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市民の皆さま、あけましておめでとうございます。
感染症下での年越しも、本年で3度め。
昨年はさらに、ロシアのウクライナ侵攻に端を発する物価高騰も重なり、厳しい1年となりました。まずはこの場をお借りし、長きにわたり感染症に関連する対応にあたってくださっている、医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆さまに、心から感謝を申し上げます。
市といたしましては、少しでも皆さまの不安や負担の軽減をとの思いで、昨年に引き続き、ワクチン接種を着実に推進するとともに、自宅療養者等への生活支援やワンコインPCR事業、なわてみんなで頑張ろう商品券の配布、学校給食費の一部無償化など、可能な限りの施策を実施してきております。
至らぬ点もあったかと思いますが、時折いただく感謝のお言葉に、職員ともども励まされながら一年を終えることができました。
改めて、旧年中にいただきました市政運営に対する皆さまからの温かいご協力に、厚くお礼申し上げます。
さて、市長に就任して以降、毎年、まちづくりの主役は市民一人ひとりであるという「市民中心のまちづくり」の理念のもと、「地域と市長の対話会」を実施してまいりました。
感染症による影響で、近年は開催を断念せざるを得ない状況でしたが、各地区の自治会長の皆さまとの協議により、昨年11月に、一定の制限のもと、20回の対話会を実施させていただきました。
活発な意見交換のなか、コロナ禍でも衰えぬ皆さまの「市を良くしていきたい」という熱意に触れ、私としましても、「市民の皆さまの命と生活を守り抜く」という決意をさらに強固なものとしたところです。
その対話会の中でご説明した内容を少しご紹介いたしますと、本市は、平成9年度以降、19年度まで10年間赤字決算が続き、一時は財政再建団体への転落が危ぶまれるほどでした。
以降も市民の皆さまのご理解やご協力をいただきながら、20年以上にわたる行財政改革を行い、令和3年度の決算では、人口一人当たりの市の借金(市債残高)が北河内7市で2番目に少なく、市の貯金(基金積立額)も2番目に多くなるまでになり、財政構造の健全化を成し遂げるに至りました。
そうした状況を受け、現在、市民福祉のさらなる増進をめざし、未来への投資を積極的に進めております。
例えば、子育て施策の充実では、本年4月から、子ども医療費助成の対象を中学3年生から18歳まで拡充いたします。
また、住みよいまちづくりに向け、西部地域の公園整備にも着手しております。
まずは昨年、四條畷南小学校の南にある市有地について、市民の皆さまとのワークショップを開催のうえ公園の基本計画を策定いたしました。
今後も、西部地域の他のエリアにおいて、公共施設の再編を進めるなか、身近に遊べる公園の拠点整備を進めてまいります。
【西部地域で進めている公園整備】
(公園づくりワークショップ) (公園のイメージ)
一方、東部地域(田原地域)においては、交通環境の改善に向け、地域の皆さまにご協力いただきながら、自動運転車や低速電気自動車の運行を行いました。
同時に、事業者のご理解のもとキッチンカーイベントを開催するなど、交通を軸にした新たなまちづくりを展開しており、今後も、地域の皆さまとともに、田原地域特有の課題の解消に向け取り組んでまいります。
【田原地域の新たなまちづくり】
(自動運転車) (キッチンカーイベント)
さらに、行政手続きにおける利便性を向上すべく、昨年12月には、行政手続きのオンライン化に関する条例を新たに制定いたしました。
これまでも、全国に先駆けて住民票の写しのオンライン請求を導入するなどの取り組みを行ってまいりましたが、令和5年度には手続きのオンライン化を一層進め、市民の皆さまのさらなる利便性の向上に努めてまいります。
まだまだお伝えしたいことはございますが、紙面の都合から、残るは令和5年度の市政運営方針での紹介といたしたいと思います。
いずれにしましても、親世代・子世代・孫世代、3世代それぞれが希望を持ってくらしていける四條畷の実現に向け、職員一丸となって邁進してまいりますので、引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げます。
結びに、本年が皆さまにとって、幸多い一年となりますよう祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。