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地域と市長の対話会

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砂での意見交換全文(第5回地域と市長の対話会)

コロナワクチン接種の改善点・インフルエンザワクチン助成

市民: 

まず1番目はコロナの関係で、非常にスムーズにワクチンの接種ができていると感じており、僕は、5回目のワクチンを打ちました。1回目の時は、ほぼ全員が申込方法を知らない状態の中、私は、偶然に接種方法の情報を入手し、ワクチンを接種することができました。福祉委員から聞いたお話ですが、独居高齢者にとっては、何をどうしたらいいのか、全く分からない状態だったようです。耳が全く聞こえない90歳くらいの方のお宅へ行ったところ、封筒は届いているが、内容を読んでも分からないということで、放置してあったそうです。耳の不自由な方は、架かってくる電話を取ることもできませんし、電話で申し込めるはずがありません。ファクスで申し込むという方法もありますが、申込用紙を市へ取りに行かなければなりません。90歳くらいのおばあさんが、どうやって取りに行くことができるのでしょうか。また、取りに行けない方は、ネットでダウンロードしてくださいとのことですが、できるはずがありません。1度目の時は、配慮が難しいと思いますが、2度目、3度目のワクチン接種の時、少しは配慮して欲しいと思いました。

それから、若いお母さんが、近々インフルエンザワクチンを接種しようとされており、接種料金が1人4,000円とのことであり、私宅の場合、孫3人と両親がワクチンを接種したら、5倍の金額になります。お年寄りのワクチンが安いはありがたいけども、もう少し子育て世代の方に回すべきだと思いました。

 

市長: 

ありがとうございます。ワクチン接種の件に関しましては、耳の不自由な方や目の見えづらい方もおられるかと思いますので、本市といたしましても、ファックスのような方法をはじめ、寄り添った対応をしたいと考えています。確かに1回目がそうであったからといって、2回目も同じ方に後追いで対応させていただけているかというと、そのような状況にはなかったと思います。市職員300人全員で5万5,000人に対してアプローチはしづらいですが、今、おっしゃっていただいたように、地区福祉委員さんや民生委員さんのお声を本市ワクチンチームとしても聞かせていただき、何とか接種を必要とされている方へ届いていくように体制整備をさせていただきたいと思います。

ただ、ワクチン接種の全体としては、改善点があるものの、市民の皆様のご協力により、スムーズに進ませていただいており、5回目接種の予約が相当増えてきています。国のワクチンの量が分からない点もありますが、引き続きスムーズに実施していきたいと思います。

2点目の件についてです。この件については、たくさんのお声をいただいていますので、難しい説明をできるだけ省いてご説明します。高齢者の皆様のワクチンが無料であるのは、市の施策ではありません。ワクチン接種については法定接種といわれており、日本全国の高齢者の皆様は、インフルエンザワクチンを無料で接種できるように枠組みを法で定められております。子どもたちが、その枠組みの対象外である理由は、接種を受ける側が選択をする任意接種という方式になっているためです。高齢者の方は、ワクチンを接種して欲しいという考えであり、ここが大きく違う点でインフルエンザワクチンはそのようになっています。基本的に法定接種のように国が推奨しているものは税金による補助が入り、任意接種はご自身で負担していただくという考えに基づいているのです。しかし、コロナワクチンは非常に特殊で、それぞれご自身で接種をしていただく任意接種ですが、無料という他にないすごく特殊な扱いをされています。ただ、3年前のコロナ感染拡大最初の年は、同時流行等の可能性が判然としなかったことから、子どもに対して、インフルエンザの助成をしました。2年目と3年目は、コロナワクチンの接種対象になってないお子さんについて、インフルエンザワクチンを接種していただくしかないため、同時流行対策を考慮し、市から補助を支出している特殊な期間であり、本来はコロナワクチンの補助はありません。おそらく、来年若しくは再来年ころ、コロナが5類に分類され、インフルエンザと同じ扱いになると思われます。子育て世帯の方々からインフルエンザワクチンの助成の要望が多くなされておりますので、コロナの収束を鑑みた上で、インフルエンザワクチンの助成は優先度が高い政策だと思っていますが、順番的に声の多かった子ども医療費の拡充を優先的に推進させていただきます。現在、子どもの医療費の助成の対象年齢は0歳から15歳までですが、来年4月から、18歳まで拡充します。まずは、こちらを優先させていただいておりますが、インフルエンザワクチンについても、優先度の高い施策と思っています。いずれにしても、子育て世帯の方の負担軽減につながるような施策を徐々に充実させていきたいと思っています。

道路のバリアフリー化

市民:

市長、こんばんは。時間をいただきありがとうございます。非常に些末と言ったら怒られますが、私も70歳を過ぎ、日常生活の中で困ることがあります。それは、道路のことです。工事をされているので、凸凹が多いのは致し方ありませんが、車道と歩道の間の縁石が少し高いです。要項等で決められたとおりの高さで施工されていると思うのですが、車椅子の方にとって、1人で往来しにくい高さです。それと、私がJR伊丹駅へ行った時、歩いたら歩道と車道の段差はゼロでしたので、一回、市の職員をJR伊丹駅前へ視察に行かせ欲しいです。市長は、一番初めに魅力的なまちにするということを言われましたが、駅を降りた時、あのような造りが目に入れば、魅力的に映るはずです。道路に関していうなら、そのような施策が良いと思って言いますので、道路に特化したお話しをさせていただきました。

 

市長:

ご意見ありがとうございます。令和元年度から、ランダムに4,000世帯の皆さんを対象とした市民意識調査を実施した結果、様々なデータを見させていただいています。今、ご意見をいただきましたとおり、市民意識調査の中でも、市民の皆さんからいただくお声の一番多いのが道路に関するご意見で、半分ぐらいの方が、道路に関して、何らかの課題感をお持ちの様ですので、市としても、十分認識した上で、注力するポイントだと思っています。

駅前の事情に関しては、再開発の時期によって異なり、近年に開発された付近は、全てバリアフリーになっているかと思います。今、四条畷駅付近について、大東市さんが事業をされており、今より利便性は高くなると思います。本市の駅といえば忍ケ丘駅であり、ここも整備をしてから、年数は経過していますが、四条畷駅との同時開発は難しく、忍ケ丘駅周辺を考え直す時期は、四条畷駅の用地買収等が完了し、整備の完了時期を見据えられるころだと思っています。というのも、具体的なお店の名前は挙げにくいですが、塩梅さんの向かい側駐車場は市の土地であり、今、その駐車場の活用方法を議会でご議論をしていただいているところです。忍ケ丘駅周辺のこと以外にも、東西に移動がしづらいなど課題もあることから、様々なことを考慮し、道路整備を行っていきたいと思っています。

通常の歩道に関しては、車道の幅員の関係で、歩道設置をできるところとできないところが決まっており、今、四條畷市内でも一定の幅員が道路は国からお金をいただきながら、順次、歩道を設置していっています。幅員が狭いけれども通学路になっている道路については、緑のグリーンベルトを塗っていっています。

今、おっしゃっていただいたのは車道と歩道の段差のお話だと思いますが、実は、今回の対話会で両方のご意見をいただいています。ご存じのとおり、基本的には法律で決まっていることですが、車椅子の方のために段差を低くしてほしいと言われる方と、危険を回避するために段差を高くしてほしいと言われる方のお声があります。私としては、今、おっしゃっていただいたように、歩くのに何らかの困難を抱えておられる方に寄り添ったまちづくりが重要と思っていますが、交通量の多い道路の場合、高さのある縁石であれば、突っ込んでこられる可能性が低くなるというようなお声もあります。

市には、全体の道路維持管理計画があって、冒頭、申し上げたように、財政が健全化してきたことから、これまで壊れたりした穴の修繕をするというような後手の対応になっていたところ、事前に調査等をして計画立て、改善及び補修をしていく方針に変えていこうとしています。道路の整備は一気にできることでありませんので、今、いただいたご意見も踏まえ、優先順位を立てて実施していきたいと思います。

以前の第2回若しくは第3回時にも道路に関するご意見をいただきました。その時の内容は、ソフト面の対策についてのご意見だったと思いますが、ハード面に関しては、今ご説明したとおりです。ご質問ありがとうございました。

学力向上

市民:

質問の中にも書いた全国学力テストについてです。地域によっては、学力テストの平均をアップするため、特別授業のカリキュラムの実施、一般の授業の時間を割いて成績を上げるための授業を実施するなど、全国的にばらつきがあり、問題だと思います。平均化された内容であれば、入試時の内申おいて、学力テストの結果が良い場合、評価も高くなると思います。四條畷市として、どのように考えておられますか。

 

市長:

ありがとうございます。本年度の全国学力調査の結果も出されてきていますが、おっしゃるとおり、大阪府自体が全国の中でも厳しい学力であり、その大阪府の中でも、四條畷市は決して高い部類には入っていません。あくまで学力検査の結果は、みんなの点数の平均で表されるものですが、そのような値になっている原因を分析すると、四條畷市内全域の学力の偏差値が上がっていない大きな理由は、2つあります。

1つ目は自宅の勉強時間でして、学力検査以外の生活実態調査の結果、家で1日に勉強する時間が30分未満であるという割合が、他市と比べてとても高く、この点は、教育委員会も非常に課題だと思っております。今、お子さんに1人にタブレット型PC1台を配っており、今年度も新しいAI型ドリルを導入予定でして、何とか楽しみながら家で学習できるような仕組みを教育委員会で進めておられます。

もう1つの特徴は、テストでも高い点を取る層が少ないという点です。普通のテストの点を書かせていただきますと、通常、低い人は少なく、だんだんと増えていって中間層が多くなるような分布になりますが、四條畷市は、このような分布になっておらず、高得点者層が少ないことから、平均すると全体として押し下がるということが他市と異なる特徴です。もちろん家で学習されてないお子さんに対して、家で学習しやすくなる仕組みは当然必要ですが、学力高位層が少ないというのも本市の課題なのです。今、この層へのアプローチ方法について、平均だけ見て、高い、低いというよりも、本市の特徴というのがあるので、教育委員会がそれに応じた対策を考えている現状です。この件に関しては前の皆さんもご関心が高いと思います。

学生の生活実態調査の詳細公表

市民:

概要にそのことに関する数字だけが載っていますが、家庭における学習時間は30分以内であるなど、生活のことを調べたアンケート結果は、全く掲載されていないです。僕は、そこが欲しいなと思います。成績の悪い理由を単純に考えた場合、教え方が悪いという単純な発想にならないように、分析結果を載せてほしいです。

 

市長:

教育委員会の方で分析された上、広報の判断をされておられます。基本的に、毎年、同じような状況でお示しだけさせていただいておりますが、今日、ご意見いただきましたので、教育委員会へもご意見を共有させていただきます。今後、先生方についても、改善をしていかなければならない点も多々あると思います。ただ、他市と比べた本市の特徴をお示しする方が、保護者の皆さんも含めて、改善点は伝わりやすいと思います。それは広報紙を通じてなのか、学校のお便りを通じてなのか、いろいろあると思いますが、改善方法を考えさせていただければと思います。

子育て施策の拡充

市民:

今、明石市長が凄く注目を浴びています。明石市長が有名になる前からだと思いますが、明石市は、乳幼児に対して手厚い施策をし、若い世帯がたくさん転入してくるということで有名でした。

あの施策が一つの人口の増加につながっているということを明石市職員も明石市長も自ら言われています。先程、魅力あるまちづくりについて、私は、道路のことを切り口に話をさせていただきました。高齢者施策は、先の知れている人の話であるため、あまり好きではありません。乳幼児や青少年のための活気づく施策に重点を置いてこそ、明石市のようなマンションの林立するまちになるというような夢を見ています。どうでしょうか。

 

市長:

ありがとうございます。泉市長とは、全国の手話言語条例の市長会議の席が隣で、よくお話をさせていただき、大変気さくで、面白い方だなと思っております。今回の対話会の第4回目までは、一度も明石市というワードは出ませんでしたが、この砂地区は第5回の地域と市長の対話会の8地域目で、明石市というワードが出るのは3回目でして、おそらくテレビの露出とかが増えているためだと思います。

翻って、四條畷市の子育て施策の話です。まず、子育て施策の対象は、当然、ゼロ歳児や妊婦の方であり、そこから始まると思います。いわゆる妊産婦検診の助成金でして、約5年前、大阪府内で最高額に引き上げているので、その点において、明石市と大きな差はないと思います。その上で、例えば生まれた後の産前産後ケアについては、ネウボラなわてという施策を通じて、手厚く実施しています。利用されている方は、まだ、少ないので伝わっていない部分もあるかと思いますが、例えば、産後のお母さんやお父さんの周りに、親御さんなどがおられず、おられる産後鬱になられる方もおられますので、そのような方へのサポート、500円での家事育児サポーターなどの産後ケア事業は比較的充実をしております。

その他、本市では千数百万くらいの予算をかけて、お子さんの目のご病気等を早期に治療することで治療できる設備を保健センターに整備しており、これはあまり他市に置いてありません。

あるいは保育士確保策にあっても、お子さんを預けられないというお声が意見箱に多いので、子育て施策として非常に重要です。保育士の皆さんへの奨学金の返済事業に関して、他市は5割くらいのサポートが多いところ、本市は満額のサポートしており、大変好評をいただいております。保育園でも、給食や育児休業しやすい助成しており、相当、保育士確保策に予算を投入しております。

小学校においては、学校環境整備を行っており、トイレ洋式化率が5、6年間で数十%も上昇し、100%に近づいてきています。

エアコンに関しては、普通教室に十数年使用してあるエアコンが設置してあるだけでしたが、 現在は、大きな予算を掛け、全小中学校の普通教室や特別教室全てに新品のエアコンを設置しました他、全小中学校の体育館にも、熱中症対策の一環としてエアコンを設置しました。府内でも、全小中学校の体育館にエアコンが設置してあるのは、本当に珍しいことです。

そういう設備面以外にも、先ほど申し上げたAI型ドリルについても、3,000万から4,000万円くらいの大きな予算を掛けています。

さらに、先ほど申し上げた18歳までの医療費助成もあります。

そして、先般の議会でご議決いただいた学校の給食費については、3学期より2人目のお子さんから、無償になるという全国的に珍しい施策を実施しており、できれば、来年度も実施したいと思っています。

様々な取組みを一つ一つ見た上で、更にパッケージとして見た場合、正直に申し上げて、四條畷市と明石市に大きな差はないと思っています。ただ、我々の改善するべき点は、利用されている方が少ないなどの問題もあり、広報に関して、まだ、改善の余地があると思います。子育て世帯の方々にこれだけ利用していただけるものがあるということの周知に力を入れていきたいです。

今日、ご意見いただいたようなインフルエンザワクチンの件など、拡充していける部分はあるので、しっかりと拡充していきたいと思っています。子育て政策は、大体そのような状況です。

市の魅力アップ

市民:

人口が増えない理由は、そういう施策だけではないと思います。片町線と阪急神戸線とでは、イメージが全くことなり、そういうイメージの差は如何ともしがたいですが、四條畷という響きは好きです。あらゆる活動を通して、魅力を広報すべきです。歩道の段差の解消だけで、僕は、イメージアップを図れると思います。

 

市長:

ありがとうございます。四條畷市が出てくる全国ランキングは、畷という字の個性が強く、強そうな名前ランキングで5位ということで、全国からは、そのようなイメージを持たれているようです。実は、転入される方と転出される方から、どんな理由で来られたのか、どんな理由で出て行かれるのかというアンケートを採っています。出て行かれる方の一番の理由は仕事の関係で、来る方に関しても一番の理由は仕事です。学研都市線沿線上で通勤がしやすいという理由の他に多いのは、自然環境の豊かさです。ただ、道路のご意見をいただきましたけれども、やっぱり魅力あるまちづくりにおいて、自然環境は、守口市さんや門真さんなどにはない大きな魅力の一つであり、それをどう整えていくか、今後の大きな課題だと思っています。

今、議会でもご議論いただいていますが、四條畷市全体の公共施設の見直しと再編を実施しております。四條畷市の地形は、田原の地域で南方に伸び、国道163号、外環状線やJRがあり、山もあるというような形で、こっちが田原で、こちらは西部地域です。この西部地域にも、緑は見えますが、西部地域だけを見た時、人口に対する公園の面積の割合が北河内で一番低くなります。市全体であれば、田原地域にたくさんの公園あるので、北河内で一番多くなりますが、西部地域だけで見た場合、北河内一公園のないまちという極端な状況です。我々はそこを改善したいと思っています。山が見えても遊べる場所がなければ駄目なので、結局、寝屋川公園や深北緑地へ行きたくなり、市外へ出ていくことに繋がりかねません。

例えば、今、廃校になった南中学校、市民活動センターとして活用されている北出小学校等の様々な施設を再編しています。このことは、議会の皆さんともご議論していく最中ですが、今後、より魅力的なまちにしていくため、各小学校区に高齢者の方から小さなお子さんまで、伸び伸びと遊べるような公園を整備していく考えであり、他市にない規模で、大きな四條畷市の魅力になるかと思っています。岡部小学校区以外は、今、大体の土地の目途がついていますが、岡部小学校区については公共施設を再編していく上での土地を確保できておりません。何とかしたいと思っていますが、今すぐにはお答えできません。全6小中学区あるので、順番に整備をしていく予定で、しっかりと小学校区ごとに整備していきたいと思っております。 

交野支援学校の敷地活用                                 

市民: 

公園に関しては、位置的に難しいですが、四條畷市の北西の外れにある広い支援学校を活用してみてはどうかと思います。それともう一点、深北とか大きな公園が寝屋川にありますが、その公園は府立ですから、我々が使って文句を言われる筋合いはありません。公園や府立図書館等の府が広域利用を目的として造ったものはどんどん使えば良いのです。使う方法、交通経路、使い方や本の種類等を宣伝してくれれば、我々はそこへ行きますので、府立を使いましょう。市で金を使う必要はありません。

 

市長: 

ありがとうございます。本当にそのとおりで、府立施設はいっぱい使ってください。ただ、小学校のお子さんは、放課後に小学校区から出てはいけないという原則がありますので、できるだけ小学校区域内に整備していきたいと思っています。

交野支援学校さんの件は、この砂地区の対話会において、第1回目から毎回出てくるお話です。

改めて少しお話しさせていただくと、もともと交野支援学校の四條畷分校は、かなり前に期間限定の使用を原則として北高跡を活用されています。私は、着任してすぐ、当時の校長や大阪府に問い合わせたところ、当時想定していたよりも、支援学校に対する需要が増えてきており、期間限定であったが、現状、支援学校や大阪府内全体の環境を考えた場合に移転は難しく、大阪府での支援学校全体の再編や見直しを計画として立てていきたいので、それまで待ってほしいというようなことをおっしゃられていました。その方向性次第かと思っていますが、支援学校さんにおいて、グラウンドを全面使えず、草が生えてしまっているとか、建物もスプリンクラーの設置の関係で一定の階数以上使えないとかなどの様々な理由から、使えてない土地部分が多いのも事実です。必要な面積については使っていただきながらも、なるべく四條畷市側にも使えるような形を取ってもらえないかということを今後も粘り強く、交野支援学校さんに働きかけていきたいと思います。どうしても府の土地と建物ですから、彼らが何か手を入れるときにしかアクションを起こせないですけれども、その際にはしっかりと意見を言っていきたいと思っています。

優秀な職員の採用

市民: 

何度もすみません。最近、実は母親が亡くなり、保険証の返却や年金の手続をするために保険年金や国民健康保険等の窓口へ行ったところ、あまり業務を分かっていないような再任用の様な職員がいて、手続きが遅く、僕は、ずっと待っていました。四條畷市は、聞くところによると調整手当が6%とのことでした。寝屋川市や枚方市は12%らしいので、倍ありますし、東京は、更にその倍あるとのことです。やっぱり優秀な職員を集めようと思ったら、お金が必要です。民間と争う場合でも、金が必要です。優秀な人間が、窓口にいてほしい。お名前は見なかったけど、そんなことがあったので、優秀な職員の採用を期待します。

 

市長: 

ありがとうございます。まず、亡くなられたということでお悔み申し上げますし、対応が遅くなってしまったということであれば、それもお詫び申し上げたいと思います。一方で、今のご質問はすごくいろんな観点を含んでいるので、3つ点に分けて、ご説明させていただきたいなと思います。

1点目の保険年金課についてです。今、コロナウイルスのワクチンの対応、様々な国からの施策や給付金等の対応もあり、各部署の人員体制というのが、通常時より少ない状況です。とりわけ保険年金課に関しては、その影響をどうしても大きく受けてしまっており、通常時よりも、大きな人員の交代等もあって、慣れていない職員がいるのも事実でして、そういう意味では、市全体のワクチンなどの対応の中での人員配置の問題でもあり、最終的に判断しているのは私ですから、本当に申し訳ないと思います。

一方で、職員採用に関しましては、おそらく大阪府内でも、四條畷市は高倍率です。地方公務員の職員採用倍率の全国平均が大体3から4倍で、どこの都道府県もあまり変わりませんが、本市の場合、事務職は大体100倍くらいの倍率になっているので、圧倒的に競争環境の高い状況の中、四條畷市を受けて受験してくださる方が多いと思います。人事課を中心に様々な工夫をしてくれているので、職員採用に関しては、競争力の高いものになっているかなと思います。

一方、今、調整手当というお言葉がでましたが、ご存じない方もいると思います。公務員は、北海道から沖縄まで、基本的に法律と条例で給料が決まっているものですが、それでは、東京と地方部で同じ給料だった場合、生活が成り立たないので、住んでいるエリアによって手当が変わります。基本的には0%ですが、大阪みたいな都心部になると%がつき、東京は最高の20%をもらえる状況です。大阪市は16%で、1級地に対して2級地とされており、我々が、今、6%という額をもらっています。今おっしゃっていただいた問題は、別に6%が問題なのではなく、周りが問題なのです。大東が15%で一番高く、枚方は10%で、寝屋川や交野も10%だったと思いますので、 大体、10%や12%が多いですが、四條畷は6%であり、これが由々しき問題です。この%の決まり方に関して、昔は、国の施設の有無で差がついていたのですが、今は決め方が違いまして、ランダムに大阪府の中からその市の事業所を選び、そこの平均給与を見て、高いか低いかという判断をしているのです。大東さんの場合、ランダムに引き当てたところが、高い給与水準だとパーセントも高くなっているという状況で、僕は、この決め方がおかしいと言っています。ほぼ、生活圏は変わらないのに9%も手当の差が出たら、著しくやる気を阻害するので、着任してからずっと国への要望を重ねています。今回は、𠮷田議員も一緒に来ていただきましたが、これまでに何度も何度も国に要望を重ねていって、今、態度が少しずつ変わってきたところですが、それでもまだ固いです。また、その%の改定は、10年に1回しかありませんが、それも問題だと思っており、次に変わるのは令和7年度とのことですので、令和6年度まで今の制度のままです。以前、変わったのが平成27年ですので、この更に前の10年のデータを使っているらしく、令和6年度まで平成17年ころのデータを使って、給与の計算をされています。これはおかしいということで、年度や期間の見直しもしてほしいし、我々も上げてほしいという要望を必死にやっていて、ようやく総務省がアンケートを取ってくれたり始めているので、何とか次の令和7年度には変わってくるのかなと期待したいです。それは、公務員の給料だけだろうという話ではなく、この手当率が保育士さん、医療職や介護職の方々の公定価格と言われる給与の水準に全部反映されるという仕組みですので、市にとっては死活的問題でございまして、これは相当な力を入れて改善させていただいております。 何とか、令和7年度には、上がりましたというご報告ができるように頑張りたいと思います。

職員への感謝、物の名称及び災害対策

市民: 

市の職員の対応について、僕は、本当に職員の方に感謝することが多く、数年前、年金課に行った際、丁寧に枚方の年金事務所へ行ったら良いということで、必要な物や電話番号まで書いたメモ書きまでもらって、非常にありがたいと思います。それから、事前に意見を出していますが、建設部局の方も非常に速い対応をしてくれて、自治会は助かっています。公園の掃除を育成会の子どもとお母さんが、一緒になって掃除をしてくれているのですけれども、でもどうしても手に負えないところもあります。そのようなことを言ったら、まず市の対応として、本来私どもの仕事ですが、清掃をしてもらってありがとうございますということを言われました。そして、どうしても手に負えない部分をお願いしたところ、いろんなところからも要望も受けているからすぐにできないかもしれないという返事だったのですが、比較的早く対応をしてもらったので、非常にありがたいです。子どもの通学の危険箇所にカーブミラーの設置をお願いした際には、他に優先的に実施する場所があるので、無理かなと思ったのですが、すぐ対応していただき、非常に感謝しています。

それから、この使い捨て鉛筆ついてです。やっぱりこの言葉は避けてほしいなと思います。どうせ使い捨てるのなら、持ち帰って良いか聞いたところ、駄目だと言われました。選挙の時にも使っているでしょう。使い捨て鉛筆と言いますが、本来は使い捨て鉛筆ではなく、本当の名前あると思います。この鉛筆のように名前が独り歩きするため、そういう言葉に今の世の中は気をつけるべきだと思いました。

十数年前、南海地震や東南海地震の発生が話題になり、一斉に各地域の自主防災や避難訓練の話も活発になりました。何年以内に大きな地震が発生すると言われて、十数年経っていますが、その後、市として、どのような対応をされているのかを教えていただきたいです。

 

市長:

ありがとうございます。まず冒頭の建設部局の対応について、そのようなお言葉をいただき職員も喜ぶと思います。使い捨て鉛筆の件は、昨今のSDGsなどの関係で、プラスチック製品を容易に使い捨てるというのは避けていかなければならないという声もあるようですので、既に購入してしまっている分もあると思うので、そこは相談させてください。

 

市民:

いやいや、そういう意味じゃなくて、使い捨て鉛筆という言葉を止めましょうということです。

 

市長:

分かりました。

 

市民:

使うことは別に問題ないです。

 

市長: 

使うことも本当は、良くないと思いますが、ありがとうございます。

次に、地震ついてです。地震の対応は、大きく分けて、ハード面の対策とソフト面の対策があります。ソフト面の中にも色々ありますが、ハード面については、そもそも建物の耐震化が大切であり、四條畷市内にある指定避難所と呼ばれるものは、基本的に耐震化がされていますが、耐震化されていない施設も5施設くらいあり、この施設については、先程申し上げた公共施設再編の中で、早晩決着をつけていかなければならない点です。本来、公共施設は避難のためにあるべき施設ですので、耐震化されていない状況を一日も早く是正したいと思っています。

次に、ソフト面の説明の前に備品等について説明します。

千葉では、大きな台風のあった時、体育館で避難所生活をされていた方が、熱中症で亡くなられたそうです。先程、小中学校のエアコン整備の説明をしましたが、熱中症対策も兼ねています。

ガスは中圧管を使っているので、東日本地震の時、非常に強かったので、災害時をも想定し、避難所の環境整備を実施しております。備品も大切であり、以前は、コロナ感染禍の中であっても、避難所一面に雑魚寝のような生活をしなければなりませんでしたが、この数年で、パーティション型の段ボールベッドを相当数整備しておりますので、今は、仕切りのある中で、避難生活ができる環境づくりをしています。

後は、備蓄品ついてですが、5カ年計画を立て、常に期限切れの物資をローリングし、避難所訓練時に使用したりもしております。

ソフト面についてご説明します。

避難所については、一自治会ではなく、複数自治会で大体一つの小学校が指定されており、岡部小学校も避難所とされています。その避難所の運営に関して、自主防災の方々にお力添えいただき、それぞれの自主防災の皆さんで、実際に避難生活をする時の役割を決めるというような取り組みをしておりますが、コロナなどもあるため、実践や話合いが、思うよう進んでいない状況ですので、今後、災害発生時の対応として、その点を進めていきたいと思っております。

四條畷市の場合、津波の心配はなく、あるとすれば土砂災害です。そもそも、土砂の関係については、これは大阪府の事業であり、少し実施していただいているところですが、山全ての対応は、とてもできません。日本国全体の山の数を考えたら無理です。避難所は土砂災害警戒区域外を指定しており、土砂災害警戒区域の方々については、地震時、なるべく逃げるという対策を取っていただく訓練等も含めて、今後、実施したいと考えています。それが、今の市としての対策です。

本市の場合、南海トラフ地震よりも生駒断層地震の方が、被災者数は多く、5、6,000人くらいでると推計され、それを最大数と想定し、備品等を整備してきている状況です。

今、後方からカンペが出されましたが、鉛筆は使い捨てずに再利用していますと言ってくださいということですので、再利用しているようです。

 

市民: 

再利用しているのは、分かっています。

 

市長: 

呼び方ですよね。

 

市民: 

鉛筆回収と書けば良いところ、使い捨て鉛筆と書くから良くないのです。使い捨てということであれば、貰っても良いと思われます。

 

市長:

選挙管理委員会に伝えておきます。

消防等の地域組織

市民:

すみません。今、砂地域の消防団の分団長をさせていただいています●●といいます。僕は、消防団に入らせていただいて20年近くになり、現在、49歳です。消防団では、それぞれ地区によって、人員の定数が決められています。今の時代の分団員さんの考え方というのは、地域に貢献すれども、長く続けるという感覚ではないようで、それぞれのライフスタイルがある中、退団を考えるようですが、退団した場合、定数に不足が生じることから、その後任を探さなければなりません。

様々な状況によって、継続という選択をせざるを得ない中、退団者がでると、次の新入分団員を確保しにくく、最近、自治会長さんなどの協力をいただいておりますが、厳しい現状です。その地域の消防団、いわゆる青年団と呼ばれる組織体系が、今はもうありません。今、地域の老人会、防災や防犯の組織は、消防団のOBの方が加入されている道筋のようなものはあり、その中で消防団は、地域の行事等の際、一つの力を持ち、物を動かす力を持った集団という位置づけです。若いサイクルが必要だと思いますが、上手く回されていない実情です。その点については、砂地域だけでなく、市内の他の地域も同じような課題を抱えていると思いますので、その対策のため、消防団の位置づけや活動の周知等を実施について、何かお知恵をいただきたいです。

 

市長:

ありがとうございます。おっしゃられるとおり、全国的な課題で消防庁でも、様々な議論がされているようで、先程の話ではありませんが、手当や処遇面等を見直すため、市としても、早晩、条例の改正に向け、随時検討を進めているところです。大きな時間を割いていただいていることに、変わりないと思いますが、その上で、消防団の皆さんに限らず、民生委員、児童委員、保護司や青少年指導員の方等、地域に根差した活動をしていただいている方がたくさんいらっしゃいます。

今回の対話会で、消防団のお話はとても多く、様々な地区から、消防団について問われています。消防団という制度ができた時と現在で、大きく社会情勢も変化していますので、在り方を見つめ直さなければならない時期だと思います。

民生委員や児童委員さんとなども同じで、やっぱり成り手が少なく、自治会そのものの運営の成り手も減ってきていることから、根本的な課題だと思っています。このことを解決する道について、各地区から様々な提案が出されており、一つの自治会で成り立たないのであれば、複数の自治会が合同で自治会業務を行うという道を提案された自治会もあります。守口市では、自治会という制度ではなく、コミュニティ協議会というグループのようなものを条例で設置しておられるようですし、

その他にも多くの道があると思います。しかし、四條畷市の自治会にあっては、岡山自治会のような大きい自治会から、数百人単位の自治会もありますので、この議論が、あまり進まないと思います。そのような地域コミュニティの件については、地区会長協議会という自治会長の皆さんで構成されている組織で、何かしらの議論をしていかなければならないと思いますので、本来のご質問の消防団や公務員としてご勤務いただいている皆様に関する周知活動に関しては、我々もできるところがあると思いますので、活躍や頑張っていただいている点は、お示ししていきたいです。 今回の対話会の中で、消防団の継続を諦めたいということを言われている地域もあり、今後、大きな議論になっていくと思います。ただ、私としては、災害時等に大きな役割を担っていただいていることに変わりないと思っていますので、中長期的な視点で、担い手の周知活動等に関し、市としても考えていきたいと思います。その際は、是非、お知恵をいただきたいと思います。

広報力の強化

市民: 

各地区自治会で、このようなことを実施しているということを知ってもらうということが非常に大切だと思います。今、消防団の防犯や防災活動、育成会の活動を自治会だよりに掲載し、配布しており、同じようなことを併用な軟らかい言葉で、広報して欲しいと思いますが、広報における周知に関して、思ったことがあります。コロナ禍に対する高校2年生の女の子のできない中で、何かできることを探す。できないことから新しいことを探す。コロナだから特別な思い出ができた。

以上のような言葉でして、諦めるのではなく、今の中で何ができるのかを考えると、やはり広報活動をして欲しいと思います。

先程の学力のことも同じで、あのようなことを知りたいと思うので、お願いしたいです。

 

市長:

ありがとうございます。この対話会もそうですし、議会等でも、広報力の強化というのは、たくさんのご意見いただいています。我々としても、必死でやっているつもりではありますが、どうしても紙面の容量の関係によって、難しい点もあります。ただ、今の高校生のお言葉を借りると、言い訳するなということだと思うので、今日も後ろに広報担当の職員もいますけれども、一緒になって考えていきたいと思います。

最後に

市長:

チラシの説明をさせていただきます。お手元に幾つか配布させていただいている市のチラシの説明をさせていただきます。その中に白、黄緑やオレンジ色で、24という数字の書いているとチラシがあるかと思います。この秋ころから実施しているなわて健康相談24という取組であり、日中、働いておられ、市役所開庁時間内に相談をしづらい方々もおられると思いますので、健康や子育てだけに限らず、様々なことのホットラインとして、365日24時間、気軽に相談していただけるような仕組みです。電話もありますが、チャットボットというのでメッセージでやり取りできる仕組みもあり、意外と利用されていますので、是非、ご活用いただきたいと思います。

地域で新しいことに取り組まれる場合、今回改正した公募型補助金という制度があり、初年度の補助率が80%という大幅改定を行っておりまして、使いやすい制度になっております。自治会の方で、ご活用等をお考えいただきたいと思います。

その他になければ、時間も過ぎましたので、このあたりで終わりにさせてだければと思います。よろしいでしょうか。それでは、平日の大変出づらいお時間の中、ご参加をいただきまして、誠にありがとうございました。