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(写真は、最終日の退任式の様子)
退任式での林有理副市長のあいさつ(抜粋)
本日、2017年から4年間の任期を満了し、副市長を退任することになりました。公募により副市長に選ばれてから、東市長のもと、全庁一丸となって「市民中心のまち づくり」と「日本一前向きな市役所」の実現へ向け、全力で取り組んでまいりました。 その間、市民の皆さま、議員の皆さまをはじめ、各種団体、企業、報道関係者等からの 多大なご支援、温かいご指導をたわまり、心よりお礼を申し上げます。
4年前に行政のことなど全く分からぬ状態で、ゼロ歳児を抱えて単身、赴任しました。 なんとかやってこられたのは、職員の皆さんに本当に一から根気強く教えていただけたか らです。 私は、皆さんに選んでいただき、皆さんに育てていただきました。東市長が掲げられる「市民中心のまちづくり」は、市民のお一人おひとりが望む佇まい 方を叶えるまちのことだと、私は思っています。その礎になるのが「日本一前向きな市役所」です。そして、この4年間は、こうしたまちや組織をつくるうえで、足腰を鍛える鍛錬の期間 でもありました。
市長が掲げる働き方改革や行財政改革、公共施設の再編や市民の皆さまとの関係性の在 りようなど、多くの変化を短期間で生み出すためには、まず、職員の皆が頑張れる土台を 築かなければならない。 その思いから、本市の経営方針をはじめ、部長級職員のワンチーム化やビジョンの共有、 各部で起きている施策の相互共有やナレッジの浸透ができる仕組みづくり、ひとりで抱え 込まない風土づくりなど、組織の改変に向けて多くの取り組みを導入させていただきました。
そして、市民の皆さんのご理解・ご支援と、職員お一人お一人の尽力によって、長らく 本市の弱点であった財政状況は好転し、基金残高目標の達成など、将来に向けた投資に充 てることが可能になりつつあります。 社会人口の増加も11年ぶりに達成し、市長が経営方針において掲げた目標も達成でき るようになりました。 わたし自身も、着任時に市長とお約束した際、達成が難しいと考えていた約60項目を 職員の皆さんのおかげでほぼ果たすことができました。
将来、全国的に高齢化が進みます。ネガティブに語られることの多い高齢化ですが、子どもと高齢者は「地域で過ごす人」であり、地域の暮らしの豊かさを考えるうえで、ポジ ティブに捉えられるものでもあります。そして、このコロナ禍によって在宅勤務等の比率が高まり、全世代における市民の「地 域時間」の総量が急増しています。 この「地域時間」を豊かにできるかどうかは、職員の皆さんにかかっています。これからますます、市役所への期待は高まり、求められることも大きくなります。
しかし、皆さんでしたら、必ず、その期待に応え、この四條畷の地域時間をより一層豊 かにすることができると、私は信じています。より住みやすく、暮らしやすいまちになるべく、「市民中心のまちづくり」の実現を、日 本一前向きな皆さんが成し遂げられることと期待しております。皆さんと一緒に働けた時間が、ただただかけがえのない財産です。 今後の四條畷の行く末をとても楽しみにしています。こころから応援しています。本当にこの4年間、ありがとうございました。
2021年9月30日
林 有理