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四條畷中学校区での意見交換全文(令和7年度地域と市長の対話会)
学校の安全対策について
市民:
以前、議会を傍聴した際に、学校内の木が倒れたという話を聞いて大変驚きました。
そこで、その後、他の箇所についての点検は完了しているのかをお聞きしたいと思います。たまたま人が通っていなかったため、児童を含め被害はありませんでしたが、もし人がいたら大変な事故になっていたと思います。確か2トンほどの木だったと伺い、非常に驚きました。近年は各地で木が倒れる事例も多く見られます。
そうした事故を防ぐための対策は極めて重要だと考えておりますが、その点について現在どのように取り組んでおられるのか、お聞かせいただければと思います。
教育長:
ご質問ありがとうございます。
忍ケ丘小学校で、前日の夜に台風が来て翌朝8時過ぎに木が倒れました。幸い子どもたちに被害はありませんでした。
点検につきましては、事故を受けできるところから確実に実施しようということで、全校の校長先生や教頭先生を中心に、校内の木を一通り点検しました。
ただし、これはあくまで素人による点検であり、本格的な点検を行うとなれば当然費用も必要となります。
そこで、校務員の中から一定の知識を持つ職員に一度すべて見てもらいましたが、木の専門家ではありません。したがって、今後どのように対応していくかについては、費用面も含めて検討していく必要があると考えています。
点検では、木を揺らす、叩く、樹皮の状態を見る、葉のつき具合を確認するなど、一通りの確認を行いましたが、やはり専門性の点では限界があります。
安全を守る立場から、今後はより適切な方法で対応していく必要があると感じております。
市民:
お金も、やはりそのようなところに使っていただきたいと思います。
先ほどお話のあったクーラーの件もそうですが、設置していただいて本当にありがたく思っています。クーラーがなければ困りますから、設置が非常に早く進んだことは、大変良いことであると感じております。
学校の件もなるべく早くお願いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
市長:
先ほどは教育委員会の立場からご説明いただきましたが、市長として申し上げますと、教育委員会におかれましては、予算の内容や必要な予算について十分に議論していただきたいと存じます。
そのうえで、市長には予算編成の権限がございますので、必要なものについてはしっかりと予算を付けてまいりたいと考えております。
この点につきましては、教育委員会と連携しつつ、進めてまいりたいと思います。
あおぞらこども園の建替えについて
市民:
市長さんがどういうことを考えられているのか、教育に対する考えを聞けてすごくよかったなと思っています。
問題意識として、公立保育園のことがあります。
さきほど、施設の統廃合の話も出ていましたが、現時点における市の計画では、岡山にある公立のあおぞらこども園を廃止し、市民総合センターの場所に移設し、現在の市民総合センターもなくして、全面的に建て替える、要するに、あおぞらこども園と市民総合センターを統合し、まったく新しい建物を建てるという計画で進められています。
それに対し、私は異議を申し立てたいと思います。決して市長の考えと矛盾するつもりはなく、逆に共創し合う関係とおっしゃいましたが、よりよくするためには、この共創し合う関係が大切であると私も共感しており、その点から見ても、さらに良くなるのではないかという意見を述べさせていただきます。
私自身も、駅近くに公立保育園があることを理由に四條畷市に居住を決めた一人です。30年ほど前のことですが、当時四條畷市は公立の保育園がよい、学童も充実していると伺い、大東市か四條畷市か迷いましたが、最終的に四條畷市を選びました。
実際、特に長女の頃の保育内容を含め、非常に満足しております。保育料はやや高い面もありましたが、働いた分はすべて保育料に充てる形で、保育内容や学童の質には大変満足しておりました。夏休みには日帰りでのカレー作りやキャンプのような体験もあり、駅近で子どもを預けながら安心して働くことができる環境でした。利用者アンケートでも、移転するにしても駅から遠ざけないでほしい、400メートル以内が望ましいとの回答が8割ほどであったと記憶しております。
ただ、駅に近い公立保育園を、なぜ廃止するのかという点について、強い疑問を感じていて、そこにどのようなメリットがあるのかが、どうしても理解しがたいと思っています。
一方で、隣接する土地については、売却してもよいと聞いているので、土地を取得し、充実した公立保育園を整備すれば、むしろ大きな魅力になるのではないかと考えています。
実際、そのように思い、署名を集めて要望も行ってきましたが、その利点が十分に受け止められていないように感じられています。
また、双方向の対話が必要であると述べられているものの、現状では双方向とは言い難く、施設の所管部署からも一方的な計画のみが伝えられています。
そのため、市長の発言と、私たちが要望して返ってくる内容との間には違いがあり、認識のずれを感じています。
さらに、駅近の公立保育園を充実させるのではなく、あえてまだ使用できる総合センターを取り壊し、多くの人が集まる場所に、安心と安全が最も重要な保育所を移すことの意味が、どうしても理解できないし、その利点についても納得のいく説明がなされていません。
皆さんはどのように思いますか。既にこの話をご存じの方も、初めて聞かれた方もおられると思いますが、絶対にもったいない計画だと思います。若い子育て世代が岡山では増えており、なおさらです。
また、保育士さんへ処遇改善として月額4万円の支援が行われていることもニュースで知りまして、そのような取り組みは市の誇りとなるものであると思います。
その一方で、施設整備は、なぜこのような方向に進むのか、疑問が残ります。市としては、将来的に公立保育所を一つにするという考えがあるようですが、なぜ今の段階で一つにまとめると決めるのか、その理由が分かりません。子どもを育てる保護者にとって、しっかりとした公立保育園があることは、大きな安心につながります。
特に、発達障がいや障がいのある子どもへの支援については、公立ならではの役割があると考えます。
私立や民間の園では、費用の問題などから十分に対応できない場合もあるため、公立保育園の役割は非常に大きいと思います。だからこそ、縮小や統合を進めるのではなく、保護者も望んでいる現地での建て替えや拡充について、ぜひ検討していただきたいと思います。
隣接する土地を取得すれば、保育を続けながら建設することも可能であると聞いており、その点でも大きな支障はないと考えます。土地取得には覚悟が必要だという説明もありましたが、総合センターに保育所を建設する場合にも、いずれかの土地取得は必要となるはずであり、その違いについても十分に理解できません。
人口減少を理由に施設を縮小し、将来世代の負担を減らすという考え方は、将来の選択を狭めてしまう発想ではないでしょうか。
ぜひ、あおぞらこども園の現地建て替えについて、前向きに検討していただきたいと強く思います。
皆さんの意見もお聞きしたいと思います。
市長:
今のご意見について関連等ございますか。
はい、マイクお持ちします。
市民:
頭から反対するつもりはございませんが、私には子どもが3人おりまして、上から中学3年、小学5年、小学1年です。
次男は1年だけ畷幼稚園のまんまるさんにお世話になりましたが、その後は年少から愛育園で、長男もずっと愛育園、娘も愛育園で、結果として愛育園で13年ほどお世話になりました。
私が送り迎えをすることも多く、愛育園は確か私立であったと記憶しております。
しかし、公立とか私立とか言っても、先生は別に公立がとか、あおぞらがとか私立が劣っているとかではなくて、愛育園でお世話になっていて不満とか特になかったです。
愛育園でお世話になって不満があったわけでもなく、娘が入園する頃も愛育園は人気があり、常に待機児童がある状況でした。長男・次男と二人を預ける場合は、比較的入りやすいこともございました。それで結局2人、愛育園でお世話になりましたが、公立がいいですよというのは、公立が悪いとは思ってはいないのですが、私立もきちんと運営されており、十分に安心できる施設であると考えております。
公立の保育所が悪いとかではなくて、私立の保育所より公立のほうが安心できるとおっしゃっているので、そこは、私は別に公立が悪いとも思っておりません。
悪いとも思わないですけれども、公立の保育所のほうがいいようなことをおっしゃるので、それこそ今、四條畷市は公立よりいわゆる私立の保育所のほうが多いと思います。
市民:
需要があるということですよね。
市民:
需要があると言いますか、保育所に入るときの手続等は全部市役所で行ったりもしますし、昔の私立の保育所や保育園とは、ずいぶん変わってきていると思われます。
今年の春までは保育園に毎日行っていましたので、私立保育園がそんなにと言われても。
市民:
私も公立のほうがいいとか、比較してどうとか言っているのではなくて、公立としての役割がやっぱりあると思っています。
公としての役割があると思うので、それを安易に減らすという考え方は、税金をみんな払っていますしそれは違うのではないかという考えです。
愛育園は私立であるため、障がいのある子どもは受け入れていないはずです。
市民:
愛育園は受け入れていました。
私が知っている障がいのある子どもは、長男がいたときに、長男より少し上だったと思いますが、ずっといました。
いないでしょとおっしゃっていますがおりました。
市民:
私、それ最近聞いたのでね。ちょっと私が聞いた話とは違っています。
市民:
少なくとも、愛育園の前の園長を私はよく知っていますし、今の園長もそういう障がいのある子どもを受け入れないとか、そういうのはまずまずないと思います。
市民:
ただ、要はお金の問題じゃないでしょうか。
民間になると、収益というのが第一に来るので、そこの差が公立と民間の差はあると思いますので、保育内容は民間が独自のものなどあって、特色があったりとかはすると思います。
だから、民間が悪いとかそういうことを言っているのではなくて、公の責任をあんまり簡単に、もう施設は1つでいいみたいな言い方をしていることを言っています。
公立は、もともと4つほどありました。それが、もう2つになってしまっています。
市民:
逆に、私立は以前よりも増えていると思います。
愛育園もそうですし、いるかこども園さんが増えたりしています。
市民:
だから、需要があるのに、公立保育園が減らされてきたということが逆におかしいと私は思っています。
市民:
ここ何年か前までは公立よりも私立のほうに申し込まれる方のほうが多かったということで、市民の方が、市長がさっきおっしゃった最近引っ越されてきた30代、40代の方とかも、評判を聞いて私立に申し込まれているというのは、私立保育所がきっちりした保育をされていらっしゃるからだと私は思っています。
市民:
きっちりしてないということを私は言ってなくて、公立保育所を減らすことはよくないのではないかと言っているだけです。
現に署名活動をした中でも、あおぞらこども園に入れなかったら、寝屋川に行きましたという方とかもやっぱりいました。
だから、駅近の保育所には需要があると思っています。
市民:
愛育園も駅からそんな遠くないです。
市民:
駅に近いです。だから、需要はあると思います。
市民:
いるかこども園も近いです。
市民:
需要はあると思っています。だから減らす必要はないし、減らさないでほしいと思っています。
市民:
ご意見は伺いますが、何か公立が良くて私立はあんまりだ、みたいなことをおっしゃっていたので。
市民:
いや、私はそれは言ってないです。
そういうふうに聞こえたら、それは言ってないつもりなのですが。
市長:
両者のご意見、本当にありがとうございます。
少し補足をさせていただきますと、公立は今、あおぞらこども園と岡部保育所があります。
そして、岡部保育所については、少し前に大規模修繕をいたしました。
現在、全国の自治体で何が起きているかというと、保育所や学校の統廃合が進んでいます。
さらに、国が示しているもっと大きな方針として、まちづくりの観点でコンパクト・プラス・ネットワークという考え方があります。これは、戦後1945年以降、子どもの数が増え、ベビーブームやバブル経済の時代を経る中で、学校が次々と建設されていきました。また、日本列島大改造論のもとで、道路の整備が進み、まちがどんどん広がっていきました。
しかし、その後、一定の段階を過ぎると、人口が減少に転じ、今はその流れが続いている状況です。こうした状況において、国が示している方針としては、商業エリアや病院、学校、交通など、さまざまな施設を一か所に集約し、一極集中させるという大まかな方針です。例えば、100人ずつのまちがあったときに、50人分の行政サービスを提供できる施設を2つ建てるのか、それとも100人分の行政サービスが提供できる施設を1つ建てるのか、という選択です。費用やコスト、効率性を考えると、後者の方が圧倒的に有利です。
以前は人口が増え、特に子どもの数が増加した時代があり、その時期はとにかくハード面の整備が進められた時代でもありました。しかし、現在の傾向としては、このような考え方にシフトしてきています。
個別施設計画の話に戻りますが、これは歴史が長く、平成27年から議論を始めております。平成28年に入ってからは、市民のワークショップを行ったり、有識者にも入っていただき意見書をいただいたり、また議会の皆さんとも特別委員会を立ち上げ、私の記憶が正しければ、15回以上実施していると思います。
そして、一定の方向性を見い出したのが、令和6年12月に策定した個別施設計画です。現在は資材の価格が高騰しており、10年前の工事を今行おうとすれば、2倍以上の費用がかかると聞いています。そのため、施設の再編整備をこのまま先送りにすると、さらに費用が増えていくことになります。
また、旧耐震施設は、昭和56年5月31日までに建てられた建物のことであり、震度5強まで耐えられる構造となっていますが、それでは十分ではないとして、新しい建築基準法が定められ、震度6強から7程度まで耐えられる建物基準へ改正になっています。
実際のところ、旧耐震基準による施設はいくつか残っており、四條畷市には8つの施設がありますが、これらについて改善を進めていかなければ、たとえば先輩世代の方々が会議を開いている最中や、子どもたちが太鼓の練習をしている最中に大きな地震が発生した場合、きわめて重大な事態となるおそれがあります。
避難行動計画や各種マニュアルによって一定の対応は図っておりますが、この問題を早急に解決することが重要であると考えております。
この件につきましては、長きにわたり議論を重ねてまいりました。もはや、いたずらに先延ばしすることはできない段階に来ていると考えます。
その中で、正直に申し上げて、説明が足りなかった部分があったことは認めています。そのため、今後はしっかりと説明をして、理解を得る努力をすることが非常に重要だと、現在、役所の中でも話し合われているところです。
もちろん、ご意見をいただいた通り、人口は現在約5万4千人で、全員が賛成することはないと考えています。学校の統廃合に関する問題や、新しい施設を建設する政策など、どんな施策にも必ずすべてに賛成が得られるわけではないのが現実です。
そのため、議会制民主主義のもと、二元代表制が機能していることが重要であると思われます。そうでなければ、必要な決定がなかなか下されず、発展が停滞してしまい、最終的には取り残される危険性があると考えられます。
このような背景がある中で、私たちは一定の結論を出さなければならない時期に来ています。多くのご意見をいただいておりますので、それらを職員にもしっかりと伝え、完全に納得していただくことは難しいかもしれませんが、内容について理解を得られるよう努めてまいりたいと思います。
論点が前後するところもありましたが、ほかにもご意見があると思われますので、この点については、いったんここで終えることにします。
プロジェクト型保育について
市民:
今日はいろんなお話を聞かせていただいてありがとうございます。
来年の4月から、3歳と1歳の子どもを保育園やこども園に入園させるために、すべてのこども園を見学させていただきました。
その中で、保育園やこども園によって大切にされていることがかなり違うと感じました。
私は小学校の教員をしているのですが、一つ良いなと思った園は、子どもたちの興味を引き出し、その興味をもとにさまざまなことを調べていくという、いわゆるプロジェクト型保育を行っている園でした。小学校でも、1年生でいきなり勉強を始めるのではなく、学校生活が楽しいと感じさせることや、先ほど教育長が言われたような安全で安心な場所を提供することが大切だと思っているので、そういった取り組みはとても良いと感じました。
一方で、こども園の中には、小学校とのギャップを埋めるためにしっかりと机に座らせたり、漢字を教えたりと、勉強を重視する園もありました。
保護者の方々とお話ししていると、その中には勉強をしてくれる園が良いとおっしゃる方もいらっしゃいました。
つまり、保護者のニーズに合わせて園の方針が決まっているのだと感じました。
しかし、子どもが小さいうちに大切にすべきことが本当に勉強中心で良いのかという点は少し気になるところです。
それで、民間の保育園などでは、市や大阪府から公立の幼稚園向けの研修のようなものを受けているのか、気になりお聞きしたいと思っています。
教育長:
ありがとうございます。
先ほどご紹介いただいたプロジェクト型保育についてですが、
私が非常に強みであると感じる点は、民間園と公立園が同じ研修を受け、その研修内容がまさにプロジェクト型保育となっていることです。各園がそれぞれ自らの実践内容を研究し、発表していく形をとっており、昨年は岡部保育所が研究発表を行いました。その際、岡部保育所に公立園・民間園の先生方が集まり、プロジェクト型保育について意見を交わし、議論を重ねました。
これは研究授業として行われるものであり、研究保育を見た上でこのようにすればさらによいのではないか、この取り組みはうまくいっている、うちでも取り入れられるかもしれないといった意見が活発に交わされました。
こうしたやり取りを毎年繰り返すことが、四條畷市の強みであると、私は強く感じております。
コンパクトシティという点については、その通りだと思いますし、園ごとに方針が異なるのは当然のことですが、市として、このプロジェクト型保育に対して、市長部局のこども未来部がしっかりと企画し、実施してくださっていることは大変意義深いと思っています。
また、このプロジェクト型保育には、小学校の1年生や2年生の先生も参加しています。
私も以前、小学校の校長を務めていたことがございますので、岡部保育所での研究保育を見学させていただき、1年生ではこうしたことを取り入れてみようとか、このようなことができるのではないかといったアイデアを、1年生や2年生の先生に伝えていました。
先ほどもお話がありましたが、たとえば小学校でのカリキュラムの開始や、段差をうまくつなげる取組みなど、就学前の施設と小学校との連携をしっかりと進めている点が四條畷市の強みであると考えております。
さらに言うと、小学校で1年生の生活科がスタートする際には、保育所や就学前施設の先生方も一緒に参加して、研究授業を行うといった形で連携を深めています。
こうした取組みが四條畷市の大きな強みだと感じています。
市長:
市長部局のお話をいただき、ありがとうございます。
このプロジェクト型保育では、ドキュメンテーションという手法を用い、例えばなぜこの砂場には水が浸透していくのかといった疑問を、子どもたちとともに探究し、その過程や手順を皆で書き出していくといった教育が行われており、これが四條畷市の大きな強みであると考えております。
さらに、保育における担当制を導入している点も、重要な特長の一つだと感じています。担当の先生が、子ども一人ひとりの特性や生活リズム、例えば昼寝の時間が短い、すぐに目を覚ましてしまうといった細かな点まで把握し、丁寧にケアできる体制が整っています。
また、研修につきましては、教育長がお話しされていたとおり、公立・民間が一体となって実施しているため、小学校との連携が非常に強いことも特徴です。小学校に入学したばかりの1年生は、まだ心身ともに成長の途中にある時期であり、その段階でのきめ細かな支援が極めて重要だと考えています。そうした点において、小学校との連携が職員間の研修を通じてしっかりと図られていることは、大きな強みであると感じております。
さらに、保育園選びについてご検討中と伺いましたので補足いたしますと、四條畷市では西部地域を含め、2園でバス送迎を実施しております。また、就学前施設については、どの園にも通うことができる体制が整っております。
ご不安やお悩みがございましたら、こども政策課へご相談ください。
市民:
官民共同での研修、初めてお聞きしたのですけれども、何年ぐらい前からやられているのですか。
教育長:
私が指導主事でやっていた頃にはもう実施していたので、少なくとも平成24年には行っています。
プロジェクト型保育を押し出したのは、ここ数年だと思っております。連携につきましては、引継ぎなど過去から続けて行っております。
集団下校について
市民:
教育とは直接関係のない話かもしれませんが、不審者情報がよくメールで届きます。
マチコミのようなもので例えば、40歳の男性が女の子に変なことをしたとか、そんな内容です。
何が言いたいかというと、私の家は四條畷小学校の近くで、仕事も自宅でしているので、子どもたちの下校時間などもよく見ています。実際のところ、小さな子どもが1人で帰宅している様子をよく見かけます。
うちの子も家まで近いですが、絶対に1人では帰らせません。学童に通っていますが、迎えに行くことがほとんどです。
素人の意見ですが、1人よりはせめて2人、3人で帰らせるべきではないかと思います。集団下校じゃなくても、最後の家までの距離くらいは、せめて2人以上で帰るようにしたほうが安全ではないかと感じています。
もちろん、5年生や6年生のようなお兄さんお姉さんが一緒に歩いている分にはあまり心配はないのですが、やはり1年生やまだ小さい子どもが1人で帰るのは心配です。うちの子は1年生ですが、130cmくらいあるので割と大きい方ですが。
それでもランドセルが大きく見えるくらいの子も1人で歩いていることがありますし、それを見て、大丈夫かなと思ってしまいます。
四條畷市では最近大きな事件はありませんが、市長もご存じかもしれませんが、数年前に寝屋川市でかなり大きな事件がありました。もしも何か事件が起きたとき、その子がもちろんかわいそうですが、それだけでなく、毎日の登下校が大変になってしまうこともあると思っています。
ですので、リスクマネジメントというわけではありませんが、できるだけ2人以上で帰るように、あるいは1人で帰らないように、という方向で考えられればなと思っています。
こうした考えが伝わりますでしょうか。
市長:
ありがとうございます。
現在、登校時は集団登校を行っていますが、放課後に残って勉強するなどした児童については、集団下校がないため、1人で帰ることへの不安感をお持ちということでした。
教育長にお伺いいたしますが、学校によっては、1人で下校するケースは多く見られるのでしょうか。
特に岡部小学校などの状況を分かっておられると思いますがいかがでしょうか。
教育長:
学校では、授業が終わりますと教室でさようならをし、児童は原則として一斉に下校しております。ただし、放課後に残って学習する場合につきましては、どうしても1人での下校となることがあります。
そのため、放課後に児童を学校に残す際には、事前に保護者へ連絡し、本日は残る旨をお伝えしたうえで、可能であればお迎えに来ていただくようご案内をしております。
それ以外につきましては、基本的に一斉下校としており、できる限り同じ学年が同じ時間帯に下校できるよう、隣のクラスとも連携しながら調整を行っております。
ただし、どうしても最後に1人になってしまう場合もありますが、可能な限り同じ時間帯に一斉にさようならができるよう、学校全体で取り組んでおります。
また、定期的に教員が下校指導として見回りを行っているほか、地域の方々による見守りも、たいへん重要であると考えております。コミュニティ・スクールの仕組みなども活用し、学校といたしましても、児童の安全を守るという観点から、地域の皆さまのお力をお借りしたいと考えております。
教育についての考えと教員のゆとりについて
市民:
このような機会を賜り、誠にありがとうございます。
私、もともと小学校教員を務めておりましたが、現在は教育委員会にて職務を行っております。このようにわくわくする機会はなかなかございませんので、参加させていただき、市長や教育長と直接お話しできることに大変感激しております。
もともと小学校教員でございましたため、子どもたちと接する際には、非常に細やかなライブ感のある関わりをしておりました。
しかし、教育委員会で職務を行う中で、少し広い視点、すなわちマクロな視点で教育全体を見られるようになってまいりました。
現在、国の学習指導要領の改定に向けて動いている中で、芦屋市の高島市長が国の委員として議論に参画されていることを拝察しております。
市長がこれほどまで教育に関わっておられることに強い印象を受けました。市長は教育のみならず、福祉その他様々な分野にも関与されている中で、このように市民と教育について対話する場を設けていただけることは、誠にありがたいことでございます。
その上で、市長として教育において特に注力されたい点や、現状課題とお考えの部分について、ぜひお聞かせいただきたいと存じます。
さらに、教育長にもせっかくお越しいただいておりますので、お伺いしたいことがございます。
私もこの立場で、全国各地の教育委員会の指導主事や教育長とお話しさせていただく機会がございますが、自分自身が教育指導主事として職務に携わることを非常に楽しく感じております。仲間と共に、現在国で議論されていることを共有し、次にどう進めるかを考える過程は、まさにこの対話会のような楽しさに満ちております。
教育委員会で職務を務める中で、その理由を考えますと、一つには余白があることが大きいと感じております。指導主事の人数は、条例で定められているかと思いますが、それ以外に市職のメンバーにも入っていただいております。
そのため、事務的な会計の業務なども担当することとなり、指導主事として学校現場から異動して事務処理を行うのは、私にとりまして非常に難しいことでした。こんなことまでせねばならぬのかと感じたこともございます。
また、保健体育、文化芸術、地域移行など、多くの業務を初年度に担当いたしましたが、それらもかなり改善され、現在ではほぼ残業なく帰宅できております。この経験から、指導主事における余白は非常に大切であり、こうした対話の機会もまた重要であると感じております。
そこで、ぜひ四條畷市の現状についてお伺いしたく、また、将来的にこうありたいというお考えや構想がございましたら、ぜひ教えていただきたく、この場で質問させていただきました。
市長:
ありがとうございます。
わくわくするお話をしていただきまして、ありがとうございます。おっしゃっていただいたように、法的な立て付けとしては介入が難しい部分もあるかと思います。
ただ、教育に対する投資は、未来に向けた重要な投資であると考えております。その意味において、福祉やインフラなどさまざまな分野いずれも重要ではありますが、やはり教育は特に大切であると感じております。私の考え方といたしましては、先ほど余白というお言葉をいただきましたが、まさにその点にこそ注力すべきであると考えております。
教育大綱にも、私が抱くこの思いが秘められており、一言で言えば、主体性の回復があります。今、子どもたちに求めるべきことはこれだと感じています。その理由について少しお話ししますと、人は生まれながらにして、尊い存在であるという前提があります。
そして、生まれたばかりの0歳児が生を受けたとき、彼らはまさに好奇心や興味の塊です。何でも口に入れたり、気になるところへ歩いて行ったり、泣きたければ思い切り泣いたりと、赤ちゃんの時期にはそんな風に行動します。ですが、どこかの時点で、やりたいことを我慢する時期が訪れてしまいます。
それはなぜなのか、私なりに考えた結果、それは環境に原因しているのだろうと思っています。
その環境の中で何が影響しているかを考えたとき、周りの人々の声かけだと思いました。家庭環境や学校現場、クラブ活動のコーチからの声かけが、時に子どもたちの意欲や主体性を減退させているのではないかと。たとえば、これをやめておきなさい、これは効果がないから、こっちにしなさいといった声かけが、無意識のうちに子どもたちの能動的な意欲を抑えてしまうのではないかと思うのです。
ですので、四條畷市の市長として考えることは、小学校や中学校の課程において、子どもたちの主体性を回復することが非常に大切だということです。勉強に向き合う時間を大切にすることも必要ですが、その一方で、子どもたちが自分の力で考え、行動する主体性を回復させることが本当に重要だと思っています。
それを実現するために、私ができることは教員の余白時間を作ること、つまりゆとりを作ることだと考えています。ですので、保育士の確保策の先にある課題として、保育の現場から教育の現場へとつながるとき、先生方が多忙であると、子どもに向き合う時間がどうしても少なくなってしまいます。
家庭での声かけも大切ですが、やはり学校にいる以上は、教員の先生方が生き生きと前向きに取り組んでくださる姿を、子どもたちに見せることが重要です。そうすることで、子どもたちはやってみよう、チャレンジしてみよう、失敗しても大丈夫というまち全体の雰囲気を感じることができるのではないかと思っています。
これは少し壮大なイメージかもしれませんが、そのために市長として予算の権限を持っている以上、教育委員会にはしっかり考えてもらい、必要な予算を要求してもらいたいと思っています。四條畷市の予算はおよそ260億円強ありますので、バランスを考えつつ、必要なところに計画的に予算を付けることも行政の大事な仕事だと考えています。
先ほどお話に出ました倒木の件のように、子どもたちの安全・安心を守るための予算も必要ですし、教育をより進めるための予算も大切です。
そして、教育を進めるためには、教員の環境を整えることも欠かせません。そのため、予算配分においてはバランスを持ちながら進めていきたいと思います。
教育長:
私も同じように小学校で教員を務め、指導主事に任命され、再び教頭として学校に戻り、また指導主事として戻り、さらに学校に戻って校長を務め、そして今は教育長という立場にあります。
本当に行政と学校の間を行き来してきましたので、同じような状況を経験してきたのではないかと思っております。
やはり事務的な仕事や、やらねばならない業務が山積するため、現在四條畷市の指導主事たちが定時に帰れているかといえば、ほとんどそうではありません。ただ、私が平成24年に入職した頃と比べると、指導主事の人数も増え、環境改善はかなり進んできたと感じています。
その一方で、指導主事として本当に生き生きしているのは、授業の指導や助言について相談しているときです。子どもたちに直接関わることはできませんが、先生方を支え、教師としての喜びを味わってもらうために尽力している姿を見ると、本当に輝いているなと感じます。
しかし、まだ十分な環境とは言えません。指導主事が本当に輝ける時間を確保するため、全力で取り組んでいく必要があると考えております。
また、指導主事に限らず、教師としてのやりがいもきわめて重要です。現在、教師の職場環境はブラックであるとの声も多く、否定的な報道が目立っているのが現状です。しかし、私はこの職に就いてよかったと思っていますし、やりがいや喜びを発信することで、ネガティブな情報に負けないようにすることも、私や教育委員会の役割だと考えています。
こうして現場の先生方を支え、応援していくことが、最終的には子どもたちの未来をより広げていくことにつながるのだと思います。どこまで実行できるかは定かではありませんが、以上が私の考えであります。
市長:
あと一つだけ、申し上げたいことがあります。
教育費の件になりますが、令和6年度の教育費の予算額と令和7年度の予算額とを比較いたしますと、約20%増加しております。その数字だけを見ますと、大きな伸びであるように感じられるかもしれません。
しかしながら、もう少し詳しく見てまいりますと、教育費の中には小・中学校に関する経費もあれば、保育園は民生費として扱われ、幼稚園は教育費に含まれるなど、内訳は必ずしも単純ではありません。そのため、小・中学校だけの話であるのかと問われますと、さらに分解して確認する必要があると考えております。
それでも、ここ数年の教育費は概ね横ばい傾向でしたが、GIGAスクール構想の導入や端末の入替え時期が重なり、近年は教育費がかなり上昇している状況です。
もちろん、教育費がずっと上がり続けるわけではありません。設備投資を行った年は増えますが、投資が終了すれば一旦減少することもあります。例えば空調整備も完了すれば予算は落ち着きますし、GIGAスクール構想での端末導入も完了すれば一段落します。こうした凸凹はありますが、教育にかける予算が十分ではないという状況ではありません。
予算上では20%増となっていることを、ここでお伝えしておきたかった次第でございます。
市長:
ご意見、大丈夫でしょうか、他にございませんでしょうか。
それでは、本日の対話会を終了したいと思います。
ありがとうございました。


