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田原中学校区での意見交換全文(令和7年度地域と市長の対話会)

ページID:0121629 更新日:2026年3月10日更新 印刷ページ表示

​地域を盛り上げる活動について

市民: 

私は大学院生なのですが、田原のことがとても好きで、田原を良くしたいと思い、大学時代からいろいろな取組みをしようと手を挙げてきました。
田原は農業がとても素敵なまちなので、地元の子どもたちに農業体験を長期的にさせる取組みをしています。

私が大学1年生の時に団体を作り、もう4、5年経っていますが、田原の同じ大学生たちがなかなか集まってくれません。
一緒にやろうと言っても、「子どもの頃からやってきたから、今さらやっても意味がない」と言われてしまいます。田原を良くしたいという思いを伝えても、それに共感してくれる子は少ないです。今の大学生や高校生たちは、四條畷に対して郷土愛をあまり持っていないのではないかという危機感を持っています。

私たちの世代や次の世代の子どもたちにどうやって郷土愛を持ってもらうか、いろいろイベントを企画しているのですが、皆さんのご意見をいただけると嬉しいです。

 

市長: 

ご質問ありがとうございます。
ご存じかと思いますが、私は田原台の出身です。私が大切にしているのは、幼少期の思い出を心に残すということです。小さい頃の思い出は、大人になっても覚えているものだと思います。私の記憶に強く残っているのは、平成2年に田原がまち開きし、比較的早い時期に田原に引っ越してきたことです。その頃は、まだ家もほとんど建っていなくて、マンションもありませんでした。当時、犬を飼っていて、家がまだ建っていない場所で、段々の地面を走り回ったり、家の中に亀や蛇が出てきて、それを池に逃がしに行ったことなど、幼稚園の頃だったと思いますが、今でも意外と覚えています。こういった思い出の場所を作ることが、私たち大人の大切な役割だと思っています。

その点において、たわらマルシェやたわらフェスが、行政主導ではなく、地域の方々が主体となって取り組まれていることは、とても価値のあることだと感じています。

そのような活動に対し、市として貴重な市税をどのように使っていくかと、考え続けていかなければならないと思っています。

また、新たなイベントも生まれています。西部地域では、以前、楠公まつりというイベントがございました。コロナ禍で活動が中止となっていましたが、団体の方々とお話をしてみると、熱い思いを持っておられ、令和7年度末に再開したいと思っておられるようでした。

また、楠公まつりとは別に、小楠公・夏のヨイヨイ夜市という新しいイベントも生まれています。ぜひ子どもたちに参加していただき、たくさんの思い出を作ってほしいと思います。

私も、ある意味ではUターン組です。大学を機に市外に出ましたが、四條畷市に戻ってきました。

かねてから自分が培った経験を地元に還元したいと考えており、30歳で戻ってきました。

私自身がモデルケースではありませんが、こうした子どもたちが増えていくよう、現役世代や先輩世代の大人たちがどのようにまちづくりに関わっていくべきかを考え続けることが、今の四條畷市にとって必要なことだと思っています。

 

教育指導指針と成績の低下について

市民: 

私は田原地域に住んでおり、子どもを3人育てました。それぞれまちを出ていきましたが、私はそのまま田原に残っています。

昨年の市長選挙の際、四條畷LIFEに成績に関するデータが発表されていました。過去3年間、成績が徐々に下がってきているというものでした。このデータは全国学力テストの結果ではなく、市が実施しているNRT学力テストの結果に基づいています。NRTは、入学試験に出るような問題を中心に実施していると説明されていました。

成績が上下するのは理解できますが、年々下がり続けていることに私はとても驚き、一体何が原因なのだろうかと思いました。学校の統廃合が影響しているのではないかと考えましたが、実際には統廃合後、教師の数は減っておらず、むしろ生徒数が減少したため、子ども一人当たりの教師の数は少し増えている状況です。

それでも成績が下がっているのは、どうしてなのかと疑問に感じました。

そこで、教育大綱や教育指導指針を調べてみました。2020年までは教育委員会が作成した教育指針を参考にして、それを教育指導方針として運用していたとのこと。しかし2020年以降は、教育大綱が基本となり、その上で教育委員会が指導方針を作成し、各校の校長が指導方法を決める形になったということでした。

私はこのやり方が良いのかどうかを考え、寝屋川市と枚方市を調べてみました。寝屋川市では、小中一貫校にする方針のもと、先生たちが9年間を通じどう教育を行っていくのかを考え、いろいろな分科会を作りながら指導方針を策定していることが分かりました。寝屋川市ではそれを寝屋川スタンダードとしていました。それを作ってから、相対比較をする学力テストで、成績が上がってるとの発表がありました。

私は教員の知り合いにも聞いてみました。すると、成績が下がっているのは、全国的にスマートフォンの使用が広がっていることも影響しているのではないかと指摘されました。さらに、教育のあり方は、教師たちが議論しながら決めるべきだという意見ももらいました。教師が一堂に会して、どうしたら良いかを話し合い、その上で方針を決めていくべきだということです。

この話を聞いて思ったのは、教育委員会は教育に関する独立した権限を持っており、市長が教育内容に過度に介入するべきではないのではないかということです。教育の指針や方針は、教員が共通認識を持ち、議論の中で作り上げていくべきだと思います。

そうした視点で教育指導指針を見てみると、2020年までは分かりやすい内容でしたが、それ以降は行政方針が中心で、教員としてどうすべきかが明確になっていないように感じました。

そこで、どういう形でその教育指導指針が運用されているのかということと、成績の問題についてどう考えておられるのかを聞かせてもらいたい。

 

市長: 

ご質問ありがとうございます。

首長の立場で回答させていただきます。まず、NRTは、学力調査の一環として実施されていますが、全ての学校で実施されるわけではありません。 

これとは別に、全国学力標準調査というものがあり、こちらのデータが全国的な基準として参考にされるものです。

現在、本市ではNRTの結果が一定程度低下していることは事実ですが、NRTは主要な調査方法ではないことをご理解いただきたいと思います。

今後、教育部局との協議の中で、NRTとは別に、全体がやっている調査をもって状況をお示しできるよう進めていく予定です。

次に、学力に関するデータについてですが、小学校では算数の成績が相対的に低い傾向が見られる一方で、中学校では国語の成績が課題となっています。

この背景には、スマートフォンやインターネットの普及により、資料がスライド中心となり、実際に物を使って計算する経験や、会話を交わす機会が減少し、その結果、数的判断能力や言語能力の発達に影響が出ているのではないかという見方があります。

このような傾向が、学力データにも反映されているのではないかと考えており、この課題に対してどのように取り組んでいくかが重要であると考えております。

次に、教育計画を教育委員会が策定するべきではないかとのご指摘についてですが、地方教育行政の法令に基づき、首長の役割として、教育大綱で理念を掲げており、その理念に基づき教育委員会が教育振興基本計画を策定しています。この基本計画に従い、各学校長が具体的な教育目標を設定し、それに基づく教育が行われています。

なお、教育課程は各学校により異なりますが、これは児童生徒一人ひとりに最適な学びを提供するための重要な手段です。地域の特性や児童生徒のニーズに応じた教育が求められ、西部、東部の両地域において、地域に根ざした教育方針が採られています。学校の教員や教育長は、その地域の特色を踏まえて、教育内容を適切に決定し、実施しています。そのため、学力の低下が見られることについては、結果として表れる現象の一つと捉えています。

この問題については、学校と連携し、教育委員会とともに取組みを強化しており、次に広報媒体で成果をお示しする際にチェックしていただきたいと思います。

 

教育長: 

ご意見、誠にありがとうございます。

お示しいただいたNRTの現状については、その通りと認識しており教育委員会としても、非常に重要かつ喫緊の課題であると強く感じております。

一方で、数値だけにとらわれることが本質的な解決に繋がるわけではないと考えております。学力向上はもちろん重要ですが、最終的にめざすべきは生きる力の育成です。国語や算数の成績が上がることは、確かに人生の選択肢を広げることに繋がるでしょうし、それは我々の目標の一つでもありますが、単に点数を上げることだけが教育の目的ではないと考えています。

そのため、数値だけを指標にするのではなく、総合的な成長をめざし、授業改善を含めた取組みをしっかりと進めていくべきだと考えています。

また、先ほどお話がありました教育計画についてですが、2020年に教育振興基本計画を策定し、市全体の教育の最上位計画として位置づけています。この計画を基に、各校の校長先生方に特色ある教育を実現するための指針を示し、それぞれの学校で具体的な取組みが行われるように伝えております。

さらに、今回10月に新たな方針を示させていただいたことについても、先日の校長会で共有し、各校でしっかりと実行していただくようお願いしたところです。

目標は共通していますが、その登り方は学校によって異なると考えています。例えば、田原小学校と他の小学校では、生徒の実態や地域環境、自然環境が異なるため、それぞれに応じたアプローチが必要ですし、各校の特性を生かしながら、柔軟に進めていくことが重要です。

さらに、教師一人ひとりの個性や強みを大切にし、担任がその強みを生かして指導できるよう、学校長と共有しながら取り組んでいくべきだと考えています。

最終的には、子どもたちの生きる力、最近よく言われる「生き抜く力」を育むことが目標であり、その実現に向けて教育委員会として全力でサポートしていきます。

ご心配いただいている成績については、私自身もしっかりと責任を持ち、対応していかなければならないと認識しており、今後も引き続き、教育環境の改善に取り組んでまいります。

 

教員のゆとりについて

市民: 

退職後、地域での居場所づくりに取り組んでまいりました。

赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、広く地域の皆様を対象に自宅を開放し、さまざまな世代の人々とともに過ごしてきました。多くの子どもたちと触れ合い、小学生や障がいを持つ子どもたちまで、さらには私の孫も一緒に育ちました。

現在、その子どもたちも20歳を超え、高校3年生や大学生となっています。

私も複雑な思いを抱きながら、地域の若者たちの変化を見守っています。若者たちが地域に興味を持たないという現状に関しては、子どもたちが成長し、広がる世界の中で振り向かない時期があることとして理解しています。

どれだけ地域で支え合いながら育ったかという経験は重要であり、若い世代が地域に戻ってきたり、何かのきっかけで関わりを持ち直すことができれば、地域への愛着を感じてもらえるのではないかと希望しています。

私は、若い世代が地域に対してどれだけ興味を持っているかという点で、あまり悲観する必要はないと思っています。地域を愛している若者は確実にいますし、それぞれの価値観や興味の範囲が違うことを理解し、可能性を信じて取り組むことが大切だと思います。

ですので、地域活動に関わる私たちが、少しでも若い世代を引き込むことができるよう努力し続けるべきだと考えています。

もう一つ、それぞれの学校で話しあって決めるっていうお話は、私もすごく大事で、しっかり話し合える環境をつくらないといけないと思っています。教師が対話に注力できる精神状態をもてる環境をつくりあげていくことが、大事なことではないでしょうか。

現在、田原中の一年生の担任が一週間毎代わるようです。最初は、学期毎に担任が代わると聞いていたのですが、今日、一年生の保護者の方から、一週間で代わっているとお聞きしました。

恐らくさまざまな協議のなかで決定されたと思いますが、教師だけでなく保護者も加えてマイナス面も含めて話し合い、その結論に至ったのかが重要な問題だと思います。その保護者は話し合いが十分されてないという感覚を持っていました。だから本当に教師も保護者も腹を割って、とことん話あったうえで制度を作ることが大事なことだと思います。

もう一つお聞きしたのは、教師をされている方も自分のことでいっぱいであるということです。わたしも教師でしたので、教師を責めるのではなく、先生方がみんなとつながり、話し合いができるような状況をみんなで作ってあげる、それは教育委員会と首長さんだけではなく、地域の問題でもあると思います。保護者の問題でも、人間の問題でもある。地域の人間として何ができるのか、そういう考え方をしないといけないと思います。

この間、「地域消滅」と「地域消滅2」という本を改めて読んでみました。「地域消滅」は2014年に「地域消滅2」は10年後の2024年に書かれています。少子化の問題にどこまで真剣に取り組んでいるのか、それは行政の問題だけではく、国民一人ひとりがどこまで何ができるかを考えてやっていかなきゃいけない問題なんだと。みんな本気で考えているのかという問題提起が10年前の2014年にされているのに、24年でどうだという話です。もう25年になってますからね。

私は先生方が先生として機能できる環境をつくっていくことを真剣に考えなければ教育は駄目になると思います。できない人もいて、できていく社会を認めないといけないと私は思います。心の持ちようが健康でなければならず、互いの存在を認めていく状況をつくれれば良いのではないかと私は思います。

 

市長: 

ありがとうございます。

大きく2ついただいたと思います。田原離れや地元離れに関するご意見については、確かにその通りと認識しています。

地域から若者たちが離れていく現象は、私たちにとって重要な課題であり、改善に向けた取組みが求められます。

また、教育現場に関するご意見については、私自身も同様の考えを持っております。特に、教員がいかにして時間を生み出すかが鍵となると考えています。

この点については、行政としても力を入れて取り組んでおり、例えば、先程少し触れたように、市の予算を使い、教員の支援や補佐を行う人材を配置しております。教員の配置や人事権は、大阪府にありますが、市としては、教員の皆さんが生徒と向き合う時間をどのように確保するかが重要だと考えています。教員がカリキュラムや授業について議論し、考える時間をどう生み出すかが課題となります。
最終的には、この取組みが子どもたちの学びに直結し、学びの保障につながります。

まずは大人がしっかりと時間を作り、子どもたちに積極的な声掛けをすることが必要です。これこそが、教育の最も重要な部分であると認識しています。

少し視点が異なるかもしれませんが、子どもは生まれながらにして尊い存在であり、彼らの主体性や興味関心は幼少期から既に高いレベルで備わっています。例えば、赤ちゃんはおもちゃや周りの物事に興味を示し、危険を犯してでも探求しようとします。この時期には、大人は見守ることが最も重要な役割となります。
しかし、小中高と成長するにつれて、やってはいけない、こうしなさいといった言葉が増え、子どもの主体性が制限されることがあります。私たちは、こうした制限を減らし、子どもたちの主体性を回復させることが重要だと考えています。

教育大綱に込められている思いとして、第一に、子ども・児童生徒が尊い存在であるということがあります。この大前提の上で、子どもたちの主体性を回復し、より積極的に学びに取り組める環境を作ることが、私たちのめざすべき方向だと思います。

市としては、教員がより多くの時間を確保できるよう、財政支援をしています。この時間を利用して、教員が研修や自己研鑽に励み、さらにはその学びを子どもたちに還元できるよう取り組んでいただいています。教員が前向きな声掛けをすることによって、学力だけははかれない、大人になった時に最大限のパフォーマンスを発揮するための基盤を築くことができると思っています。

首長としてこうした支援を行い、教育環境の整備に尽力していきたいと考えています。

 

教育長:

まず、地域に戻る、戻らないという話についてです。私自身、年齢を重ねる中で、自分の小さい頃を思い出します。特に、川で遊んだことや、いろいろな体験が鮮明に記憶に残っています。体験こそが、学びの基本であると強く感じています。

例えば、小学校でのまち探検やお店調べ、地域の公園で遊んだ経験、保護者に連れて行ってもらった場所など、これらの体験は、子どもたちの心に深く刻まれ、後々まで忘れられない思い出として残るものです。

地域に戻れない事情があることは理解しますが、ふるさとや地域、田原のことは、必ず心に残っていると思います。

私自身、故郷が遠く、5年に一度くらいしか帰れませんが、久しぶりに訪れると、その場所に行ってみたいという気持ちが湧いてきます。地域で育まれた記憶が自分の中に深く根付いていることを実感することができます。今だけでなく、少し先を見据えても良いのではないかと思います。

次に、私が昨年まで小学校の校長として経験したことについてお話しします。

校長として、教師がいきいきと働ける環境を作ることは非常に重要だと感じていました。教師たちがやりがいを感じて働ける環境が、最終的には子どもたちの学びや成長に直結するからです。
私は、子どもたちに豊かな学びを提供するためには、教師たちに豊かな人生を送ってもらうことが必要だと考えて取り組んできました。

先ほど、田原中の担任制について触れられたと思います。教師たちが自ら考えて行動していることは理解しています。
しかし、その活動が十分に周知されていなかったり、対話が不足していたりするため、誤解されることがあるのではないかと思います。学校は地域の方々とともに成長していくべきだということを、改めて感じました。

また、学校の教師たちは批判を恐れて委縮している部分があるのではないかと感じています。教育の質を高めるためには、教師が自由に意見を交わせる環境を作ることが不可欠だと思います。
そのためにも、地域の方々に学校の支援をお願いしたいと強く思っています。私も校長の職を離れ、こうして別の立場になりましたので、地域の皆さまには学校の応援団となり、温かい支援をお願いしたいと改めて感じました。

 

夢や目標ついて

市民: 

現在、私は●●●教育大学に通い、教員をめざしています。
先ほど体験が一番との話がありましたが、私もその考えに強く共感しています。私自身も、中学校時代に体験した楽しい勉強や学びの思い出が今でも心に残っています。
例えば、私の出身中学校では、授業中に自習の時間があり、その間に先生が難しい数学の問題を出題してくれて、友達と一緒に解くことで非常に楽しく学んだことを覚えています。

勉強に対するモチベーションが何から来るのかを振り返ると、私は夢や目標が一番大切だと感じています。中学校時代、私は特に明確な夢を持っていませんでした。

勉強しなければならないという義務感から勉強していましたが、高校に進学し、職業をテーマにした講演でさまざまな職業に従事している方々から直接話を聞く機会があり、それが非常に印象的でした。介護の理学療法士や作業療法士、銀行員など、さまざまな職業の方々が実際にどのような仕事をしているのかを知ることができ、これが私にとって非常に有益であり、中学校時代にこうした情報を得られていたなら、もっと早くに夢を持って努力できたのではないかと感じました。

振り返ってみると、中学校時代、社会や将来の自分について、具体的にイメージできる情報が不足していたように思います。将来、どのような職業に就くものなのか、どんな世界が広がっているのかが見えてこなかったため、夢を持つことができませんでした。

しかし、高校で多くの職業に触れ、今になってその経験がとても貴重だったと感じています。

そこでお伺いしたいのは、現在、中学校の教育において、職業について考える時間や体験の機会がどのように提供されているのか、またそのような取組みが進んでいる場合、どのように行われているのかについて教えていただきたいです。

職業に触れる体験や考える時間が不足しているのであれば、今後どういった形でそれを提供していくことができるのか、地域や学校としてどのような取組みが可能かをお聞きしたいです。

 

市長: 

ご意見ありがとうございます。

大きく2ついただいたと思います。
まず一つ目は、実体験に基づいて、中学校時代には夢や目標がなかったけれども、いまは教員をめざして取り組まれているということでした。
先ほどのデータでは約3分の1の生徒が夢を持てないと回答しています。この結果は、中学校では1学級が約40人が編成ですので、1クラスのうち約13人が目標や夢を持てていないことを示しています。
本来、すべての生徒が夢や目標を持っているべきだと考えますが、時代が変わり、控えめな子どもたちが増えている現状があります。夢や目標を持つことが恥ずかしい、プレッシャーを感じるといった感情に繋がるケースもあり、アンケート調査ではどちらでもないという回答が多くなっているということかも知れません。

このため、夢を持ちましょうと一概に押し付けるのではなく、自分自身でめざすべき目標を持つことが望ましいと考えています。例えば、ユーチューバーになりたいなどの夢や目標が自然に出てくることこそが、主体的な学びに向けて大切なことになります。

次に、体験学習に関する質問についてお答えします。
市では現在、企業と連携した公民連携事業を実施しています。最近では、企業と包括連携協定を締結し、特にものづくりに特化した企業との協力が進んでいます。
例えば、観光大使の谷口さんが制作したサンタを3Dプリンターで作るといった活動を通じて、児童・生徒が実際にものづくりを体験できる場を提供しています。こうした取組みが生徒たちに与える影響は非常に大きく、ものづくりを体験することで、将来、ものづくりに携わりたいといった職業の選択肢が広がります。

さまざまな体験を通じて、教員をめざす子どもたちもいるでしょうし、行政として、そういった主体的に活動しようとする生徒たちを支援していくことが重要だと考えています。

最終的には、行政だけでなく、民間企業や地域の皆さんと連携しながら、体験学習を充実させていくことが、今の四條畷市にとって最適なアプローチだと思います。

 

教育実習の受入れの現状について

市民: 

すみません、質問というよりも愚痴になってしまいますが、お伝えしたいことがあります。

私の子どもが田原中学校で教育実習を行うことになっていたのですが、社会の教科を担当する先生がいないため、実施できなくなってしまいました。おそらく2年ほど前のことです。
結果的に、西中学校が教育実習を引き受けてくださり、無事に実習を行うことができましたが田原中学校で実習ができなかったことは、少し残念に感じております。

学校の統廃合や様々な事情もあるので仕方ない部分もありますし、社会科の教員が不足している現実を考えれば理解できる部分もあります。ですが、どうしても心に引っかかるものがありました。田原中学校で教育実習ができれば子どもも近くで実習ができたのにと思うと、やはり少し残念でした。実習先が西中学校になったことで、朝の送り迎えをすることになり、2年前は少し複雑な気持ちでした。

子どもも、田原中学校を卒業した後に、地元の田原中学の生徒たちに教えるという気持ちを持っていたので、実習先が変わったことに対し、少し心残りがあったようです。

教員が不足している中で、実習を受ける側として、そのような状況に直面するのは、少し残念だなと思いました。

 

市長: 

ありがとうございます。

教育長にお伺いしたいのですが、教育実習の先生はどのように選ばれていますか。
わかる範囲で教えていただきたいと思います。

 

教育長:

私自身、昨年まで小学校で校長をしておりましたが、教育実習が始まる前に校長自身が実習生と面談を行い、どの学年を希望するか、どのようなことをしたいかを尋ねていました。

実習生には、第一希望、第二希望を聞いたうえで、学校の現状に応じて、希望に合った学年を決めるようにしていました。

ただし、学校としても若い先生や経験の浅い先生にばかり任せるわけにはいかず、また、育児などで時間の制約があり実習生を受け入れられない先生もいるため、学校の事情を総合的に考え、最終的に決定することになります。

2年前の田原中学校の状況については詳しくはわかりませんが、確かに欠員が出ていて新たな先生が入らず困っているという話を校長会で聞いたことを覚えています。

教育委員会の役割として、学校に適切な人を配置することが重要ですが、残念ながら現在、先生のなり手が不足している状況にあります。

それでも、教師という仕事が本当に魅力的なものであるということを、しっかりと発信していくことが私たちの責務だと考えています。
私自身、教師という仕事に就いて本当に良かったと感じる瞬間がたくさんありました。もちろん、そう思わなかった瞬間もありましたが、総じて喜びの方が多かったと感じています。
そういった教師という職業の良さを、これからも広く伝えていきたいと思っています。

 

教育実習での経験について

市民:

西中学校で教育実習を行ったのは、私なのですが、メモをとってくださっていたので訂正があります。

実習は去年行ったもので、2年前に打診をさせていただき、当時の教頭先生が対応してくださいました。その教頭先生は私が中学3年生の時に進路指導をしてくださった先生で、私のことを覚えてくださっていて、話ができました。しかし、残念ながら、当時、田原中学校には社会科の教員が2人しかおらず、そのため別の学校を探してほしいということになりました。

この件について、訂正を含めて自分の意見をお話ししたいと思います。

教育実習を経験して、正直に言って、非常に過酷な仕事だと感じました。実習生の立場でも、定時に帰ることはほとんどなく、夜9時まで残ることも当たり前でした。特に学年主任の先生は、学年内で問題が起きた時には、保護者との面談が終わった後に実習生の対応ということで、かなり遅くまで仕事をされていたことを思い出します。

また、職員室に入って先生方からフィードバックをもらっている時間に周りの先生が対話している様子を見て、教育長が仰っていた対話の時間というのが非常に大事だと感じました。みんなでコーヒーを飲みながらでも、しっかりと子どもの話をしている姿に、教師の仕事の深さを感じました。

しかし、その時間が夜遅くまで続くと、結局その仕事が先生方の善意で成り立っているのだと実感せざるを得ませんでした。

教育長が仰っていた通り、この仕事は本当にやりがいがある反面、自分の子どもと人の子どもを天秤にかけるような仕事かなって思うふしもあり、家庭を持つことと仕事とのバランスが取れるのか不安に感じる部分もありました。

私は実習の際に自分の希望を聞かれることはありませんでした。校長先生とは初日の朝に初めてお会いしましたが、非常に意識の高い方で、忙しい中でも丁寧に教えてくださり、すごく良い方でした。しかしながら、校長先生との面談はなかったことは伝えておきます。

西中学校で実習したことに後悔は一切ありませんが、今、お話を聞いてみて、教育委員会の方針が本当に全校にしっかり浸透しているのかという点が少し気になりました。対話の時間を確保することが現実的に可能なのか、実際に現場で見てみて、その点を疑問に思いました。

この経験を共有させていただきたかったので、皆さんにお伝えさせていただきました。

 

市長: 

貴重なご意見ありがとうございます。

教育委員会と定例的に会議を行っておりますので、学校現場の先生にもしっかり伝えさせていただければと思います。
ありがとうございます。

 

部活動の地域移行と手話通訳講習会の拡充について

市民: 

田原中学校のPTAをさせていただいています。

学年担任制について、PTAには説明がありましたが、保護者の理解が進んでいないという現状があると思います。先生、生徒、保護者があまり理解できないまま進めているというのが現実です。
ただ、先ほどお話にあったように、先生方の負担が非常に大きくなっており、複数の先生がお互いにフォローするという形になったということは、なるほどと思いました。
いろいろなことを検証し、試行錯誤しているのだろうなと思いながら話を聞いています。しかし、子どもたちにとっては担任が変わることで戸惑うことも多く、担任が変わるし、わからないと我が子も言っています。

また、地域のイベントについて、子どもの頃から地域で楽しい経験をすることはとても大切だと感じています。

しかし、新しいことを始めるのは難しいとも実感しています。やったことを継続することが一番大事だと思います。この1、2年で田原地区が大きく変わることはありませんが、例えば今小さい子たちが体験したことを10年後、20年後に思い出して、この地域に愛着を持ってくれれば嬉しいです。そのような思いを持っている方がこの地域にはたくさんいらっしゃるので、現役で働いている世代としても、良いことを続けていけたらと思っています。

少し話がそれましたが、先ほどのスライドにもありましたように、先生方の負担軽減については、全国的にも議論されています。特に、神戸市が始めた部活動の地域移行については、どのように進めていくか、具体的な策を考える必要があると思います。これは市だけでなく、地域全体で考えていくべき課題だと思っていますので、どのように進めていくのか、いろいろと検討していくべきだと考えています。

次に、少し異なる視点になりますが、手話の施策についてです。

今年6月に「手話に関する施策の推進に関する法律」ができ、手話を市民に広めていくことが重要だとされています。このことを知りませんでしたが、教育の現場でも進めていくべきだと思います。

今年は実際に手話を学校で学べたのは3校のみで、市内9校のうち3校だけが手話に触れる機会を持っていました。他の学校の子どもたちはその機会がなく、全校で一律に手話教育を実施することが必要だと考えています。

毎年、手話についての要望が上がっているとのことですが、予算の問題があり、お金がないと実施が難しいという話を聞いています。

毎年要望が出ていることを聞くと、重要なことだと認識しています。先生方も忙しい中で負担が大きいと思いますが、実施校を増やして、ぜひ取り組んでいただきたいと思っています。

 

市長: 

ありがとうございます。

まず1件目はご感想をいただきましたので、2件目の体験についてお話しします。

先ほど発言し損ねましたが、私が小学生の時に参加した「お月見泥棒」のイベントが印象深く記憶に残っております。その際、私は自転車に乗っており、ルールを知らなかったこともあり、非常に厳しく叱責されたことを鮮明に覚えています。周囲の子どもたちからも注意された、その時の喜びと驚きの感情は今でも覚えています。

また、子育てを終えた世代の方々が子どもたちにお菓子を振る舞ってくださることなど、地域の温かさや助け合いの精神を実感するたびに、自分の故郷としても大変嬉しく思っております。

次に、部活動の地域移行についてのご質問にお答えいたします。

四條畷市の現状を申し上げますと、市内に中学校が3校あり、約30の部活動が運営されています。これには文科系の活動やバドミントン、卓球などが含まれています。その中で、教員の負担軽減を目的として、複数担当制が導入されています。

具体には、顧問を複数名で担当することが基本となっており、部活動に対する教員の負担を軽減し、他の教育活動に支障をきたさないようにするための措置です。

また、部活動は法的義務ではなく、教育活動の一環として行われているため、実際には教員の善意に基づき成り立っている部分が大きいのが現実です。
そのため、中央教育審議会では部活動の地域移行を進めるべきとの議論があり、今後3年間をかけて移行する方針が示されています。スポーツ庁もその方針を支持しており、四條畷市においても一部進展が見られます。
具体には、西中学校で部活指導員が地域スポーツを担当しており、地域型のスポーツクラブとしてサッカー、田原地区ではバスケットボールが行われています。こうした取組みが少しずつ進み、地域移行が着実に進んでいます。

しかしながら、法的な制約や実務的な課題により、休日の大会引率が困難となり、部活動は縮小せざるを得ない状況にあります。
そのためにも、地域型スポーツの推進が解決策の一つとして重要と考えております。

あと福祉の観点になりますけど、手話の施策の推進について当然これは行政としてサポートしていくのは当たり前だと思っております。
この辺りの教育について、教育委員会から予算要求していただき、市長が予算編成を行う中で、財政部局と緊密に連携しながら必要な支援を行っていく所存でございます。

地域社会における教育の充実を図り、より良い学びの場を提供するために、引き続き努力してまいります。

 

教育長:

少しつけ加えてさせていただきます。

先ほどクラブの件と手話講習会のお話があったと思います。

クラブにつきましては、いま市長がおっしゃっていただいた通り、いろんな種目を少しずつ増やしていく過程において、関係団体さんとの調整がほんとに難しくて、先ほどもありました通り、大会に参加できる、できないとか、怪我をしたときに誰が連絡を取れるのかなど、細かいところをいま、全部洗い出しながら、解決する手立てを探しているところであります。

競技を楽しめる環境をつくりたいということと、真剣にクラブに取り組んでいくという2つは違うのかなと思っておりますので、その色分けを含めて来年度にむけて、それぞれの団体さんと協議を重ねているところであります。

もう一つの手話講習会につきましては、9校中の3校のみとお示しいただきました。
毎年校長会に四條畷市手話講習会運営委員会の方が来られて案内があるのですが、法にも定められたということなので、やるべきことと思っております。
人権教育や主権者教育などたくさんある中で、手話についても、学校に来ていただいてお話をしていただくことで、さきほどの話と同じくこれも体験、経験になっていくと思います。

将来、手話を使われる方と出会ったときに、体験としてつながることだと校長先生方に伝えていきたいと思います。

 

郷土愛の意識を浸透させる取組みについて

市民: 

私たち夫婦は後期高齢者なのですが、ここに来てみると、教育の話ばかりで聞いていてよいのか少し戸惑うこともあります。

先ほど学生さんの話もありましたが、娘たちも田原に帰ってきています。
また、知り合いの4人ほどは、田原で育ち、田原にお婿さんを連れて帰り、子どもを産んで学校へ通わせています。
実家がここにあると、田原が好きで帰ってくるのですね。

市長さんがおっしゃったように、昨日、お月見泥棒の行事がありました。子どもたちが「お月見泥棒」と言って楽しんでおり、孫も楽しんでいます。私もお菓子を出しました。30代の若い方々も戻ってきているそうですが、昨日は2歳くらいの女の子が舌足らずで「ありがとう」と言いながらお菓子を持っていきました。
ですから、ただ単に外に出ていくだけでなく、育った地域の良さを理解した子どもたちは必ず戻ってきます。
一人はドイツに嫁ぎましたが、毎年3か月は日本に戻り、子どもたちは田原小学校に通っています。あなたたちは田原っ子だねといっています。

地域行事を通して体験させることは、地域の良さや隣近所とのつながり、その中での経験の価値を子どもに伝える大切な機会だと思います。
個人としても、地域で何ができるか考えておりまして、西地域では音楽家のコンサートを500円か1000円で開いていますが、田原の東部地域と西部地域では交通の便が異なるため、西部地域に行くのも不便ですし、逆も同じです。西部地域は音楽活動が盛んですが、東部地域ではほとんどありません。

そこで私は、子どもたちに生の音楽を聴かせ私たち高齢者も聴くことができればと思い、今年から自宅でホームコンサートを開くことにしました。ピアニストを招き、年に2回開催しており、次回は12月に予定しています。
こうして地域の人々がつながり合い、教育だけでなく、地域全体で子どもたちの育ちを支えることが非常に大切だと感じています。

ここにきて教育の話ばかりなので場違いのとこにきたかなと思っています。

 

市民:

教育がテーマなんです

 

市民:

そうでしたか、前市長の対話会に参加していたのでその延長線できました。申し訳ございません。
でまあ、じいばあとしましては、やっぱり子育てが大切ではないかと思いました。以上です。ごめんね。

 

市長: 

貴重なご意見ありがとうございます。

また、お月見泥棒が昨日だったこと、もう少し早く知ることができればよかったなと思いました。
ホームコンサートを地元のためにやってくださっていただき、ありがとうございます。

ほかにご質問はありますか。よろしいでしょうか。

それでは、本日の対話会を終了したいと思います。
ありがとうございました。