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地域と市長の対話会

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第5回「地域と市長の対話会」での市長による説明全文(各地区共通)

はじめに

お忙しい中、地域と市長の対話会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。

私が市長として平成29年1月に着任させていただき、平成29年度から地域の皆さまとの対話会を毎年1回、多い時で年2回実施させていただいておりました。しかしながら、コロナ禍もございまして、ここ2年ほど対話会の開催を見送っておりました。いまだ収束はしておりませんが、感染状況も少し落ち着いているというところも踏まえ、やはり地域の皆さんのお声をしっかりとお聞きし、それを基に市政運営を進めたい思いから、このたび、自治会長の皆さんのご協力を得たうえで対話会を開催させていただく運びとなりました。

改めて、日頃から市の行政の推進に温かいご理解、ご協力をいただいております皆様に、この場をお借りして、心から感謝申し上げます。いつもありがとうございます。

本日は、地域の役員を担われております皆さんを中心にお集まりいただきましたので、少し深い意見交換などできるかと考えております。従来の対話会ですと、私のほうから20分、30分ほど説明の時間に充てさせていただいておりますが、今回私の説明は短めにし、地域の皆さんが課題と思われていることを中心にお話しいただける機会にさせていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

市の現状

このように皆さんとお話しできる機会もあまりございませんので、まずは本市の現在の状況をおおまかにではありますがご説明させていただきます。

皆さんご案内のとおり、四條畷市というのは、約20年前ごろ、財政が非常に厳しい状況にございました。簡単に言うと、貯金がないし、単年度では赤字になるというような状況で、翌年度の予算を組むにも悩むほどの状況であったのは事実です。そこから地域の皆さんや、市職員も懸命に立て直しを図り、現状、比較的、財政状況が落ち着いてきているというようなところでございます。

では、どのような状況かと申しますと、分かりやすく北河内の中で比較してお話させていただきます。

四條畷市というのは、残念ながら、20年前もそうですし、やはり現在も市自体のお金を生み出す力については二十数年間ずっと北河内では最下位です。本市は住宅都市ですので、中小企業等がたくさんあるような市と比較すると、お金を生み出す力が弱いという状況になっております。

しかしながら、懸命に行財政改革を進めてきた結果、いわゆる市の貯金、財政調整基金と申しますが、この財政調整基金が5年程度で約1.5倍に増えており、北河内だと上から2番目に多い状況にまでなってきております。

借金につきましても順調に返済をしてきており、これも北河内で上から2番目に少ない状況です。ですので、貯金は多く、借金が少ない。北河内の平均と比べて貯金でいうと10億円ぐらい多い状況で、借金でいうと40億円ぐらい少ない状況、北河内の平均と比べると、ここまで改善してきております。

なお、これは、やはり地域の皆さんのご協力はもちろんですが、公園や施設の維持管理など、そういったものを切り詰めて、切り詰めて努力を重ねた結果が今の状況となっております。

今後は、壊れてから対応するなど後手にまわっていた施設の維持管理を、借金も減り、貯金も増えてきた今だからこそ、なるべく壊れてしまう前、予防保全に力をいれる形で予算を取る方向に市政を転換してきております。これはまず皆さんにお伝えしておきたいと思います。

市の今後、そして、これまでは予算が足りないからできないと言っていた部分、単に維持管理ということだけではなく、どうやってまちに魅力を生み出していくか、これも今後の大きな挑戦となってきます。これはまさに対話会という機会を生かして、地域の皆さんのお声もお聞かせいただきながら、どんなまちにしていくのか、どう魅力的なまちにしていくのか、今は幸い投資ができるという状況にまで財政が回復してきているので、それをしっかり考えていきたい。

ただ、この二十数年、四條畷市が味わってきた厳しい財政状況、後世に同じ思いをさせることは絶対避けたいので、お金を使うにしてもどうやって賢く使っていくのか、未来に負担を残さない形で、次につなげる形でどうやって使っていくのかということは、懸命に考えていかなければいけないと思っています。貯金があるといえども、使い始めたらすぐになくなりますから、貯金があるうちにどう足腰を鍛えた市にしていくのかということを、皆さんと共に考える機会にさせていただきたいと思っています。

個別具体的な政策を語り始めると、これはもう2時間あっても3時間あっても足りません。ですが、まず皆さんにお礼かたがたお伝えしたいのは、本市として、この新型コロナウイルス感染症という職員にとっても市民の皆さんにとっても体験したことのない未知の脅威。これを乗り越えていくために、我々も至らない点が多々あったかと思いますが、何とか市民の皆さんのご協力も得まして、本市の場合は、十分とは言いきれませんが、比較的対応できてきたと思っております。まだまだ足りてない、大阪府や国の政策と比べてどうなんだというお声もあると思いますので、本日はそういったご意見も含めて、忌憚ないお声を聞かせていただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。