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市民:
話を聞いていて、たくさん質問があるのですが、例えば、今、市長から「10年間は転出増だったが、この5年間の中で転入増が3回あった。そのうち30代の方が多く、結果的に高齢化率も下がっている。今、四條畷市は好循環に入った。」とおっしゃられましたが、この30代の方が転入されてきた原因が語られなかったので、そこをお伺いしたいです。
例えば、四條畷市が戦略的に転入増につなげてきたということであれば、意図的な好循環に入ったのかなと思いますが、イオンができたことによる外部的な要因で転入者が多いということであれば、あまり四條畷市としては戦略的ではなく、長期的ではないと感じています。四條畷市として今後、戦略的にさらに好循環させるためにお考えがあれば教えていただきたいです。
市長:
ありがとうございます。まず、転入された方に関しては、アンケートを取らせていただいています。どのような理由で転入されましたかというアンケートで逆も同じです。転出される方にも、どのような理由でということを、市民課の窓口でアンケートを取らせていただいています。
意外と思われるかもしれないですが、転入される方の四條畷市を選ぶ理由のうち特に多い項目は、やはり当たり前ですが、通勤上のアクセスがいいことです。恐らくこの学研都市線沿線で働いておられるということでチェックされる方が、最も多いです。
傾向としてはそうなのですが、家を選ぶときに、今は情報化社会のためどこの市がどんな制度があるか、例えば医療費助成が何歳まで出ているということや、学校教育でどのような取組みをしているかは、結局不動産関係の方々がよく分かっていて、この市のこの物件であればこんな政策がある、学校に近いなどの案内を積極的にされているそうです。それに対してどう取り上げていただくのかということは、非常に重要かと思っています。
四條畷市の場合は、例えば、学校給食費の第2子以降無償化や、保育料の第2子以降無償化もそうですが、18歳までの医療費助成もあり、特に四條畷の小中学校では、一番の強みはインフラ関係で、トイレやエアコンが、府内の中でも飛び抜けて整備が進んでいます。そういうことをしっかりとお伝えし、ちなみに洋式化率は大阪府内平均では50%を切っていて、48.9%程度です。どうしても和式がいいというお子さんがいるため、100%は目指していないですが、四條畷の場合は80%を超えています。エアコンもそうですが、四條畷の場合は普通教室、特別教室、そして体育館まで全部ついているので、相当先んじて整備している。そういうところをしっかりお伝えしていって、家を選ぶときの判断にしていただく。
もう一つポイントがあり、これはコロナ入った頃のデータですが、北河内の中でも四條畷市は他市と比べて、不動産価格が上がっている。するとどうなるかと言いますと、トレンドは、今少し古くなっている家を、事業者さんが取り潰して、新しい家建てようとか、マンション建てようという方向性に、どんどん好循環働いていくということがあるのかと思います。
土地の価格は様々な要素で決まるので、市があまり働きかけられるわけではないですが、そのような循環を来年度以降に向けて考えていることが、空き家をリフォームする場合などに応援できる、例えば子育て世代の方が引っ越されるときに、このようなサービスがありますというものを戦略的に今後考えているところです。
最初に言っていただいた、特にこの辺りの開発は、当然イオンの恩恵は多大なるものがあると思っています。しかし、それも先々代の市長が熱心に取り組んでこられて今があるということなので、私はどちらかというと戦略的にしっかり取り組んできた結果なのかなと思っています。お答えになりましたでしょうか。ありがとうございます。
市民:
すみません。ありがとうございました。
市民:
質問ではありません。感謝というか、四條畷市の市歌ありますね。その中に、文化の薫り豊かな四條畷て、あの歌好きなんです。この4月に混声合唱団ができました。これはめったにないことで、女性合唱は多いですが本格的な混声合唱団があることは、四條畷すごいなと思っています。
実は私も入ったのですが、この混声合唱を指導されている方が田原のすごく有名な方で、様々な催しをされています。それを、総合センターを使って毎月3回していて、本当にすばらしいなと感じます。現在七十数名で、珍しいことに男性も十五、六名いて、これだけの人数が入るということはめったにないです。ほかにも多くの催しされていて、四條畷の文化をすごく上げてくれていると思ってすごく喜んでいます。
これはもちろん、市のご協力もあってと思います。私、教文センターもよく使わせてもらっていて、いろいろと制限はありますが、これだけの文化施設があるのは本当にすばらしいと思います。もちろん文化というものは音楽だけではなく、ほかにもある意味で祭りや盆踊り、体育、運動会もどっちかというと文化です。
そのようなものをこれからも、これは市民が自主的に参加してこそなるものですが、市のご協力もこれからますますいただければ非常にありがたいと思っております。質問というより感謝ですが以上です。
市長:
ありがとうございます。今ご紹介いただいたお話ですが、実は田原はたくさん音楽家の方が、彼のみならずコントラバスの奏者の方などが多くいらっしゃいます。そのような意味では、例えば楽器をしているプロの方に田原小学校で生演奏をしていただいて、早い年齢のうちから聞く機会を設けていただくなど、行政と一緒に取り組んでいただいています。
最初にご紹介いただいた市歌、キダ・タローさんのご尽力もいただいたものは、毎日お昼に流していますけれども、このような文化を大切にしていきたいです。今年度、市民文化祭も例年より1日拡充できるよう予算確保をして、3日間開催させていただきました。今後も注力をしていきたいと思っているため、様々なご意見を聞かせていただきたいと思います。ありがとうございます。
市民:
ここの田原の方へ行くバスは、七、八年前までであれば忍ヶ丘から1時間に1本ありました。それが今、乗って飯盛に行こうと思ったら、一度、四條畷までJRで移動して、そこからさつきヶ丘行きのバスに乗らないと行けない。四條畷発のバスが、忍ヶ丘経由で飯盛霊園やさつきヶ丘へ行くようにしてほしいです。今度いつ改正になるかわかりませんが、もう運転免許も返納しましたが、飯盛霊園へ行くためのバスが不便です。
市長:
主に行かれる目的というのは、霊園さんでしょうか。
市民:
霊園でお参りです。
市長:
分かりました。ありがとうございます。
少しお話をさせてください。おっしゃっていただいたとおり、30年度から令和元年にかけていろんな検討をしまして、大きく制度が変わっています。以前は京阪さんに委託している赤い大きなバスが6台市内を走っていました。考え方としては、4台が田原と四条畷駅を結んでいる東西線と、もう2台がおっしゃっていただいたとおり、霊園や、西部の中を循環させる西部線というものでしたが、契約改定するときに、いろんなこの西部線についてはご意見がありました。あまり人が乗っていないのではというご意見がありましたので、測ってみました。
すると、大体あの大型バス1台当たりに2人しか乗っていないということが分かりました。しかし、バスは1台確保するために年間予算で大きな額がかかりますので、乗車数の平均が2人という状況に、皆さんの税金使うのはどうかという議論が起きました。さらに大型バスの場合、例えば岡山東の上の方などもそうですが、転回ができない場所があるので、中に入っていけないです。そのため、小型化も踏まえて考えるべきではないか、どうせ2人しか乗っていないのであれば小型化してもよいのではないかという考えでした。
逆に、田原の4台については、まだ足りないというお声もありました。普通便、快速便というものがあり、普通便は旧163号を通りながら、様々な場所を通り50分ぐらいかけて四条畷に行くもの、快速便はもう少し早く30分ぐらいで四条畷駅に着くものです。
やはり通勤等を考えると、快速便を増やしてほしいという要望がありました。直近では、まずこの主に西側を回る赤いバスは、もう2人しか乗っていないのであれば、やはり税金の使い方としてはやめておき、その分東西線を5台にして、快速便を増やし、併せて、イオンモールが新しくできたため、イオンに行く便を増やすという改定をさせていただきました。
では、西部地域がどうなるのかということで、デマンド型のタクシーというものをこの3年ほど実施していました。それは定時定路線で小型の車両を走らせていくものです。いわゆる交通空白地で斜面地になっているところに、2時間前に予約していただけると安いお金で乗っていただけるというものを導入していたのですが、それはそれで最大の問題があり、地方と違いまだ大阪は民間バスも複数走っていて、タクシー事業者さんも走っています。市が運営する公共交通というものは、民間バスや民間タクシーに競合する路線に、運輸局の許可が出ません。出たとしても、今度は民間バス側が撤退をされ、結果として公共交通としては質が下がるため、競合しないところしか走らせてはいけないことになります。
例えば、岡山東5丁目の上の方であれば民間バスと競合しないので入っていけますが、そのすぐ下の清滝新町や中町は、行こうと思うと国道163号を通っていく必要があり、競合するため全く行けない状況で、一方でここには行けるなどという、同じ税金を使っているにも関わらず、行ける地域、行けない地域がすぐ横に発生してしまうことが、最大の課題でした。やはり、こちら側のエリアからしたら、なぜこちらの方々は利用できて、我々はできないのか、当然の課題です。しかし、やはり民間バスと競合するとその路線を走らせられないです。
このように課題が多かったので、今制度をこの10月から改め、おでかけサポートタクシーという制度に変えました。これは西部地域、大阪地域も含めて基本的にはどこでも行けます。ただし、事前に登録、75歳以上の方や、65歳以上で免許返納された方、障害がある方、妊婦さんなどの、一定の要件の方に発行証のようなものを出させていただいて、それに乗ると通常よりお安い値段でタクシーに乗って、駅などに行っていただけるという制度に変えました。そのため、それが10月から走っています。
ご質問へのお答えですが、霊園さんは市の事業ではなく別の組織の事業です。幸い、霊園の長も私ですが、それはそうとして組織体は別です。霊園自体が、今おっしゃられた市の公共交通を考えるときに、霊園さんのお声があれば通しますが、霊園に運ぶバスを考えるのは、実は霊園の事業です。これまでは霊園からある程度お金をもらって、霊園まで走らせる便を運行していました。霊園を通過するバスも運行していましたが、今は少し霊園に入る便が減っている状況になっています。
これは四條畷市の対話会ではあるものの、私が霊園の長でもあるので、今おっしゃっていただいたような意見は、実は守口とか門真の方からも出ていて、一度四条畷駅まで出てからバスに乗り換えることは大変ですが、京橋まで行って、京橋から四条畷駅へ行って、四条畷駅からバス乗るのはより大変であると思います。しかし、ここは守口、門真、四條畷、大東で構成しており、守口市さんや門真市さんなども含めて組織の対象のため、どのように高齢化社会においても来ていただきやすくするのかは、こちら側の組織体で考えていて、今いただいた意見も踏まえて今後どのようにアクセスしやすくなるか、霊園のほうで考えさせてもらいたいと思います。ありがとうございます。
市民:
こんばんは。活動センターはここからは少し離れていますが、北出の方の活動センターに遺跡を保管している場所があるかと思います。運動場側の2階から3階に上がっていくところが雨漏りして、天井が剥がれていることは知っておられますか。
市長:
はい。
市民:
1階には社協さんが入っています。それで、2階には夢丸工房さんが入っておられます。夢丸工房さんは健常者の方ばかりではないと思います。そのような施設で雨漏りされている状況で、聞くところによると、公共施設が8施設統合されるため、もうこの施設は放置されているというような話も聞くので、本当に市はそれでいいのかと思います。
市長:
ありがとうございます。
まず、市民活動センターはご存じのとおり旧北出小学校です。西小学校と統合してくすのき小学校になっていて、もちろん今市内に開校している全ての小中学校は耐震化が終わっていますが、あれはもう統合をしている校舎側のため、まず耐震化が終わっていない施設で、相当年数が経っているものです。
春方に決定した公共施設の方向性では、市民活動センターのところには、基本的には公園整備をしていくという考えになっています。ただし、どのような機能をつけるかは、地域の皆さんなどとワークショップをしながら考えます。原則は、後ほどまたお話が出ると思いますが、西部地域の各小学校区、例えば忍小校区、畷小校区、南小校区、くすのき小校区、岡部小校区それぞれに、一定規模の子どもたちが伸び伸び遊べたり、高齢者の皆さんがいろいろ運動したり遊歩道を歩けるような公園を整備していくということを方向性に定めており、くすのき小校区の当該地に市民活動センター跡地を考えています。ちなみに、この4か所は場所が決まっていますが、岡部小校区だけは鋭意調整中です。また、後ほど出るかと思っています。
今の市民活動センターの話に戻しますと、雨漏りをしていることは存じ上げています。夢丸工房さんについてはその雨漏り云々というよりもともと移転を考えておられました。順次整備されて移転されます。社会福祉協議会さんについては、先ほど少し触れました中核的施設に移転を検討していますので公園を整備していきます。
ここからが非常に難しいところですが、文化財等を置いているところは、文化財に限らず市の様々なものを置いていて、南中や東小等にも置いていますが、社協さんも出ていく、夢丸さんも移転されるという中で、市のものを置いているだけの施設にどれだけ皆さんの税金を使わせていただいて補修するかという問題があります。北出小学校は根本が本当古いです。確かに、できるかできないかでいうとできますが、修繕してから数年ですぐに全部取り壊しましたという税の使い方はよいのかということについては議論があります。
特に、物の建て替えや、防災のための整備であれば国からお金がもらえるため、市の単独のお金はあまり使わないことが多いですが、雨漏り対策としてただきれいにするということは、市民の皆さんの税金を満額使わないと基本的にはできないため、見た目の額は小さくても、実際にかかるお金はすごく大きかったりします。今、申し訳ないですが、緊急避難的な応対はしようと思っていますが、雨漏りはもちろんほかへの影響を及ぼすことは承知のうえで、根本的にきれいにすることは今の市の方向性としては考えていません。それよりは、なるべく様々な検討を早く進めて、早く公園に整備することを急ぐほうが、理解が得られるのではないかと思って進めています。ただ、気づいてない、何もしないということではなく、応急対応はもちろんさせていただきたいと思っています。
市民:
早急にして、現在使われている方もいるので、少しだけ傷んでいるという状況ではありません。
市長:
分かります。
市民:
そのため、もし何かの災害があった場合に、税金の使い方云々の前に生命が大事なので、その辺を考えてあげてほしいです。
市長:
おっしゃるとおりです。実は今、市の中で5か所、耐震化できていない公共施設があり、そのうちの一つが市民活動センターです。ここと、福祉コミュニティーセンターやシルバー人材センター、楠風荘さん、教育文化センターもそうですが、それについては行政としては一刻も早く集約するなどしたいです。それらを今から耐震化することは、施設も劣化しているため、今考えてはいませんがおっしゃるとおり一年でも早く、全ての公共施設が利用いただいている間、安全な施設になるように急ぎたいと思っています。ありがとうございます。
市民:
市の看板について、公共のいろんなお知らせが載っている広報板のことで、そこに自衛隊さんの募集のポスターが出ています。ほかの市などで、市区町村から自衛隊さん、防衛省等そのようなところに名前が出ているということを新聞などで見ますが四條畷はどうなっているのでしょうか。個人情報の関係もあるので、聞かせていただきたいです。
市長:
ありがとうございます。基本的には、国の防衛に関することのため、実は法律で定めがあります。四條畷がどうこうではなく、全ての市町村が名簿を提供しています。これは法に定められたもので、四條畷が選択している、どこの自治体が進んでいるからというものではなく、全自治体がやっている行為です。
その方々に入隊の案内等を送ることも、我々が何かできる裁量の範囲ではなく、法の定めにあるもののため、それに対しての意見は様々あると思いますが、国でルールとして定められているものです。入隊されるような年次の、例えば高校卒業年次の方に対して、それ以外の用途に使うというのは絶対にいけないため、もちろんその用途に限りますが、名簿を提供させていただき、そういった案内を送ることは、提供義務を市としても果たしているという状況です。私も大学を出るときなどに来ました。
幾つかの自治体で制度としてつくれることとして、その提供を私はやめてほしいという申請制度があり、これをつくっている自治体、つくっていない自治体があります。本市としても絶対に行く気がない方に送る意味はないため、申請、辞退する制度は市として考えていく余地はあるかと思い調査をしているところです。
ただ、既に導入されている自治体に聞いても、年間1人程度しか辞退届はなく、提供が嫌という方はいらっしゃらないようですので、実際どれぐらいの需要があるか分からないですが、嫌と言っている方に送る必要はないため、法の義務を果たしつつ、必要ないという方は提供しない方向で考えています。ありがとうございます。
市民:
僕が小さい頃は小学校へ行って放課後なれば、一旦家へ帰ってかばんを置いて、また学校に行って遊び回り、時には小学校の先生と一緒に野球をして伸び伸びと遊ぶ場所がありましたが何とか工夫できないのでしょうか。今日、明日の問題ではなく、中長期的な展望についてです。
1つは、そこの支援学校は空いています。当初ここまで来る予定ではなかったと思います。支援学校は支援学校でいろいろ事情があると思いますが、グラウンド等の使い方について将来の展望はどうなっているのかということについてです。
もう一つは、空き家の問題で、例えばこの通りは一丁目の端からそこまでの間で、数えていると今から20年後には何らかの手を打たない限りは7軒が空き家になります。
極端な言い方すると、このうちの1軒はうちです。間違いなく20年後には空き家になります。そのようなことを考えたときに、例えば空き家を借り上げて、多くの人が集える場所に使うなどそういったことも考えてもらえたらと思います。地方でしている話を聞いたことがあり、空き家の問題を将来的にどうするかについてお聞きしたいなと思います。
市長:
ありがとうございます。基本的に、なぜほかの4か所に候補地があるかというと、公共施設を再編する中で空き土地が出てくるためです。先ほどの市民活動センターの機能が中心に来るため空くということや、ほかのエリアでは南中学校の敷地はこんな感じに物が建っていますが、このように土砂災害警戒区域のため、このように施設を建てると、こちら側がすべて公園として使えるようになります。
今、グラウンドは市民グラウンドと青少年グラウンドが西部地域に2つありますが、どう考えても西部地域のこの場所に、2つ集中してあるということがバランスとしては相当いびつで、方向性としては、この東小学校跡地に青少年グラウンドを移転することで、南北1個ずつグラウンドを整備していくというものです。ここの土地が空くので公園にできる、玉突きで跡地が出てくるのですが、このエリアに関しては、当たり前ですが、岡部小と岡部保育所ぐらいしか公共施設がありません。移転するものがないので、土地が発生しないという状況です。
今、おっしゃっていただいたとおり、交野支援学校さんが公共の施設として存在し、全面を使われている状況ではないかもしれないというお話かと思います。まず、交野支援学校さんについては、大阪府の持ち物ですが、おっしゃるとおり、最初は年限を区切って一時的にという話でした。しかし、大阪府の公式見解として、令和9年度までは少なくとも、暫定期間として使わせていただきたいと示しています。ただし、ご承知のとおり、子どもの数は減っていますが、支援学校の数はどちらかいうと足りていないということが全体的な流れです。まだ確実なことは言えないですが、大阪府さんとしてはどちらかというと、なくすことはあまり考えておられず、分校を正式設置するとなれば、四條畷支援学校になるかもしれないです。それは大阪府さんの事業のためどうなるかはわかりません。
ただ、我々が言っておきたいと思うことは、いずれにしても、どの公共施設もそうですが、地域の皆さんと一緒にそのまちに存在するので、他のあらゆる施設も同じく、近隣の地域の皆さんとの相互の理解は、不可欠なものと思っています。特に正式整備となれば、バス停を造らなければならないなど、様々な課題が出てきます。そのような場合も考え、大阪府にお伝えしていることとしては、決定的な段階になれば大阪府さんもこの地域に来て、整備する際にはこのような形にしてほしいということは、必ず意見交換する場を持ってほしいということです。もちろん市も同席して、大阪府さんも来ていただいて一緒に考えていきたいとお話させていただいています。
ただ、やはり支援学校に通われている方、お子さんの特性上、見知らぬ方と出会うことが難しいという特性を持っておられる方もいらっしゃいます。我々として、今少し考えている公共施設として、箱物は建っていないですが、市が土地を持っている場所で一つあるところは新池です。新池という池があり、底地は市が所有しています。ただし、水利権というものがあり、水利組合さんが管理をしているため、市の一存では何も決められません。この岡部小学校区エリアに唯一市の土地で残された土地は、あそこしかないですが、水利組合さんのご理解なくして進められる事業ではなく、鋭意調整中とお答えしたのはそういう意図です。
ただやはり、さんら児童遊園がなくなったことで、極端にこのエリアの公園面積が少ないのは事実なので、何とかしたいと思ってはいます。校庭開放の声は多いですが、その昔に裁判等があり、学校の先生にどこまで安全管理義務があるかという問題があります。見ていただける人がいたらということはありますが、ただでさえ先生たちは働き方改革の流れもあり、業務多忙です。放課後も子どもをみていると、本来業務ができないため、なかなか難しいということが今のお答えにはなりますね。
次に、空き家ついて、今おっしゃっていただいたことは、どちらかというと普通の空き家の話かと思います。もう一つ、ぼろぼろで隣に迷惑をかけそうなもの、あれは特定空家といい、また法律で別の定めがあります。今おっしゃっていただいたものは、本当に家が空いてしまった場合の空き家の対策をどうするのかという話と思います。
これに関しては、正直な話、平成30年度に空き家に関する市の計画を初めてつくりましたが、特定空家で頭がいっぱいで、要は危険から生命や財産を守るというものでした。施策もほとんど特定空家に関すること以外書かれておらず、普通の空き家をどう流通させるかについては、あまり市として考えを持っていなかったところがあります。
実は来年度、特定空家もそうですが、一般的な空き家について、引っ越してきていただきやすいような活用方法はないか、通常の空き家に関する市の施策も充実させていこうと考えており、様々なアイデアをどう活用するのか、どのようにしたらよいかはむしろ教えていただきたいと思っています。
地方部などであれば、空き家バンクのようなものをデータにして、移住されたい方に行政が紹介するというようなことをしていますが、ここは大阪ですので民間でも一定の需要はあり、そこをどう橋渡ししていくかです。政策的にどのようなことができるかは、まさに検討に入っていったというところです。いろいろ知恵をお貸しいただきたいなと思います。ありがとうございます。
市民
すみません、座ったままで。もう一度質問させていただいていいですか。
質問というか対話会ですので、市に対しての質問ではないのですが、特に今、対話会をさせていただいている砂地域は、古くて小さい地域のため、コミュニティーが非常に大事であると最近よく思っています。例えば、質問されている方の中にコーラスをされている方や、あるいはバスの便でお困りの点があり、よく考えてみれば、そのように地域の方々が横の方とつながりを持ってサークルつくるなど、移動に困っているので車に乗せてくれないかということは、本来であれば昔はコミュニティーの中で解消できたことという感じもします。そういう形に徐々に徐々に戻していけばと思いますが。
しかし、そのような困り事はこれから増えてくると思います。私も20年後は65になっているので、そうなったときに市の財政のうち、そこにかけるコストが大きくなってきます。若い人が少なくなり、いかにコストを下げて、高齢者の方々が住みやすいまちをつくるかというと、そこにお金を投資するだけでは解消できないことも出てくると思います。福祉は与えるものと受けるものというところもあり、嫌がる人もいらっしゃると思います。
そうなると、いかにその地域のコミュニティーをきちんと深めておくことが大事だと思います。それは、自主的にというお言葉が先ほどありましたが、自主的にではなく戦略的にそれをできる方を投入するなど、そのような社会が今後出てくるかなと思っています。ここから質問です。市長として、これから20年、30年後にコミュニティーの力はどのように活用されていくのか、もしビジョンをお持ちであればお尋ねしたいです。
市長:
ありがとうございます。これは大阪の例えば市内において、我々はどちらかというと郊外のまちですが、これで全く考え方が違うと思います。大阪市内であればマンション群の中でコミュニティーといっても、恐らく現実的には難しいとは思います。私もここで生まれ育って、このまちの思い出は何かというと、夏、駅前の祭りに行ったことや、自治会館前でお祭りがあったことなど、実はそれは自治会さんがしているイベントでした。そのときはそんなことは知らないですが、今思い出したらそうということはよくあることだと思います。
端的にお答え申し上げますと、私はすごく大事なものであると思っています。しかし今、例えば市長への意見箱などに寄せられる声の方向性は逆です。個人主義で、権利は主張しますが義務は果たしたくないというような方が多いことも事実です。
自治体によっては、特に都心部の自治体では、財政に余裕もあることから個人に対応する型の行政で、何でも市で対応するというようなところもありますが、本市の良さを考えた場合に、賛否はあると思いますが、多少横の家からの干渉が厳しくてご意見もあるかもしれませんが、それも含めてよいところだろうと思っています。
例えば四條畷は、交通事故があまり近隣の自治体の中では起きないのですが、顔をお互いの知っているコミュニティーがあることで、安全につながるのではないかなど様々な考えがあると思うので、大事にしていきたいと思っています。
そのため、様々な制度を構築する際にも、他の自治体に倣えば、全部市で対応しようという考えよりは、自治会で防犯灯や防犯カメラもそうですが、どこに設置するかの話合いの上で申請いただけるため、その場で地域の安全を考えるきっかけにもなります。それも市で全てつける場所を決めますとなれば、地域の人がそれについて考える場を持たないことになるため、なるべく私としては、制度の中にそういう地域の皆さんで話し合う場を設けたいと考えていますが、今のように頼もしいお言葉を言っていただける地域もあれば、もう自治会運営自体が限界で、そのようなことも市でしてほしいという声が上がってきていることも事実です。
今後、私の方向性としては、コミュニティーは大事にしていく。今度、田原で自動運転等の取組みについて知らせることも、基本的には地域の方々が主体的にしていただいています。そのような仕組みをつくることはしていきたいですが、岡山のように1万2,000人ほどいる自治会もあれば、1,000人いらっしゃらない自治会もあり、その差があまりに大きいため、エリアごとの悩みを聞きながら自治会長が集まる組織体の中で、こうしたほうがよいのではないかなど様々なお声があると思いますので、そこで議論をしていきたいと考えています。方向性としては大事にしていきたいということが私の今の考えです。ありがとうございます。
最後に1点だけ、いつも最後にお伝えさせていただいておりますが、四條畷市は特殊詐欺被害が多い自治体になっています。昔でいうオレオレ詐欺のようなものですが、件数も被害額も多いでし。お人がいい人が多いのかもしれませんが騙されている方が多いという状況になっています。
エリアで被害に遭うことが多いため、1件かかってきた際に詐欺と思って切られたときには、警察や市に言っていただけると、今このエリアで詐欺電話が発生していることが事前に気づけるため、できるだけ電話をいただきたいです。市にご連絡をいただいても結局警察に言うことになるため、警察に言っていただければ一番早いです。そうすると警察さんも、ATMなどをパトロールしようということになります。特に令和4年度は多く、1件当たりも数百万と被害に遭われている方が何人もいて、警戒していただきたいと思っています。
市民:
るうてるホームの第三者委員会の委員をしていて行って話したときに、今の市長さんは私たちの意見をよく聞いてくるので、もし今度会う機会があれば伝えてほしいと言われましたがそれを忘れていました。大阪市内に今は住んでいて、るうてるのデイサービスを利用されている方が、市内のときには年寄りが使っている買物籠を使って移動しても自由に移動できたが、四條畷で移動したら肩が凝って体じゅうが痛くなり、怖いと言われています。
市長:
舗装のことと思います。
市民:
今すぐできなくとも、将来的には何とかお願いします。そういった困っている人がいることを伝えてほしいと言われていました。それを伝えておきます。
それからもう一つ、詐欺が多いということは、この7日の日に忍ヶ丘交番からお巡りさん1人、それから四條畷警察署から4人、合計5人に来ていただきそのような話をしていただきました。警察の方も110番とかに気軽に電話してくださいと言いますが、なかなか気軽にはできないのでそのことはお伝えしました。
ここに来てもらっている砂地区の独居老人の人たちは、もう何回とこういうことをしており、割方親しくしてくれたら、警察の敷居がそれほど高くはないと思いますが、それでもやはり高いということがあるから、そのことも知っていただきたいと思います。
市長:
ありがとうございます。少しハードルが高いとは思いますが、今、警察署も署長直轄チームなどをつくって対応しているところであり、どうしても件数が多いため、ご協力いただけたらと思います。
最後に、道路の舗装の件について、財政が厳しいときは穴が空くまで使ってからの対応と、どうしても後手になっていたことは事実で、今後は予防保全という考えを行政全体に、言われてからの対応ではなく、先んじて保全をするという考えに転換をしていきたいと思っています。おっしゃるとおり、1年で全部は難しいですが、優先順位をつけつつ、穴が空いてからではなくきれいな状態を維持できるような制度をつくっていきたいと思います。
ありがとうございます。長くなりました。これで第6回対話会終わらせていただきます。ありがとうございました。