ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップ > マーケティング監のページ > ​ダンボールが新しい生活様式に活躍!市内企業の取組みを紹介します(マーケ監ブログ#035)
マーケティング監のページ

本文

​ダンボールが新しい生活様式に活躍!市内企業の取組みを紹介します(マーケ監ブログ#035)

​ 皆さん、こんにちは。四條畷市マーケティング監の西垣内渉と申します。

 令和2年5月4日、新型コロナウイルス感染症専門家会議<外部リンク>からの提言を踏まえ、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を具体的にイメージいただけるよう、皆さんにも今後の日常生活の中で取り入れていただきたい実践例が示されました。

 これらの例から、飛沫感染や接触感染、さらには近距離での会話への対策をこれまで以上に取り入れた生活様式を実践していく必要があると言えますが、公的機関での相談や手続きではどうしても対面でなくてはならない場面が生じます。そこで、対面であっても飛沫感染等を防げるよう工夫された装置を市内企業が開発し、それが利用されているとのことで、ご紹介いたします。

 商品を開発した、東洋紙工株式会社<外部リンク>代表取締役の田村耕作さんです。
田村耕作社長
マーケティング監(以下、マーケ監):
今回、飛沫感染防止パネルを開発されたとのことですが、どのようないきさつがあったのですか?

田村社長:
4月下旬に市役所を通じて社会福祉協議会の事務局長から、受付相談用の飛沫感染防止パネルを探していると連絡を受けました。
物流の箱を通じて社会の一翼を担うことが本業ですが、お急ぎとのことで、イメージ見本を作成してみました。
それをお届けしたところ好評をいただき、すぐ追加作ってほしいということになりました。
東洋紙工の会社理念は「ダンボールで社会に貢献する」としていますが、今回のように「ダンボール製品」そのものがお役に立てることはたいへんありがたいことです。
飛沫感染防止パネル

マーケ監:
おっしゃる通りです。田村社長の機転とスピード感が時勢の変化への対応を可能にしたという印象です。とは言えこれまでにない商品を開発するご苦労があったと想像しますが、どのような工夫をされたのですか?

田村社長:
まず、机サイズ、面談室サイズ、会議室サイズなど、多様なニーズに対応できるようにユニット型にした点が挙げられます。1枚で衝立(ついたて)にできる、2枚・3枚で囲いができるようになっています。
また、かんたんに組み立てられるよう、道具なしで、差し込むだけで完成する仕様にした点も工夫しました。
飛沫感染防止パネル

マーケ監:
どのような状況にも対応しやすく、使用者が工作や組み立てを苦手としていても気軽に作れるようにされたのですね。ちなみに、東洋紙工さんが商品とされているダンボールの特徴とはどのような関連があるのですか?

田村社長:
ダンボールの長所は、
・加工が簡単でお客様も工夫が可能である
・比較的安価である
・廃棄が簡単(一般焼却ごみ、あるいはリサイクル古紙で資源)
ということが挙げられます。短所もあって、水分に弱いということがあります。今の生活に不可欠な除菌スプレーはもちろん、梅雨時の高湿度に耐えられるか、などに課題を感じています。社会福祉協議会様に作ったパネルは、かなり頑丈に2枚貼り合わせとしました。

マーケ監:
ダンボールの性質を熟知されているからこそ、求めに応じた商品開発をすることができたのですね。実際、どんな反響・反応がありましたか?

田村社長:
この取組みが好評だったので私のFacebook(フェイスブック)に写真を掲載したところ、たくさんの「いいね!」をいただきました。
また、大阪の英会話教室、兵庫の新人研修セミナーの主催者様より使いたいとのメッセージをいただきました。
5月の連休明けには地元保育施設から保育園児用のパネル希望もありました。
保育園用もFacebookにアップしたところ、東大阪の保育所から使ってみたいとメールが来ました。
私どもが想定していた以上に、飛沫感染対策にお困りの方々が多いことを実感いたしました。
飛沫感染防止パネル

マーケ監:
きっかけは確か今年4月ですからわずか1ヶ月の間に市外にも広がっているのですね!最後に、今後の展開をどのように考えられていますか?

田村社長:
お困りの方々が多いようなので、ご希望される方へできるだけお届けできればうれしいです。
現在は改良を重ねながらCADカットマシンで生産しています。現在Ver.(バージョン)13まできているのですが、1時間で3枚しか作れないことや、材質も適度な強度のものを模索しています。生産用抜型を作ると、量産(1時間で1500~2000枚)できるのですが、その費用を投資してまで生産を行うか迷っています。

マーケ監:
時代の急速な変化が生じている中、それを機会と捉え試行錯誤されながらも前進されている姿に感心しました。より多くの方に使っていただき、東洋紙工さんと言えばこれ!のひとつになることを願っています。田村社長、お忙しいところありがとうございました!
※今回は対面ではなく書面等のやりとりを元に再構成しました
田村耕作社長
※こちらは以前、筆者が会社を見学させていただいた時の写真です

 いかがでしたか?今後も、東洋紙工<外部リンク>さんのように「新しい生活様式」に即応した工夫をされている事業者さんを紹介させていただければと思います。ぜひ、下記に用意しています投稿フォームから情報をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 今回もお読みいただき、ありがとうございました。

 


マーケティング監ブログ