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地域と市長の対話会

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中野本町・西中野での意見交換全文(第5回地域と市長の対話会)

街灯・防犯灯

市民: 

意見提出書、9点です。市長にはお目通しいただいていると思いますが、やはり直接地区に関わっていることです。ただ、1点目の街灯、おそらく繁田酒店付近の交差点から岡山地区側はついていますが、新井医院側の道路が本当に暗いです。人通りも多いですし、通り抜ける車も多いです。あれは市の管轄なんでしょうか。

 

市長: 

ありがとうございます。忍ケ丘砂線という畷生会の前の通りのことをおっしゃったのだと思います。まちに設置されている光、街灯には街路灯と呼ばれるものと防犯灯と呼ばれるものの2種類がありますが、実は管轄が違います。

街路灯は忍ケ丘砂線にも設置されておりますが、道路を所管する部局が、基本的に夜間における道路状況、交通状況を把握するために設置する照明で、道路側を向いているため、歩行スペースを照らすということを意図されていないです。例えば樹木などで照明が遮られていても道路状況を確認できるよう照らせていたらいいという考えに基づいています。

いま、おっしゃったのは、おそらく歩道を照らす照明のことかと思います。これは、防犯灯に該当すると思います。防犯灯の設置につきましては、市として年間でいくばくかの予算を計上しており、地域からのご要望をいただければ設置していきます。ただ、灯りをつけるための電気等が必要になりますし、設置できる場所、できない場所など基準等ございますので、それを確認させていただいた上での設置となります。防犯灯としての設置であれば市での対応が可能です。

インフルエンザワクチンの助成・子どもの医療費助成の拡充

市民:

次です。子育て関連ですが、四條畷市の医療費関係です。インフルエンザワクチンの助成については、四條畷市のほうは考えておられますか。それと医療費。高校生までということで聞いております。

 

市長:

ありがとうございます。ご説明いたします。現状、まずインフルエンザワクチンの接種についてですが、これはよくお声をいただきます。我々としても、子どもへのインフルエンザワクチン接種の助成は、優先度の高い項目と考えております。インフルエンザの予防接種は2種類ございまして、法定接種と言われる、法律上、接種してくださいというワクチンと、任意接種という、接種するかしないかはご自身の判断にお任せしますというワクチンです。高齢者の皆さんにインフルエンザワクチンの助成がなされているのは、高齢者の皆さんだけインフルエンザワクチンが法定接種となっており、これは国が面倒を見るという制度です。高齢者以外の方の任意接種については、自治体の判断に任せますという制度になっていますので、四條畷市としては、まだ子どものインフルエンザ助成ができていないという状況です。

いまおっしゃったように、子どもの医療費助成についてもいまは15歳までで、インフルエンザワクチンの助成とともに、非常に要望が多い項目です。先ほど少し触れました財政の健全化により、この令和5年4月1日から18歳までの子どもについては、子どもの医療費の助成を拡充させていただく予定にしております。これはもう既に議会にも認めていただきました。ただ、インフルエンザワクチンと両方となりますと、かなりの予算額となりますので、さすがに同時に実施することは難しく、まずは18歳までの医療費助成の拡充を、この4月から実施させていただき、引き続きインフルエンザワクチンもタイミングをみて実施していきたいと考えております

 

市民:  

本当に大変要望が多いことなので、よろしくお願いいたします。

子どもの学力

市民:  

子どもの学力についてです。子育て中のお母さんから聞こえてくるのは、結果が出たら本当に落ち込むというようなことをお聞きしております。その辺と関連していますが、保護者からご意見をいただきました。学校の備品の老朽化ですが、本当にひどいらしいです。忍小も汚いとは思っていましたが、徐々に改修されているみたいで、子どもに聞いたら、お手洗いもセンサーで水が出るようになったということを聞きました。たぶん畷小が結構ひどいといろいろ聞いておりますので、その辺はどうなっているでしょう。

 

市長: 

ありがとうございます。いまおっしゃったのは、子どもの学力の問題と学校設備の話かと思います。

まず子どもの学力ですが、おっしゃるとおり、全国学力テストでは大阪府そのものが最下位に近いので、一概には言いづらいですが、四條畷市が抜きんでて学力が高いかというと、そうでもなくて、平均よりは下回ってしまっている。学力テストの結果については、あくまで全小学校、全児童の平均の値となりますが、もう少し詳しい分析をしますと四條畷市の特徴が見えてまいります。

実は、学力テストと同時に生活実態調査も行っております。本はよく読みますか、スマホの使用時間はどれぐらいですか、家でどれぐらい勉強していますかなどのアンケート調査をおこなっております。この生活実態調査において、四條畷市が他市と違う大きな特徴が、家で学習をしますかという項目に対し、1日30分より少ないと答えた子どもの数がとても多い。ほかの市と比べて家庭学習の時間が著しく少ない。ここが一番の問題だと認識しております。学校での授業の改善ももちろん必要ではありますが、やはり学校だけでは学びが促進されませんので、宿題や塾などを含めて家庭などで勉強をしようと思えるような環境をどうにかしてつくっていくということが教育委員会の大きな課題となっています。

その上で、子ども一人一人にタブレット型PCというパソコンを貸与しておりますが、この秋冬から、そのタブレット型PCに、子どもの学力に合わせて問題が変化するAI型ドリルというソフトを市の予算で整備いたしました。問題集だとどれを選べばいいかわからない、子どもの学力差に一律に対応できないので、子どもの成長速度に合わせて家庭でも学習しやすいようなソフトを導入いたしました。これも3、4千万円ぐらいしましたが、まずは自宅学習の定着という取組みの一つとして整備させていただきました。

さらにもう一つの特徴が、学力テストの点数を低い子から高い子まで並べますと、どこの市でも点数の低い子から中間層に向って人数が増えていき、点数が高くなるにつれ人数が少なくなっていく、そんなきれいな山の形のようなグラフになりますが、四條畷はその形になっていません。四條畷の全体の平均が下がってる理由の一つとして、点数の高い層がほかの市より少ない。とてもよくできるという集団の人数が少ないので、平均点が上がらないという結果になります。もちろん学力が低い子どもの学力をより伸ばすために、その子どもたちへ働きかけることも大事ではありますが、全国的にもよくできるといわれる子どもの数も減ってきているので、中間層から高位層に近い学力をもつ子どもたちにさらに伸びてもらうための取組みもやはり教育委員会としては考えていかなければならない、いまその2つのお考えで進められていると聞いております。

学校設備の件、ありがとうございます。田原中学校の話は横に置きまして、市立の西中学校と畷中学校に関しては改修も進んで、様々きれいになっています。さきほど、小学校についておっしゃっていただきましたが、西部地域には小学校が5つあり、岡部小と忍小は改修工事が順次完了し、くすのき小と南小と畷小がまだ残っている状態ですが、現在は財政が回復してきていることもあって、積極的に学校設備を改修していきたいという思いがあります。

まずはトイレです。私の着任時、トイレの和式率がまだまだ高かった。今日もニュースになっておりましたが、最近は和式トイレを使えない子どもも増えてきているということで、和式のトイレを洋式化することに着手しました。この5、6年で小学校のほとんどのトイレを洋式に換えつつあります。大規模改修が完了した小学校は、きれいで清掃しやすい床にして、手もセンサーで感知して洗えるようにと、順次進めまいりました。

あるいは空調設備です。自治体によっては、教室にまだエアコンがついてない学校もあるようですが、四條畷市は全小中学校の普通教室と特別教室の全てに新しい空調設備を設置し、さらに、全ての体育館にも空調設備を設置いたしました。これは府内でも相当珍しい事例です。10年ほど前に普通教室のみに設置していた空調設備に不具合もでてきておりましたし、現代の夏は猛暑続きで熱中症発症のリスクも高いため、空調設備とトイレについては整備に費用をかけさせていただきました。残り3つの小学校は、外壁も含めた大規模改修になりますが、順次進めさせていただきます。

空き家対策

市民:  

ありがとうございました。教えていただく先生方、また、子どもたちの学ぶ環境を整えていただいて、できる子はもっと上にと、平均よりも下のお子さんはもう少し底上げしていただくような環境で、ぜひ市としても頑張っていただきたいと思います。

もう一点です。空き家対策です。草とか猫とかいろいろ、四條畷市の空き家対策はどうなっているのでしょうか。

 

市長: 

さまざまな地域から同じお声をたくさんいただきますが、四條畷市は大阪の中でも空き家が多い市となっています。対策としては、市として市内全域の空き家をA、B、Cというランク付けをしてリスト化し、管理しております。Aはまだきれいで住まうことができそうな空き家、Bは直ちに危険というわけではないけれど劣化が見受けられる空き家、Cはすでに倒壊の危険性などが予測でき、台風などの災害時には近隣の住民に害を及ぼしそうな空き家とランク分けしております。四條畷市に数百軒ある空き家の全てを分類し、生活環境課で管理しています。

このCの特定空家等と呼ばれる空き家については、所有者の方に市から是正をお願いするお手紙を送ったり、所有者のお住まいがわかるのであれば、ご自宅に伺って対応してほしいとお願いしております。

あくまで土地も家も個人の所有物で財産になりますから、市が私有財産に対して何かをおこなうことは難しいですが、6年ほど前に国の法律が変わり、市からの再三の指導や勧告をしても是正していただけない、近隣に害をおよぼす危険があるという場合であれば、行政代執行といいまして、市が代わりに危険な空き家を除却等して、その費用を所有者の方に請求できるという法律ができました。ただ、個人の権利の関係で、それを行うにはかなりハードルが高いのですが、一応ルールとしては整備されております。

残りのA、Bについては、放置しておくと空き家のままでCに移行する可能性もございますので、誰かに住んでもらえように貸し出しをしてもらうとか、リフォームをしていただくなどの働きかけをしております。また、市のイベントなどの一角で、空き家の相談など、不動産を取り扱う専門業者の方や法律の専門家の方と、空き家などの所有に関してお困りごとをお持ちの方をつなぐという取組みも行っております。ただ、コロナ等で実施できていない状況ですので、この空き家対策については来年度以降も力を入れていきたいと思っております。

 

市民:

ありがとうございます。本当に積極的に市のほうに頑張っていただいて、環境ですよね、本当に。ご近所の感じで、よろしくお願いします。大まかな点はこのような感じだったと思います。

 

市長:

ありがとうございます。さきほどのご意見に関連することでももちろんかまいませんし、全く違う分野のお話でも結構ですので、いろいろな方からご意見いただけたらと思います。

 

市民:  

育成会さんからの意見があるようです。

育成会などの役員の担い手不足・登校時の見守り

市民:

先日、マイクラグランプリに出させてもらいましたが、すごく成長できたと言って、子どもたちがすごい大喜びしてくれました。今回は悔しい思いをしてしまったので、来年も出たいと言っています。もしよければ来年も開催してほしいです。

あと、市民総合センター側の踏切なのですけど、お母さんが1人、朝の旗当番で見守りしてくれていますが、たまに車とかが危ないらしく、でも、お母さん方は少ないし、朝は忙しくてなかなか最後まで見ていてあげることができないので、何か方法があれば。

 

市長:

交番のある通りの踏切の話ですよね。

 

市民:

そうです。あそこは危ないです。朝ですと、信号もないし、行きかう車の交差とか、踏切は1回閉じたら長くて、開いてもすぐ閉まる時間帯、朝のラッシュの時間なので。踏切のところが心配で、私らも見てはいますが、だんだん少子化でお母さん達も少なくなっています。お母さんたち、朝は忙しくて、当番をするといっても1週間に何回も出ないといけないので、ほかのお手伝いボランティアだとか、お手伝いの方がいてくれたらすごくありがたい。でも、こっち側にはなかなか人がいなくて、私も横断歩道で旗当番をやっていますけど、忙しくて出てこないお母さんもいて、結局子どもたちが自分たちで見て、危ない道を渡るということになっていてすごく困るときがある。なにか改善できればと思う。すごく難しいと思いますが、何とかなりませんか。

 

市民:  

中野本町地区は岡部小と畷小とに校区が分かれていまして、岡部小に通われる子どもさんが多く、畷小に通われる子どもさんがだんだん少なくなっているので、保護者の方も少なくなっています。

 

市民:

岡部小学校は登校班がなくて、うちは中野本町なのですが、岡部小に行く子と畷小に行く子が入り交じっていますが、岡部小の子どもらもそこの横断歩道を渡らないといけない。手前の横断歩道、グランドメゾンの前のところですが、あそこだから見ていてあげないとだめだし、畷小と岡部小の子が渡るので、お母さんたちも負担が大きくなってくる。見ていると、遠いところから来る子は、もうずっと遠いところから来ているし、校区が入り交じってるので、難しい時期だと思いますけど、踏切のところと、横断歩道のところが気になるという感じです。

 

市長:

ありがとうございます。学校再編の折に、中野本町の皆様には、岡部小学校にということで様々協議を重ねさせていただいたかと記憶しております。

いまおっしゃった踏切のお話については、通学の際に危険が伴うというお話かと思います。特に交番付近は道路が狭くなっており、車のすれ違いにも注意が必要です。踏切から交番付近までは基本的に住宅街の中の道路なので、そこを通り抜けされる方も、周辺の地理に詳しい方がスピードを出されていることが多いのかと思います。先週も塚米地区で対話会がありましたが、塚米地区も南小と畷小に校区が分かれた結果、畷小側の保護者の方がすごく少なくなったので、PTAの役なども複数回当たる状況で何とかならないかというお声がありました。育成会等の皆さんで順番に見守りされているということですが、おそらく2小学校区であるからこそ起きている難しい問題の一つなんだろうと思ってます。

市として実施できる交通安全対策というのは、歩道が設置できるところは新たに歩道を設置し、グリーンベルトを引くことに加え防犯カメラの設置、あるいは交通専従員さんという黄色い旗をもって信号や横断歩道で児童・生徒を誘導して下さる方を配置しておりますが、おそらくほとんどは地域の保護者の皆さんのお力でもって見守っていただいているような状況なのかと思います。

ただ、市の都市整備部といたしましても、この踏切については四條畷市の中でも一定危険な踏切であるということは十分認識しております。ただ、踏切自体を改善することはJRさんの問題になりますのでなかなか難しいことではありますが、今日ご意見をいただきましたので、教育委員会へも伝えさせていただきます。おそらく保護者の方々に見守っていただいてはいるものの、働かれている方も増えておられますし、常に見守りができるわけではないというところがご心配なのかと思いますので、どういう対策ができるか考えさせていただきたいと思います。

 

市民:  

働いているお母さんも多いし、子どもは畷小のほうが少ないので回転が早いと。

 

市長:

役の順番がすぐに回ってきてしまうということですね。

 

市民:  

順番も回ってくるし、子どもたちを見ててあげないと踏み切りも危ないというのでいろいろ。道路も抜け道にもなっている。

 

市長: 

そうですよね。

 

市民:  

悩ましいところなんです。

 

市長: 

分かりました。せっかくいただいたご意見なので、教育委員会に共有させていただいて、どのようなことができるか検討させていただきたいと思います。ありがとうございます。

市民:  

先ほど、小学校の大規模改修の話をしていただいたのですが、いまの校舎をずっと使っていくということですよね。といいますのが、6、7年前に、畷小を廃校にして新しい小学校を建てようという話があったと思いますが、それがなくなってしまったのは、やっぱり財政の問題なんですか。せっかく子どもたちのために新しい小学校をという話が出ていて、すごいありがたいお話だったのになくなってしまって、すごく残念に思っています。

 

市長: 

ありがとうございます。まず、田原や逢坂の地域に関しての話は一旦置いておきまして、四條畷市には163号線が東西に走っていまして、外環状線とJR線が163号線と交わり南北に並走する形、大まかにいうとそのような構図になっています。山からこちら側の地域でおおよその中心が市役所あたりとしますと、忍小と畷中が北東の位置にあり、163号線とJR線が交差するあたりに畷小があります。その畷小から163号線を挟んで南側に旧東小学校、旧南中学校があります。そして、市役所から163号線をはさんで南側に南小学校があって、外環状線と163号線が交差する位置から北側に岡部小と西中があって、163号線より南側、外環状線より西側の位置にくすのき小がある、現状このような配置になっています。私が教育委員会と協議し、この畷小の位置は残したいという思いから、申し訳ないですが、その判断をさせていただきました。

現状、日本全体として人口が減ってきていますし、子どもの人数も昭和の高度経済成長期と比べると、6年前の時点ですらすでに半分になっていました。その状況でも学校の数は変わらないのでは学校の先生が足りなくなります。このまちの40年、50年先の将来を見据えた場合に、学校はいわゆる小中一貫校などの形で数が絞られてくると思います。そういう未来を考慮すると、市内各地にお住まいの方の交通の利便性であるとか、お子さんの通学ということを考えた場合、やはり市域の中央付近に学校があるということは非常に重要だと考えました。

もともとの案ですと、畷小と東小と南小を廃校にして、南中の場所に新しい小学校をという計画でした。ですが、やはり私としては、今後の未来を見据えた上で、西部地域の真ん中あたりに小学校があるというのは非常に重要だと思います。そういった意味でも、現状、大規模改修が完了していない学校はくすのき小と南小と畷小ですけど、畷小は歴史が長いので、築年数の長い施設の改修をしても寿命としては短いと思いますので、基本的には建て替える。要は、新しい学校を建てることが現実的だと考えております。なので、畷小を、現在の位置の同じスペースの中で建て替えるのか、周辺の民間地などを利用させていただくのかなどは建て替えを検討する際に考えるとして、基本的には改修ではなく、西部地域の中心付近にある四條畷小学校という場所を活用して新しい学校を建てることが、今後、未来としては想定されるのかと思います。

 

市民:  

分かりました。ありがとうございます。

 

市長:

ありがとうございます。そのほか何かご意見ございますか。どんな内容でもかまいません。単なる疑問や、これは本当にどうなっているのかなど、ぜひご発言いただければ嬉しいです。

西部地域での取組み

市民:  

地区ではないですが、四條畷の西部地区。こちら側の方です。田原は常に広報紙でも、今回のでも結構載っていますよね。西部地区はあまり取り上げていただいていないし、何か寂しいなというのを、結構他の市民の方からも聞いてます。田原はいま実証実験とかいろいろしている段階だと思いますが、やはり西部地区にも、もう少し目向けてほしいというのが市民の願いです。

 

市長:

ありがとうございます。四條畷市はおおまかにいうと楕円形に似た形で、南東の方向に少し突き出た形をしております。163号線が東西に走り、163号線と交わる形で外環状線とJR線が南北に並走する形で走っています。JR線より右側、東側に山があり、その山の向こう側が田原と言われる地域です。

現在、様々な取組みをおこなっている一番の理由は、田原地域には駅がなく、歩いて駅に行ける環境にもない。歩いて山を越えてこられるのは別として、歩道もありませんから、基本的に交通という面で非常に困難を抱えてるまちではあります。いま、この田原地域、東部地域ともいいますが、東部地域と西部地域をコミュニティバスという赤い大きなバスでつないでいますが、このコミュニティバスに年間およそ2億円の費用がかかっていまして、市が公共交通に使う予算としては、近隣市に比べ、5倍ほどの予算を使っています。これはもう本当に仕方がない。東部と西部をはさんで山があるものですから、市が何もしなければ、田原にお住いの方々は電車にアクセスできなくなる。そういうことを踏まえてコミュニティバス運行の事業をおこなっておりますが、バスの運転士さんが不足してきており、バスの本数を維持するためには、年々費用が上がっている状況です。

ただ、既にほかの市と比べて公共交通に多くの予算を使っていますので、これ以上コミュニティバスの運行費用が値上がりすると、非常に苦しい財政状況になります。そういったことからも、コミュニティバスだけに依存しない交通を考える必要があると思いました。免許の返納をされる方も増えつつある中、移動手段がなくスーパーや病院にさえ行けないという状況になりかねない。ですので、そういったことも踏まえて課題を解決していかなければならなかったのですが、具体的な施策がなかった。

6年前、私が市長に着任した際には、西部地域はいろいろと開発しているけれど、東部地域は全くスポットライトが当たらないという、いまとは逆のご意見をいただいていました。そういう状況をなんとか打破していこうと様々な取組をした結果、西部地域からすると、田原地域ばかりいろいろな取組みをしていると映っているかもしれないですが、田原地域からすると、ようやく何らか改善の取組みが進んできたと。これはどこまでいっても平行線だと思いますが、ただ、単純に田原だけに何かの取組みをおこなっているというよりは、そもそもまち全体の財政面や交通の側面から、未来にもここに人が住めるようなまちづくりを意図しておりますので、注目を集めるような記事になってしまっているのではないかと思います。

 

市民:  

田原にお住まいの方々の意見は、あまり熱心じゃないというか、買物も生駒のほうに行くとおっしゃっています。だから、お住まいの方の意識改革をしていただかないと。実証実験などいろいろされていますが、買物支援についても応募者がないとか、その辺の意識改革を住民の皆さんにしていただかないと、市のほうも軌道に乗らないのではないかとは思います。

 

市長: 

ありがとうございます。本当におっしゃるとおりだと思います。最初は全く人が集まらなかったイベントなども、田原支所の職員の頑張りもあって、先日の開催時には延べ1,000人ほどの方にご参加いただきました。

また、いまおっしゃった生駒方面に行かれるという方は、まだ車の運転ができる方ではないかと思いますが、やはり日に日に車を運転することに対して不安を感じておられる方、免許の返納をお考えではあるけれど、その後の移動手段についてお悩みをお持ちの方々が特に課題意識を持たれています。まだしばらくは自分で買物にも病院にも行けるという方には、まだ課題意識の浸透は図れていないかもしれないですが、そういう方も含めて一緒に取組みを進めていけたらと思います。ありがとうございます。

介護保険

市民:  

高齢者全般の意見ですが、事前に意見を出させてもらっています。国とか地方自治体において高齢者が置き去りになっている感が否めない。最近、子育て、子育て、その響きのほうが多くて、高齢者自身はお荷物になってはいけない、精いっぱい生きているとおっしゃる。おそらく、どの自治体も子育て施策がトップに出て、子育て、子育てとおっしゃるので、高齢者にしたら置き去りになっていると感じている。高齢者、結構恵まれていていろいろ頑張っておられると思いますので、その辺の発信がなかなか難しいんです。

 

市長: 

ありがとうございます。子ども世代と高齢者世代の方、使われている額で比べますと、比較にならないほど高齢者の皆さんにお金が使われている。桁が全く違うと思います。

なぜ、自治体からそういうことが聞こえてきづらいかというと、ほとんどが国の制度になるからです。年金制度や医療制度、市が直接関与しており高齢者の皆さんに一番身近なものとしては介護保険制度と75歳から1割負担の後期高齢者医療制度があると思います。いま、この後期高齢医療制度が危機的状況を迎えております。というのも、いわゆる団塊世代の方々が一気に後期高齢者になられて、圧倒的に人数が増加したため、お金が足りないのです。

何が起きているかというと、74歳になるまでの国民健康保険、会社に勤めておられない方や高齢者になられた方、その方々の保険料の中から後期高齢者医療制度の方へお金を送って、何とか後期高齢者医療制度を成り立たせているという状態です。そうしますと当たり前ですが、今度はお金を送った側が足りなくなり、74歳未満の方の保険料が上がってくるというそんな構造上の問題です。

また、年金の問題もございますが、これは少し複雑な話になりますので省略いたします。さらにもう一つが介護保険です。介護保険制度は、市が行政サービスとして担うことになっています。これは40歳以上の方から保険料を納めていただいておりますが、制度としてはあまり知られていません。介護保険サービスを1割負担でご利用いただけて、9割は公的なお金で賄います。その公的なお金の中の半分が、皆さんからいただいている保険料、残りは国・府・市で支払うという制度です。

市としましては、3年ごとの計画を立てて、おおよその利用量を想定して保険料を決定し、皆さんが利用される介護保険サービスを賄ってきましたが、このコロナ禍で介護保険サービスを使われる方が大幅に増えており、想定以上の状態が続いています。当たり前ですが、保険サービスは使う方が多いと保険料が上がるという制度になっていますから、次の計画を立てるときには、ここの公的負担の割合が急増すると思います。

先ほど申し上げたように、子育て世代の方には医療費助成の拡充、あるいは学校設備の改修など、事業として相当進めてきてはおります。しかし、目立ちづらいですが介護保険事業の公的負担の割合が急増していますので、市が高齢者世代の方を置き去りにしているわけではありません。急に病気になるかもしれませんし、急に介護が必要となるかもしれません。介護保険や医療制度は皆さんの安全・安心を守る基盤となりますので、それを社会全体で支えようという制度となります。なくせる制度ではありませんので、何とか国や府、市はこの制度を成立させるためにいろいろな工夫をしております。

 

市民:

ありがとうございます。

 

市長: 

ありがとうございます。

 

市民:  

すみません、それでは介護保険というのは、国と自治体と折半なんですか。

 

市長: 

もう少し具体的に言いますと、1つのサービスに対しての費用負担の在り方というのは、全体で100とすると、介護保険サービスを利用された方には個人負担として10%をお支払いいただいています。残りの90%のうちの半分、これを40歳以上の方からいただく保険料、残りの半分は国と府と市からのお金となります。高齢者の保険料が足りなくなってくると、40歳以上の方の保険料を増やさなければならないとか、あるいは保険料をこれ以上上げていくのが難しいようであれば、より所得の高い人にたくさん払っていただく制度に変えていくのか、国の方でもいろいろな議論がございます。この枠組み自体は国で決めておりますので、我々としてはいかんともしがたいのですが、制度を成立させるために比率や割合が見直されているというのがいまの現状です。

 

市民:  

利用状況によって、市町村で介護負担金額が違いますよね。

 

市長: 

そうです。

 

市民:  

そういうことですよね。頑張って、そしたら元気で。

 

市長: 

今は3か年計画の2年目で、四條畷市にお住まいの方は、例えば手すりをつける事業とか、あるいは特別養護老人ホームの入所人数など、そういうのを全て推測しています。これくらいの保険料をいただかなければサービスが成立しないという予測をいたしますが、想定以上に利用されている状況です。ですので、市としても、いま住まわれてる地域で、元気に長生きしていただきたいという思いがありますので、健康への取組というのも力を入れていきたいと思っているところです。

 

市民:

よろしくお願いいたします。

 

市長: 

ありがとうございます。

 

市民:  

ほぼ高齢者ですけど、頑張ります。

 

市長:

ありがとうございます。ほかいかがでしょうか。

プールの授業

市民:

すみません、小学校の話に戻りますが、今年の畷小の子たちは、プールの授業でなみはやプールに行きました。小学校のプールが今後使えるようになるかどうか教えてほしい。

 

市民:

何年前かに大阪で地震があったときに、プールのフェンスが倒れたり、ブロック塀が危ないというのが一時期あったと思いますが、あれから改修はされたかのかどうかというのがまだ分からなくて、お願いします。

 

市長: 

順に説明させていただきます。プールの授業については、すごく歴史ある授業だと思われがちですが、戦後の学校授業としては比較的新しい単元の一つで、何かあったときのため子どもの泳力を養う、体力作りの一助という目的でおこなっております。

もちろん後ほど設備のお話はさせていただきますが、小学生については、大原則として、1学年2クラスで2時間ほどの時間をつかって授業をおこなう場合、担任の先生は2人しかおりませんので、何十人という子どもたちをたった2人で指導しなければならない。

現在、民間に委託してプールの授業をおこなう一番のメリットは、例えば1クラス35人で2クラスの場合、70人の子どもに対して7人のインストラクターの方がつき、加えて担任が2人です。子ども10人に1人の指導者をつけることができ、かつ屋内で、一定水の環境も整っている。

教育委員会の先生に聞ききましたが、子どもが70人いれば、顔を水につけることができない子が出てくるようですが、今回、民間委託された小学校の子どもたちは、全員が顔つけまでできるようになったとのことで、かなりきめ細かい指導を受けることができたのだと思います。先生としては、ちょっと悔しいとおっしゃってましたが、なるべく子どもたちの水泳嫌いをなくすことが一番大事なことかと思います。

また、やはりここ最近の一般的な問題として、学校のプールが民間地と並びあっていますので、いわゆる盗撮などの問題もあって、防犯面でどうなのだという課題もあります。後は、夏の暑さ、酷暑なので日差しの問題など、なるべくリスクを減らせる屋内温水プール場であれば子どもたちにとってもいい環境なのではないかという考えがあります。

そもそも、学校のプールは今後どうするのかという話になりますが、畷小のプールについては、ご覧になられた方も多いと思いますが、工事をするための重機が全く入れない場所にあります。ぎりぎりまで民家があって、プールに向うにも細い道を通っていかなければならないので、校舎棟を改修するときぐらいにしかプールの改修もできない。しかし、老朽化も進み、灼熱の中で70人の生徒を先生2人で教えるよりは、民間に委託したほうが子どもにとっては最適なのではないかという思いでプールの事業をおこなっています。ありがとうございます。

 

市民:

小学校は、忍小も利用できない状況ですね。

 

市長: 

そうですね。

 

市民:  

畷中に行って、それも夏の間で1回か2回ぐらいしかプールの授業はないようなことを聞ききました。

 

市長: 

忍小は少し事情が違います。忍小はコロナ禍より前に、一番北部地震の影響が大きくてプールに入れなかった期間があります。最近、プールの時間が少ないというお話を時々耳にしますが、プールそのものが使えないことの理由というよりは、コロナ等の休校の関係で、通常授業の枠組みを優先しているそうです。基本的に、学習指導要領により年間の授業時間が決まっています。体育の時間は何時間やりましょうとか目安が決まっていますが、プールは何時間確保しなければならないなどは決まっていないので、休校で授業が進んでいない結果、どうしても学習のほうに力点を置いてしまっています。そういう事情もあり減ってきてはいますが、環境のせいでプールの授業ができないということではないようです。通常生活が戻ってきましたら、プールの授業時間を大きく減らすことはないという考えを持っていると聞いています。ありがとうございます。

広報誌

市民:  

市の広報紙ですが、いつからか反対向きになってしまったように思いますけど、あれは何か意図があるのでしょうか。

 

市長: 

ありがとうございます。広報誌については、読みやすくなったという方と読みづらくなったという方の両方のご意見いただいおります。

広報誌はだいたい5年に1回ほどでリニューアルします。これまでの広報誌は縦表示で右開きでした。ただ、特集などの記事になると横表示になったりで、縦と横が入り交じるというのが非常に見づらいと言われる方もおられました。あるいは世代によっては横書きに親しんでいる人が多いのではないか、また当然、新聞はもとより縦書き。そういったことを踏まえて、全て横文字に統一することでさらに読みやすくなるのではないかという広報担当の思いから、今回リニューアルさせていただきました。

ただ、読みづらくなったというご意見もあれば、逆にこの対話会の中では、大変読みやすくなってありがとうというご意見もございましたので、両方の意見があるかと思っています。次回のリニューアルの参考とさせていただくため、ご意見を聞き続けていきたいと思います。

 

市民:     

そうですけど、高齢者の方に意見を聞いていますと、見出しはすごく分かりやすいです。横とか縦とかもうカラー版になって分かりやすいですが、活字が細かい。その点をおっしゃってました。

 

市長: 

字が小さい、なるほど。

 

市民:  

字が小さいから高齢者は読みにくい。隅から隅まで読もうとしても、肩が凝ってしまうといってました。でも、内容的には詳しく書かれていまして、市会議員さんの意見、市長の回答が詳しく書かれていました。私は隅から隅までしっかり読みましたけど、ご近所の方に、これを今日の対話会で言っておいて欲しいと言われました。

 

市長: 

広報紙を読んでいただいてありがとうございます。広報を担当している課の職員も来ておりますが、この広報紙に関するご意見というのはたくさんございます。一番多いご意見が、この情報も載せてほしい、あの情報も載せてほしいということです。広報担当としても、何とかたくさんの情報を載せようと努力いたしますが、結果的に紙面の枚数の関係上、おそらく文字が小さくなってしまうのだと思います。紙面を増やしたらいいのではないかというご意見もありますが、逆に、いまの広報紙は豪華過ぎるというご意見も多くいただきます。カラーでなくて白黒でいいとか、そこに予算をかけるぐらいならほかのことに使うべき、など絶えず様様なご意見が届きます。なにが正解ということではないと思います。文字を大きくするとその分掲載する情報は減っていくなかで、どの情報をどう取捨選択するか。ただ、貴重なご意見ばかりだと思います。多くの世代の方に読んでいただくのが広報のあるべき姿だと思いますので、今回載せるべき情報、次の回に掲載させていただく情報をきちんと選別して、特に読んでいただきたい部分、防災や安全に関わるところなど重要なところは色付けしたり、大きい文字にするなど、今後もいただいたご意見を基に工夫を続けたいと思います。ただ、かなり悩ましい問題であるということは皆さんと共有できたらと思います。

他のご意見としては、2週間に1回ぐらいで出したほうがいいのではないかという方もおられます。ただ、これは配るのが大変になるというお話もさせていただきました。A3の1枚に変えたらいいのではとおっしゃる方もいますし、本当に様々なご意見がございます。

ただ、文字の大きさは切実な問題であろうかと思いますので、課題として共有させていただきます。貴重なご意見ありがとうございます。

文化財の利活用

市民:  

飯盛城の関係で、大東市と一緒に何かいろいろとやってはるみたいですが、楠公まつりの関係やとか、どういうビジョンでどんなふうな、今でなくて結構、次回で結構ですので、またどういうビジョンを持っておられるのかなと思って、それ分かったらまた教えてください。。

 

市長: 

ありがとうございます。飯盛城の城主は三好長慶公でして、いわゆる織田信長の前に天下人となったと言われている人です。時代で言うと戦国時代になります。楠正行公に関しては、いわゆる南北朝、天皇が2人に分かれていた時代の人なので、時代でいうと200年ぐらい隔たりがあるかと思います。

四條畷市は、もともと楠公さん、楠正行公をPRしていました。意外とご存じない方が多いのですが、四條畷市にあるから四條畷神社ではなくて、四條畷神社ができたから四條畷市と、四條畷市はもともと甲可村という名前でしたが、四條畷村と名前を変えています。四條畷神社がなかったら、我々のまちの名前は四條畷市になっていないというぐらい、実は楠公さんの影響でまちの名前まで変えた市です。ですので、基本的には、これまでも歴史的なゆかりのある人物として楠正行公を中心に、楠公まつりなど様々な取組みを行ってきました。飯盛城跡が昨年、国史跡指定を受け、すごく珍しい石垣を使った城ということで、いまにわかに盛り上がってきています。

大東市さんはこれまで我々にとっての楠正行公のような人物がおられなかったので、三好長慶公一本で盛り上げていくと大東市長もおっしゃっていました。ですが、我々としては、もともと楠公さんがおられるところに、長慶公もこられ、お二人存在してらっしゃる。時代も重複していないこともあり、これをどうPRしていったらいいのか悩んでいるところです。私も三好長慶公のイベントに出席することもありますが、そうすると楠公さんを熱心に応援されている方からは裏切ったのかなど、いろいろなお言葉をいただきます。

ただ、市全体として考えていることは、飯盛山、飯盛城跡は文化財としても非常に貴重なものであると同時に、ハイカーや山城に興味をお持ちの方が来られ、その方々が増えつつあります。その貴重な文化財をどう保存して、どう活用していくかという計画をいまつくっておりまして、多くの方に訪れていただけるようなものにしていけたらと思っています。

楠公さんに関しては、まちの興りに対してゆかりのある方なので、例えば子どもたちには、郷土史を学ぶ授業の中で教科書とは別の副読本でどういう歴史があったのかなど紹介していたり、自分たちが住んでいるまちのゆかりを知ってほしいという思いで様々な取組みをおこなっております。ありがとうございます。

時間になりましたけども、言えていないご意見などございませんか、よろしいでしょうか。

ありがとうございます。重ねて本日、出づらい時間帯にもかかわりませずご参加いただきましてありがとうございました。また今日いただいたご意見をしっかりと庁内で共有し検討させていただきます。改めてご参加いただきましてありがとうございました。