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地域と市長の対話会

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雁屋での意見交換全文(第5回地域と市長の対話会)

雁屋畑線の交通安全施策・高齢化対策

市民:

この前、要望書を出した件について質問です。雁屋畑線が開通してから、今年で20年です。開通当初、雁屋で随一の大きな道で、歩道が広いこともあり、皆は大変喜んでいました。しかし、各地区と同様に、雁屋地区でも高齢化が進行し、皆、手押し車を押して歩道を歩かないと買物へ行けない状態になっている上、若者が自転車で間を縫うように走るので大変危険です。地域から私にそのような意見がなされたため、対策を考えてみましたが、対策は困難でした。地域の中からは、車道に自転車専用のラインを引いて、そこを自転車が通れるようにするという話もでましたので、自転車専用のラインを引いていただけたら、一番ありがたいです。

あの道路が開通する時、速度制限を30キロにしてほしいという要望を出したところ、速度制限を30キロにしていただきましたが、車の交通量も少なく、スピードを出しやすいため、速度制限を守って通行する人は少ないです。車道に斜線を引いただけでは危ないという意見も出ております。いずれにしても、そのような対策をする場合、我々では、どうすることもできないので、非常に困っています。

他の地区も同じだと思いますが、高齢化の進行も悩みの種です。申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 

市長:

ありがとうございます。雁屋畑線については、雁屋の中でも良い道路だということをおっしゃっていただいたのですが、四條畷市一円を見渡しても、あれほどの道はそうありません。地域の皆さんの多くのご協力もあって、整備させていただけたものと思っております。

高齢化率のお話をいただきましたが、20%代後半くらいが日本の平均で、四條畷市全域で見た場合、全国平均と同じくらいの30%弱です。ただ、自治会さんによっては、50%を超えている地域もあれば、20%代前半の地域もあります。

今、おっしゃっていただいた道路についてご説明します。他府県では、車道側に自転車の専用ラインが引かれていたりしており、東京都では、広い歩道の中に自転車ゾーンと歩行者ゾーンが、分けられているエリアもあるようです。道路については、車道や歩道の幅員の確保等の様々ルールがありますので、どのやり方が一番望ましいのか、できることを検討させていただきたいと思います。

そのようにして道路に色を塗るのは、いわゆる物理的対策です。今回の対話会の中で、今日が12地域目でして、 様々な意見の中で、自転車の交通のことに関する意見も出されています。特に、四條畷高校前の停車場線の自転車マナーの件は、多い意見ですので、自転車に関するルールの啓発強化をはじめ、そもそもの運転マナーも強化していかければならないというご意見もいただいております。そういう啓発も含めて、対応を考えていきたいと思っています。ただ、この対話会で、いつも申し上げていますが、広報誌等を読んでいただける方は、おそらくマナーもすごく守っていただけている方だと思います。守っていただけない方に情報を届けるのは、すごく難しい問題ので、そのことも含めて、今の我々の課題だと思っております。道路のことに関しては、持ち帰って、検討させてもらいたいと思います。貴重なご意見ありがとうございます。

 

市民:

すみませんが、よろしくお願いいたします。

 

市長:

ありがとうございます。

 

市長:

確かにあの道路は、速度規制が30キロであったとしても、皆さん、速度を出してしまいますよね。 ありがとうございます。

四條畷市のふるさと納税の現状 

市民: 

各市では、ふるさと納税されていますが、四條畷市でもされていますか。

 

市長: 

実施しております。

 

市民:

ふるさと納税は、たくさん納税されていますか。

 

市長:

ありがとうございます。良いご質問をいただきました。2、3年くらい前、泉佐野市さんでは、ポイントなどを配って、すごい額の納税がなされ、最後には、総務省に指導を受けられました。ふるさと納税制度で、多く収入を得ておられるところは、お肉、お野菜、お酒、白物家電さんの工場を持っておられるところです。近隣の大東市さんは、たくさんの企業さんがおられるので、盛んにふるさと納税制度に取り組まれていますが、四條畷市に関しましては、相当な努力しているものの、市内でつくったものや生まれたもの以外を出せず、限られた物産で競争しなければならないため、制度との相性が悪いです。現状、市外から頂いているふるさと納税と市外に出されている額では、市外に出されている額の方が多いです。新しくお肉等をお礼品に加えたりして、頑張ってはいますが、北海道や九州等の鳥肉や牛肉には、太刀打ちできませんので、まずは、収支がマイナスにはならないように頑張っていきたいと思っております。ありがとうございます。

自治会運営の継続

市民:

今、会長から高齢化の話が出されましたが、雁屋町会でも高齢化が進んでおり、役員が高齢化しています。この数年間は、行事がなかったので、何とかやりくりできましたが、今後、5地区の運動会、盆踊りや夜警は、実施が困難です。特に問題なのが、町会長の成り手不足です。現会長を前にして、このようなこというのは、憚られますが、言わせていただきます。あれだけきつい会長の仕事をお願いする人がおりませんので、会長の仕事をもう少しだけでも、減らせないのでしょうか。会長が窓口になって、地域から防犯カメラの設置の要望や苦情を一手に引き受け、行政へ意見を伝えに行かれます。盆踊りは、寄附やお花だけで運営していますが、そのことについても、先頭に立って、役割を果たされています。市は、会長が、本当に苦労されていることを理解されていますか。

それと併せて、町会と行政のパイプについて、どこの課にこのような問題を投げかけたら良いのか分かりませんので、担当があるのであれば、お聞かせ願いたいです。

 

市長:

ありがとうございます。会長さんが長きにわたって自治会長を務め、地域の皆さんのお声を受け止めておられることについては、十分に認識しております。自治会運営については、自ら治めるということですから、地域ごとで、その在り方が、異なっておられます。今、おっしゃっていただいたことを受け止めるのであれば、雁屋さんでは、相当に自治会長さんのところへ意見が寄せられるということで運営されていると思います。ここの一つ前は、清滝でして、清滝地域の役員の皆さんは、3、40歳代の方々で構成をされており、できるだけ会長一人に負担が集中しないように兼業若しくは複数体制で、役割の期限を決め、交代されるというルールを取り入れてやっておられるようです。逆に、すごく長い間、自治会長を続けられておられる地域もあるかと思いますが、今おっしゃっていただいたように、一人の方に全ての業務が集中するのは、持続可能なことではありません。清滝も歴史の古いまちだと思いますが、改革を数年前からされておられるようですので、このようにして、自治会によっては、様々な工夫をしていただいていると思います。

問い合わせ先については、四條畷市に地域振興課という課があり、その課が自治会活動等の様々なことを所掌しています。自治会活動の中でご相談がある際は、参考になる他の自治会のやり方の例もあるかとお思いますので、地域振興課へご相談していただきたいと思います。雁屋地域は、四條畷市の自治会の中では、非常に大きく人口が多い地域の一つです。今回の対話会では、数百人規模の自治会の方々からも、自治会運営が難しいというようなお話が出ております。すぐには、全域での議論にはならないと思いますが、自治会活動そのものが変わりつつある時期かと思うので、気軽にご相談ください。ありがとうございます。

 

市民:

自治会長さんがいなくても、自治会は存続できるのでしょうか。自治会長さんがおられなければ、交付金や助成金をもらえなくなると聞いています。

 

市長: 

少し、難しい話になります。多くの自治会さんは任意団体であり、普通の相互互助団体として、活動されていますが、自治会さんの中には、法人になられている認可地縁団体という法人の形態の自治会さんがあります。そのような自治会さんは、法人として、土地や建物等で会費活動をしておられ、その組織体に対して、支出できると思います。普通の自治会さんにあっては、代表して会長さんにお金等を支出することになっており、代表する人がいないと、交付することもできなくなりますので、その部分で、両者に大きな違いがあります。いずれにしても、行政としては、領収書等を発行しなければならないので、代表者は必要だと思います。ただ、業務が一人に集中し過ぎないように、一部の業務を会計に一任されている自治会さんもあるので、会長の役割については、自治会の中で決めていただきたいです。

 

市民:

なぜ、このようなことを言うかといいますと、現会長さんが健康面を顧みずに会長をされているのは、結局、成り手がいないからです。過去2年間に渡って、同じような話をし、最後には会長が受けてくれておられます。行政に相談しても、結局、会長を引き受けてくれる人がいなければ、無理であるとのことです。

高齢化も含めたそのような面で、雁屋町会が困っているということをご理解して欲しいので質問をしました。

 

市長:

ありがとうございます。私は、6年という短い期間しか、この仕事に就かせていただいていませんが、私が市長に就任した時から、会長は、雁屋の自治会長をされておられました。私は、自治会長の集まりの中で、会長と定期的にお会いする機会があり、この6年間の中、相当なご負担をされ、ご苦労されたと感じています。私も、今おっしゃっていただいた課題があると思いますが、最終的に雁屋自治会の長は、雁屋自治会で決めていただくことになってしまうので、我々としても、何とも言い難い部分もあります。自治会運営の中で、負担になっている点について、ご相談をしていただければと思いますが、会長選出に関しては、やはり自治会内で決めていただくことになってしまうと思います。

 

市民:

私は、会長が決まらなかった場合、どうすれば良いかということを聞きたいのです。もう任期は終わっていますが、2年間に渡って、選考委員をさせていただきました。その2年間、本当に成り手がいなかったことから、最後は、会長に負担を負ってもらっていますので、3年目で同じような苦労したくないという思いがあります。会長さん抜きで自治会運営できないのか、それとも、他のやり方がないのか、聞きたいです。

 

市長: 

色々あると思います。例えば、四條畷市の教育委員会という組織があります。教育委員会には、5人の教育委員さんがおられ、誰か1人で決めるのではなく、5人の合議で全てを決める委員会制度で運営されています。会長一人に全ての権限を集めるというやり方もあれば、複数の役員さんが町会を代表するというやり方もあると思いますが、いずれにしても、通帳等を管理する方や会計の方は、絶対的に必要だと思います。合議体としての代表制というやり方もできると思いますので、絶対に会長がいなければ、組織が成り立たないという訳ではありません。会社でも3人の社長がいる会社とかも普通にあり、必ず1人がしなければならないわけではないと思いますので、自治会さんの工夫の中で、実施できることだと思います。

 

市民:

ありがとうございます。

 

市長:

ありがとうございます。清滝さんは、複数人で責任を分担するという体制で運営されていると思いますが、それでも、本当に深刻な問題だと思います。その他、今のことでもよいですし、全然違う分野のことでも構いません。どんどんご質問いただければ、うれしいと思っております。いかがでしょうか。

 

市民:

一つだけいいですか。

 

市長:

先に後ろの方が手を挙げられていましたので、申し訳ありませんが、また、後でお願いします。

善行者への表彰

市民: 

こんにちは。民生委員させていただいています●●と申します。市長さん、どうぞおかけくださいませ。

 

市長:

お気遣いいただき、ありがとうございます。

 

市民:

よろしいですか。たまたま、郵便受けに何日も新聞が溜まっておられるお宅に新聞配達の方が朝刊を配達しに行ったところ、そのお宅方が玄関で倒れられていたそうで、そのような確認依頼をされるようなこともありました。この人は、いつも空き缶集めをされているおじいさんが、最近、缶を集められていないというような感じで、雁屋のことをすごくご存じで、確認すべき方の情報をそれぞれの地域の担当民生委員に教えてくれます。その度に私達は、夜中に教えていただいたお宅の電気の点灯を確認するなどの活動をしております。一昨年前の1月26日午前7時ころ、とある家の中から声がするということで、朝刊を配達中の方が私のところへ来られたため、その家に行ったところ、そのお宅の方が、玄関で倒れておられました。前日の10時ころ、玄関で転倒し、そのまま朝方になっていたとのことで、救急車を呼んで入院され、元気に帰ってこられました。小学生がおばあちゃんを助けたという記事が、よく新聞に掲載されていますが、その方は、すごく地域の方を見ておられますので、私がこのことを警察に届けた場合、表彰されるかもしれません。私達は、民生委員の責務として実施していますが、新聞配達の方は、そうではありませんので、警察よりも先に、市長さんから感謝状を交付するなどして、新聞配達の方に報いられないでしょうか。

 

市長:

ありがとうございます。大変貴重なご意見をいただきました。まず、民生委員の皆さんにおかれては、地域に根差した活動していただき、心から感謝を申し上げます。我々も、何かあった場合、お知らせしていただきたいということで、新聞会社さんや郵便局さんなどの日常的に各家庭を訪れる十何社の企業の皆さんと協定を結んでいます。民生委員さんなどをはじめとして、10年以上に渡り、市の行政に携わっていただけた方に感謝状を贈呈する制度はありますが、協定を結んでいる方に対する表彰制度はないと思います。行政として、実態を把握し切れないということもあると思いますが、そういう方に対して、2年前の市制施行50周年の時、表彰をさせていただきました。周年事業の際の規定は、通常の表彰規定と異なり、55周年や60周年の際、多くの方から推薦をいただいて、市政や地域に対してご活動いただいている方を表彰させていただくため、様々な新しいルールを作ることができます。今、貴重なご意見いただきましたので、55周年等の刻みの周年の際、行政の委員さん以外でも、地域に貢献され、様々な方から募れるような方を表彰するルールづくりを考えたいです。今後も、そのような活動を続けていただければと思いますので、貴重なご意見として受け止めさせていただきたいです。ありがとうございます。

 

市民:

ありがとうございます。

国民健康保険料の値下げ

市民:

国民健康保険のことについて、お聞きしたいです。家内が75歳になり、国民健康保険を滞納しているという督促状が送付されました。今までは、私の口座から引き落とされ、自動的に支払っていましたが、後期高齢者になり、家内の口座から引き落としされるようになったため、引き落としがされず、督促状が送付されたのです。金額は50円でしたが、市役所へ持ってくるように書かれていました。 国の決めた制度だと思いますが、その国民健康保険の制度について、お聞きしたいです。

 

市長:

社会保険制度ですね。

 

市民:

75歳になると1割負担であり、市役所に調べてもらったところ、私の料金は、1年間で8万円も値上がりしているとのことでした。後期高齢者を1割負担としても、私を値上げした意味がなく、結局は、同じような負担をすることになると思って、市役所に文句を言ったところ、職員から、国が決めたことなので、私に言われても困るということを言われました。

それと、四條畷市は、くすのき連合会を脱会しますので、そのことも含めてお聞きしたいです。

 

市長:

ありがとうございます。まず、企業に入っておられる方とそうでない方で、全く制度が異なりますので、まずは、今おっしゃっていただいた高齢者で、企業に属して働かれていない方についてご説明します。

社会保険制度には、年金制度があります。若い年齢から支払いが始まるのは国民年金制度で、40歳から始まるのが介護保険制度で、企業等を退職されたら国民健康保険に切り替わり、75歳以上で後期高齢者になります。75歳以上の方の後期高齢医療が1割負担とおっしゃっていただいた医療保険制度は、全て国の制度です。

団塊の世代の方が、国民健康保険から後期高齢に移行されたため、後期高齢者の医療保険制度は、今、制度として成り立っておりません。9割は公的補助で、保険料の支払いが1割であり、この9割の部分が全く賄えていないのです。では、どのようにして補っているかというと、75歳未満の国民健康保険から後期高齢医療へお金を渡し、何とか後期高齢医療を成立させているため、国民健康保険の額が上昇しています。

介護保険は全く異なり、40歳以上の2号被保険者や高齢者の方に払っていただいております。全体の半分が保険料で、もう半分が国、府及び市からの公的負担で賄われていますので、利用者は1割の負担でサービスを受けることができます。介護保険料の計画の見直しは大体3年ごとに行い、利用される介護保険サービスに対し、必要な保険料の予測を立て計画をするもので、現在の計画の期間が、来年で終わりです。コロナ前までは、介護保険サービスの使われる量の増加率を予測できましたが、今、市の予想より、とてつもない勢いで使われています。通常、3年ごとに積みあがった貯金を取り崩し、介護保険料を値下げしていますが、貯金がほぼ残らないくらい、介護保険料が使われています。四條畷市だけでなく、全国的な問題になっており、後期高齢者医療や介護保険制度を維持するため、保険料を上げない場合は、40歳から支払っていただいている保険料を30歳や35歳くらいからの支払とする他、高所得者にたくさん支払ってもらうようにしなければ、制度自体を維持できない状況です。後期高齢や国民健康保険のルールについて、市はあまり手出しできませんが、介護保険ならば、市の独自性を出せます。

これまで、守口市、門真市や四條畷の3市で組んで、くすのき広域連合を運営していました。3市であれば、事務の効率化がある反面として、何を決めるにしても、四條畷市、守口市や門真市では、特色が違うにもかかわらず、3市の合意を得なければなりません。四條畷市に応じたサービスや介護保険料等を設定していきたいので、今回、令和6年度から単独化をするという決断をしました。ちょっと複雑な話しをして申し訳ないですが、そのような状況になります。

 

市民:

1割負担で喜んでいても、結局、私達の保険料が値上がりすれば、意味はありません。

 

市長:

やっぱり使われる団塊の世代の方が、75歳以上になられたということは、大きなインパクトです。もちろん、この日本経済を支えてきてくださった皆様ですから、なるべくサービスとしては、利用していただきたいですが、現実的には、国民健康保険からの仕送りで成り立ってしまっている現状です。 ありがとうございます。その他、いかがでしょうか。

広報板の管理

市民:

細かいことですみません。

 

市長:

もちろんです。大きいことでも細かいことでも構いません。

 

市民:

私は、雁屋の南町に住んでいる者です。ここから真っすぐ行ったところに小楠公があり、そこに四條畷市広報板があります。雨を防ぐためのナイロンにカビが生え、柱のアルミは錆びて汚く、誰も見たくないと思います。近くを通っただけで、カビが飛んできそうです。申し訳ないですが、四條畷市広報板と書かれている限り、市は、ナイロンを取り換えるなど、責任をもって管理してほしいです。

 

市長:

ありがとうございます。そういうご意見は、是非いただければと思っております。ナイロンの張り替えや補修は、一定の予算があり、自治会さんから連絡いただいた場合、逐次、対応させていただいており、今、お声いただきましたので、早速、対応させていただきたいと思います。

5、6年前、広報板が雨風にさらされ、貼ってあるビラなどが流されてしまったので、その対応として、今のビニールを取り付けているのですが、張り替えの負担になる上、ビニールが汚れて、肝心の掲示物が見えないという問題も発生しました。今回の対話会でも、この広報板の意見は、たくさんいただいておりますので、具体的に考えていかなければならないと思います。

他市に蓋付きの広報板があるのは、分かりますか。ガラスケースみたいで、ガラガラと開けて、貼ってある広報板です。あの広報板であれば、きれいなままで管理できますが、一本10万円くらいして、結構高いです。広報板は、四條畷市に200本弱ありますので、全て取り換えると、2,000万円くらい掛かり、市民のご理解も得られづらいと思います。

人通りが多く、よく見られているような広報板は、維持管理しやすく、きれいに保てるようなものに変えていくことも必要なため、全部は無理でも、ビニールについては、汚れて見えなくなる前にきれいにする体制にしたいと思っております。貴重なご意見をありがとうございます。

その他、いかがでしょうか。どんな分野でも構いません。先程、ご質問いただけると言っておられましたが、大丈夫ですか。

資源ごみの持ち去り

市民:

では、一つだけ。

市長:

もちろんです。マイクをお持ちします。

 

市民:

空き缶等の資源ごみについてです。ある人から、町会のごみに出す前に空き缶を拾っていく人がいたので、市の方で、看板等を造ってほしいという相談を受けましたが、相談を受けた僕としては、市で看板を設置するのは難しいと思いましたので、雁屋町会で、ここの空き缶を持っていくなという内容を書いて、貼っておくように説明しました。市で、何か対応できますか。

 

市長:

ご意見、ありがとうございます。資源ごみの改修は、各自治会で、回収していただき、それに応じて、自治会費の足しにしていただくために実施している制度でして、本当にご協力いただき、ありがとうございます。おっしゃっている意味もよく分かりますし、そういうお声もあります。法律上、ごみとして捨てた時、所有権が無くなり、最初に拾った人の所有物となるため、ごみとして放置された物については、誰が回収しても問題なく、逆に回収する人の権利を奪ったことにもなりかねません。言葉を選ばずに言うと、早いもの勝ちで、所有権のなくなった物に対しては、次、誰が取るかという話になってきます。 法律上すごく難しいところでして、ここに置いているものは、雁屋自治会という意思表示をしていた場合に持ち去ると、所有権を侵すことになります。市が、全ての捨てられた箇所へ行って、張り紙を貼るのは、全域で考えた場合とてつもない量になってしまうため、対応できないと思いますので、張り紙をするなどして、所有権を明記すること自体は、すごく意味のあることだと思います。ただ、現在のところ、持ち去られる方の行為を止める手立てがないとことは、ご理解いただきたいと思います。

 

市民: 

人に聞いたのですが、敷地内に入って、空き缶を持ち去るのは、盗んだことになるとのことです。

 

市長:

ごみとして放置されたらごみです。

 

市民:

敷地の中の空き缶を持ち去ると窃盗でしょう。

 

市長:

ここからは難しいところで、この中に置いている者は、自分ちの物だと意思表示をしていただければ、所有権があると分かり、その人の所有物扱いになりますので持ち去れないのです。置いている所有物だと言っていただければ、大丈夫だと思います。この辺りのことは、難しいです。

 

市民: 

雁屋の普通ごみの出しは月曜日と木曜日で、資源ごみについては、火曜日が指定されています。

月曜日と木曜日に置いてあるごみを勝手に持っていくのは構わないと思いますが、問題は、資源ごみの日である火曜日です。広報がなされていることから、家の前に置いてあるのは、通常ごみではなく、資源ごみとして出していますので、町会の物だと思います。そこから、勝手にアルミ缶だけを持ち去るのは、泥棒と一緒だと思いますが、今の市長の説明は、資源ごみと普通のごみを区別できないというようなニュアンスに聞き取れました。

市長:

いいえ、資源ごみと普通のごみは区別できます。単純に回収する物だという意思表示をしていただければ大丈夫ですが、職員が見張って、盗った瞬間に対応するなどということは難しいです。

 

市民:

私の理解が間違えているかもしれませんが、市長のご説明について、私が、勝手に持ち去った者を呼び止め、資源ごみを取り返した場合、私物を強引に取り返したことになると受け取り方しました。

 

市長:

いいえ、そういう意味ではありません。私の説明が不足しており、失礼いたしました。単純に説明すると、その辺に落ちているアルミ缶があるとした場合、そのアルミ缶を先に取られた人に対して、後から来た人が、所有権を主張できないという話です。もちろん、地域で回収するとされているものについて、他人が勝手に取っていくことは認められません。

 

市民:

だから、出されている家庭の資源ごみを勝手に持ち去る人を何とかしてほしいという要望だったと思います。

 

市長: 

啓発しかないと思います。

 

市民:

すみません。粗大ごみ関連です。以前、300円の券を買い、貼って捨てた扇風機を持ち去れたことがありました。300円の券を買って貼ったので、市に300円が収められていることに違いありませんし、私宅にとっては、不要な物なので捨てたのですが、腑に落ちません。もし、見つけた時には、その人に言おうと思います。

 

市長: 

そのルール云々というより、単純にご自身の使われていた物が、他者に取られるということ自体、多くの方にとって不快で、社会通念上、避けるべき行為だと思います。ただ、ごみとして捨てられている物について、市が持ち去る行為を止めるのは難しいと思います。

この粗大ごみの制度については、6年前から300円や600円を支払っていただくことになりました。実際、ごみ処理の費用は、市の予算の中でもすごくお金がかかっている分野で、粗大ごみを多く捨てられる方と全く捨てられない方が、同じ負担だと不公平になりますが、今の方法だと同じ負担になります。申し訳ないけれど、たくさん捨てる方には、

他の方の市民負担を抑えるため、少し払っていただくもので、その使われるサービスに応じた負担を求めるという意味で実施している制度です。他の自治会さんでも、持ち去りを禁止する啓発をされており、そのくらいの対応が限界だと思います。ただ、頻繁に持ち去られるような場合は不安だと思いますが、市の職員がずっと見張るのは難しいので、警察さんに不審者対策として見回をご依頼いただくことになると思います。

民生委員の担い手不足

市民: 

先程、●●さんから発言があったことについてです。雁屋町会は高齢者が多く、このままでは、役員や区長になる人がいなくなり、崩壊の危機にさらされています。民生委員になる人がいなくなった場合、その方のされていた役割を市の方でフォローしていただけるのでしょうか。

 

市長:

ありがとうございます。自治会の活動と民生委員さんの活動について、分けてご説明させていただきます。

市役所の業務と自治会活動では、自治会活動の歴史の方が長く、そこに住む村の人達で様々支え合っていくという制度から始まっています。介護保険制度にあっては最近できた制度ですし、国民健康保険制度にあっては昭和の途中でつくられた制度であり、行政が様々な業務に手を出し、関わってきたのは歴史で言うと最近のことで、社会活動を営む中で、どんどん広がってきたと思っています。自治会さんの運営が厳しくなってくる中、今おっしゃっていただいたような福祉系のものは、地域包括ケアサービスなどとして、どんどん行政として携わっており、今、置き換わっている最中だと思っています。自治会さんによってはできない業務も発生しており、例えば広報誌の配布については、実施していただいている地域とそうでない地域がありますので、配布できない地域については行政が委託して配布しています。そのようにして、自治会として担えなくなっている業務も、実際にありますので、今後、自治会さんとして担えない業務は、市が実施せざるを得ないと思いますが、ただ、そうなると、市職員の人数もたくさん増やさざるを得ないことになります。我々の人件費は、皆さんのお金で成り立っていますが、人件費は、市役所の予算の中で、すごく大きな割合を占めていますので、いたずらに拡充すると、本来のサービスが減ってしまいます。できるだけ、自治会さんで実施していただけることと、市がやらなければならないことを一緒に考えていきたいと思います。

ただ、民生委員制度は別です。100年以上の歴史のある大阪発祥の制度で、国家公務員として勤務をされておられます。市で、地域に根差した方を把握していない場合もありますので、地域のことをよくご存じ自治会さんに推薦していただき、その上で、市が国に対し、民生委員さんとして相応しいということで推薦し、国から任命されることから、推薦責務自体は市にございます。市は、あくまでご協力をお願いさせていただいている立場でして、自治会の方で、推薦活動が難しい場合、最終的には、市の責任で候補者を探さなければならないと思います。この民生委員制度自体も、法律で事細かに定められており、皆さんの地域を思う心といいますか、奉仕の気持ちに頼ってしまっている側面もあります。100年続く日本を代表する制度ですが、逆に言うと、100年間、あまり変わっていない制度でもございます。民生委員さんの負担の部分についてもそうです。基本的には無報酬で働いていただいていますので、処遇面を国に変えていっていただきたいです。今のままでは、高齢化も含め、担い手が不足していますので、市として、国に言い続けていきたいと思っています。

 

市民: 

完全なフォローは難しいということですね。

 

市長:

全てをフォローするのは難しいと思います。ただ、難しい部分を具体的に言っていただけると、対応できる点もあるかと思いますので、ご相談をお願いします。四條畷市の地区の中には、自治会として、完全に市との関わりを持たれていない地域もございます。自治会に対して、地区補助金を市から交付させていただいていますが、それも要らないので、災害等の時だけ支援を求めるけれども、それ以外の場合には、別に構わないでほしいというような自治会もあり、それぞれの自治会さんご選択だと思っております。

民生委員さんについては、地域の方からご推薦していただいていますが、最終的には、市で推薦し、国が決めるというやり方です。最悪、推薦業務が担えないということであれば、市の方でカバーさせていただかなければならないと思っています。

 

市民:

ありがとうございます。

災害時のトイレの確保

市民:

一つだけお願いします。会議に行った時、地区ごとに避難場所で必要な物を書き出すように言われ、私がトイレが一番大事だということを言ったところ、市の担当者は行政でトイレを用意するということを言われましたが、他の地区の人から、雁屋だけでなく、四條畷市内にはたくさん避難所が存在することから、予算は足りているのかという質問がなされました。その質問に対して、市の担当者は返事に困られていたようで、四條畷市として防災の費用は十分に確保されていますか。

 

市長: 

ありがとうございます。避難所のトイレというのは、学校施設のトイレのことではありませんか。

 

市民:

いやいや、学校内のトイレのことではありません。災害時には、色々な人が避難されるので、トイレの確保は一番大事なことです。行政が、すぐに各地区で仮設トイレを設置できるのかということを質問したところ、行政がしっかり実施するというような回答でした。四條畷市全体の避難場所に、トイレを仮設するのは、相当なお金が掛かりますが、すぐにできるものですか。

 

市長: 

ありがとうございます。トイレに関しては、4つの考え方があります。まず、頑強に造られている学校施設は、耐震化等もしていることから、大規模災害でない限り壊れません。 台風等の大雨では、トイレは壊れず、水道系が止まってしまう以外ではトイレを使えますので、避難の際、普通のトイレを使っていただけますし、この数年で洋式化率を相当高めていますので、使っていただきやすいと思います。

次に地震等でトイレが壊れた場合で、3つの考え方があります。1つ目は簡易トイレであり、それぞれ備蓄としてトイレとして使用していただけるようなキットの準備をしておりますので、急ぎの場合は、それを使っていただく予定です。2つ目にマンホールトイレという考えがあります。それぞれの小学校設備等のマンホール上に箱の様なものを設置し、ご家庭のトイレで水を流されるように、マンホールの下にそのまま流していただくというシステムになっており、そういうものの整備を進めております。3つ目は、その簡易トイレやマンホールトイレで耐え忍んでいる間、来ていただいた自衛隊さん仮設トイレを設置していただくという考え方です。トイレの備蓄は、そのようにして準備をさせていただいているというふうにお答えさせてもらったと思います。

 

市民: 

この間の会議で、雨が降る中、ガス、水道や電気も止まった際の避難対応の方法について、質問したところ、各地区で対応するように言われました。私は、水が一番大事だと思いますので、自衛隊に救援を求め、水を確保するべきだと思いますが、行政では、そのようなことを考えていますか。

 

市長: 

水回りというのは本当に大切で、上水道と下水道があり、緊急で水を引ける栓の確保や備蓄できる水を大量に持っております。備蓄の水は飲み水としても使えますし、栓の水や備蓄の水を準備する以外の下水道に関しては、相当地下深くになりますが、直接、マンホールにそのまま流していただくことになります。最近、コロナで避難訓練ができていませんが、全体避難訓練の時、トイレを見ていただく機会もありますので、次の大きな避難訓練の際は、是非、体験していただきたいと思います。

若者が住み続けたくなるまちづくり

市民:

では、最後にお願いします。

 

市長:

はい、ありがとうございます。

 

市民:

市長に激励を込めてですが、私の勉強不足もあります。小学校や中学校統廃合は、ある程度落ち着いたと思っていますが、施設の跡の活用方法について、具体的に説明していただきたいです。 最初に市長が立候補された時、子育てのしやすい市にしていきたいということを話されていましたが、 やっぱり若い人から魅力的に感じられるような市にしていっていただくのが、一番高齢者を支える上でも必要なことだと思います。若い人たちにとって、魅力のある市にするため、市長のへ激励も込めて、頑張っていただきたいです。

 

市長:

ありがとうございます。ちょっと時間が少なくなってきましたので、簡単に子育て政策に関して、ご説明させていただきます。伝え切れていない我々の問題でもありますが、行財政改革の途中であるこの6年間の中で、実は、かなりの予算を使ってきております。

まず、0歳児より前の妊産婦の方への助成があり、5年程前に大阪府内において、最高水準まで引上げ、どこの市と比べても遜色ない額にさせていただいていると思います。その上で、非常に重要になっている産前産後ケアにも力を入れており、転勤等で引っ越してこられ、親御さんや知人が周りにいない中で子育てをされている方は、産後鬱等も発症したりするので、家事の負担に対するサービスや産前産後ケアサービスを充実させていただいております。そして、民生委員さんのご協力を得ながら、生まれたお子さんへ出産のお祝いということで、1万円の子ども服のプレゼントをはじめ、様々な取組をさせていただいております。

未就学児で問題になるのは、保育所に入れないということですので、保育士確保についても相当に力入れております。保育士の方の中には、専門学校へ行かれる時、奨学金を借りておられる方もおられるので、他市さんでも奨学金の返済協力をされていますが、他市さんは大体半分くらいです。本市は、基本全額分の協力をしており、更にお一人住まいの方の宿舎の借り上げを支援する制度を実施しております。保育所自体が、育児休業等を取得しやすいような制度も整え、なるべく待機児童を減らしていくという政策を特に未就学児を対象として実施しています。

その上で、小学校以降については、学校そのものの設備をきれいにしていく方針でして、四條畷市のトイレは和式が多くありましたが、相当、洋式化が済んでおります。エアコンについては、普通教室にしか設置されておらず、十数年前に設置された旧式であるため、起動しにくいという状況でしたので、全小中学校の普通教室と特別教室のエアコンを刷新し、その上、全体育館にエアコンを設置しました。これは府内でも相当に珍しく、熱中症対策も兼ねており、西中学校の体育館を見ていただいたら、こんな体育館あるのかというくらいきれいになっています。教育環境には、大分、力を入れさせていただいているところです。それと、この3学期より、小中学校に通われるお子さん方について、お2人目から給食費を無償にしています。対象を全子どもにした場合、年間2億円以上掛ってしまうことから、現実的な値ではありませんし、そんなことをやっている自治体は村くらいしかありません。本市は、子育て負担を軽減するため、この3学期より、少なくとも2人目から給食費の無償化を認めていただいております。

中学校から後については、子どもの医療費助成に取り組んでおり、15歳まで助成がされていなかったところ、この4月から18歳まで拡充させていただけることになりました。

まだ半分くらいしか説明できていませんが、本当に様々な施策をさせていただいており、改善すべき点はありますが、力入れさせていただいている方だと思っています。よくいただくご意見は、子どものインフルエンザ助成のお話でして、対応できていない部分もありますが、課題として対応を検討したいと思っています。

ちょっと時間が少なくなりましたが、最後に公共施設の話だけさせてください。四條畷市は山があって、国道163号がこう走って、外環状線があって、JRがあって、こんな形でして、雁屋は、こっちの地域です。四條畷市の特徴は、市全体で見た時、人口に対する公園の面積は、北河内でも最も多い市ですが、このJR、外環状線や国道163号が走っているエリアの人口に対する公園の面積は、北河内で一番公園の少ない地域です。要は、こことここに多くの公園があるので、市全体で見ると多いのですが、この一番多くの4万6,000人が住んでいるエリアの公園はとても少なく、結構な課題です。  

四條畷市の良さは、都心から離れた立地と豊かな自然ですが、子どもから高齢者まで、伸び伸びと遊べる公園、お散歩コースのある公園がありません。私としては、公共施設の再編をしていく中で、小学校区ごとに比較的大きな公園の整備させていただきたいと思っています。第1弾となる南小校区では、南小学校南側の旧くすのき園跡地について、今年、地域の皆さんが望む1,000平米以上の公園を造っていくため、地域の皆さんと一緒にワークショップを開催、来年度に工事を開始する予定です。

くすのき小学校エリアにおいては、旧北出小学校たる市民活動センターの土地が対象です。

今、体育館の耐震化改修等をしていますが、校舎棟自体の老朽化は大分進んできており、社会福祉協議会さんなどの福祉系の団体さんが入っておられますが、そういうものも含めて、あのエリアを少し伸び伸びできるような形に再編したいと考えています。

やはり老朽化している公共施設を維持するとお金ばかり掛かりますので、統合できるものは統合させ、空いた土地を市民の皆さんが望むものに変えていきたいです。これまでは、行政が考えたものをそのまま造るというような行政運営だったと思いますが、今回のくすのき園跡地の様に、造る時は、当該エリアの方と一緒にワークショップをしながら、考えていきたいと思います。こういうものが欲しい。こういうのは要らない。そのようにして、共に造り上げていくまちづくりをしていきたいと思っており、公共施設は、今、そのような大きな絵を描きながら、進めさせていただいている状況です。

 

市民:

ありがとうございます。

 

最後に

市長:

ご質問ありがとうございます。大分長くなってしまいました。少し時間過ぎていますけれども、大丈夫です。本当は言いたかったのに言えていないという意見はありませんか。よろしいですか。大丈夫ですかね。ありがとうございます。このようにして、様々なご意見をいただきました。特に自治会活動については、この地域だけでなく、多くの地域からもいただいているお声です。どのようにして継続してけるのか、自治会長の集まる地区会長協議会の中でも、今後、議論していく必要があると思っております。休日のお昼の大変出掛けづらい時間にもかかわらず、参加していただき、改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。以上で終わらせていただきます。