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地域と市長の対話会

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蔀屋での意見交換全文(第5回地域と市長の対話会)

定期テスト、プール授業の日数、土地の整備、通学路の整備

市民:

最初に送らせていただいた西中の定期テストに関する意見についてです。この意見を見た時、私自身、一体何の話なのかよく分からなかったのですが、西中では中間テストや期末テストを実施されてないようです。定期テストをせず、単元テストを実施して、成果はでていますか。卒業生が高校入学後に戸惑うことはありませんか。

その次に、小学校のプール授業日数についてですが、民間施設を使用しているため、授業日数が数回しかなく、保護者は物足りなさを感じているということです。プールの授業日数が少ないというのは、多分、小学生の子どもをお持ちの親の意見だと思うので、どういうことなのか説明して欲しいです。

その次の意見は、旧170号線と外環状線の間の土地のことについてです。新川南側の民地との間に砂利の土地があり、昔、その辺は大字蔀屋と言われていました。今は、西中野1丁目若しくは西中野2丁目とされており、蔀屋の名前を冠していないのですが、一応、蔀屋自治会の範囲内でして、その土地の所有者を調べたところ、市の所有になっていました。道路開発の際、土地の所有権が市に移されたのだと思いますが、中途半端な状態で何十年も整備されていないので、整備をして欲しいです。

次の意見です。我々の公民館の前の道路は、子どもたちの通学路になっていますが、歩道やグリーンベルトがないことから、そのようなものを整備して欲しいという意見です。

 

市長: 

ありがとうございます。まず、事前にいただいていた4つ意見について、お答えさせていただきます。

1点目の西中学校の定期テストの在り方についてです。多くの方も私と同じ中間テストや期末テストの経験があると思いますが、今、西中学校では、そのような方式を実施していません。これは各学校長の裁量でテストの方式を決められる中、西中学校長の考えによって、定期テストという方式を実施していないということです。では、どのようなことをしているのかというと、単元別テストという方式でテストを実施しており、その違いをご説明します。

定期テストは、数ヶ月の間に様々な単元を学習し、そこから出題されます。数学であれば、一次関数等の色々な単元を学習後、学習した複数の単元が、中間テストに出題され、そのテストを受けることになりますので、西中学校では、一つの単元が終わると中間まで待たずにテストを実施し、それが終わったら、また、次の単元に進んでテストをする。要は、定期テストよりも短い期間で、1つの単元が終わるごとにテストをしています。西中学校長は、たくさんの範囲を一気にテストするよりも、単元ごとにテストを実施する方が、一つ一つの定着度や習熟度も上がるという考えで、現在の方式をやっておられると聞いております。ただ、1年間を通した学力テストについては、どこの小中学校でも実施しており、様々な単元から出題されるテストを実施したことがないということではありません。様々な単元から出題されるテストについては、高校に進学までに、その実力テストで経験できるということを聞いております。

方式の効果については、同じ西中学校内に定期テストと単元別テストをしているクラスがあれば比較できます。現在、畷中、田原中や西中で定期テストを実施し、その他の中学校は、単元別テストを実施していますが、同じ学校の中で両方の異なる方式のテストを実施している訳ではありません。その中学校が定期テストを実施しているから効果的であるのか、単元別テストを実施しているから効果的でないのかについては比較しづらいです。各々の中学校の生徒にとって、単元別テストを行った方が習熟度は高いということで、その学校長の判断により、学習内容の定着をめざし、実施していると聞いております。

プールの意見は、おっしゃっていただいたように、主に小学校の話だと思いますが、このコロナの間、全く実施できておりませんので、特に低学年のお子様たちにとって、プールの経験が非常に少なくなっているのだと思います。今年度から、やっとプール授業を再開できているのですが、南小学校と畷小学校の2校は、市内の民間プールを活用した授業を実施しており、それ以外の小学校は、これまでと同じです。

今回、教育委員会が民間プールを選んだ理由は、小学校の場合、2時間連続で複数クラスを先生2人が指導するということ授業形態ですが、民間プールならば、屋内施設で子ども10人に対して1人のプロインストラクターから指導を受けるができるからです。小さな小学1、2年生の場合、まず顔を水に浸けるというところからプールの授業は始まり、

以前までは全ての子どもたちがそれをできていない学年もあったようですが、プロインストラクターに教えていただいたところ、全員、水に顔を浸けることができるようになったということでした。

このようにプールでの指導力は、インストラクターの方が高いので、活用されているということを聞いています。

ただ、基本的に授業時数に関しては、学習指導要領の体育の時間数の中にプールの時間配分も定められているので、著しくプールの授業時間が少なくなった訳ではないということも聞いています。プール授業時間減少の理由は、コロナの影響で遅れた通常の授業内容を履修しなければならないということも考えられますが、少なくとも畷小や南小において、民間を活用したため、極端に減少した訳ではないとご理解いただければと思います。

3点目の新川の土地についてご説明します。 外環状線近くの西中野付近の東方あたりに道のような場所があり、この場所については、今年度、舗装を予定しています。外環状線近くから全てを舗装した方が良いという意見もあるかもしれませんが、担当課から、舗装する距離は170メートルくらいと聞いていますので、1つ目の交差点から少し先の付近まで、今回の第1段目の舗装とし、作業が今年度中に完了すると聞いています。この場所は、歩かれる方が非常に多いところですので、今後も要望にしっかり応じ、その先の舗装できていない場所に関しても、対応していきたいと思っております。

4点目の通学路の件ですが、通学路に関しては、通学路の交通安全プログラムという通学路を整備する計画を市が策定しております。保護者の方、PTAの方、学校の先生や市の交通担当者が、一緒に通学路を見て回って改善していくという計画で、数年に1度見直します。この計画を作る理由は、計画的に整備する目的と、国からお金がもらえたりするためです。皆様もご存じのとおり、車道の幅員は法律で定められていることから、現在の道路に歩道を整備する場合、おそらく幅員が足りなくなります。道路全体を拡幅することが可能なら、歩道の整備もできますが、多くの民家が道路沿いに建ち並んでいるため、すぐに道路全体を拡幅するのは難しいと思います。 ただ、ご意見にもあったように、最近市内でも見かけるグリーンベルトという緑色の線については、運転者に対し、通学路であるという注意喚起の効果があり、市の交通安全プログラムに基づき、順次整備していくことができますので、担当にもお伝えします。事業実施に際して、少しでも国からお金をいただくことで、市民の皆様の負担を減らすことができるので、しっかりと計画に明記し、通学路の安全整備をしていきたいと思っています。

以上で、冒頭にいただいた4点の意見について、回答をさせていただきました。冒頭のことに関することでも良いですし、全く関係のない分野のことでも良いですので、何かご質問あれば、マイクを持ちしますので、挙手をお願いします。

定期テストの実施

市民:

最初の意見の定期テストについてですが、実力テストは、全学校で実施しているのですか。

 

市長: 

そうです。

 

市民:

当然、学校として成績の能力の範囲は出ますよね。現状、どのような状況ですか。

 

市長:

ご説明が難しいです。もちろん教育委員会は各小中学校の個別の全成績を持っていますが、市広報紙等では、市内全域の中学校の成績や小学校の成績というように情報を出しております。このことに対しては、色々なご意見があり、個別に開示すべきだというご意見もあれば、そうではないというご意見もあります。日本では、全国学力テストでも、各小中学校の個別の全成績の開示を実施していませんが、アメリカでは学校別等で開示しているとのことです。10年、20年経過すると、引っ越しでなど住む拠点を選ぶ中で、どうしても差が生まれてきてしまっているというような諸外国の例を鑑みて、日本では、あまり個別的な情報を出さないようになっています。しかし、対策をしていないという訳ではなく、市教育委員会としては、しっかり把握し、各学校の状況に応じて、対応をしている状況です。歯に物が詰まったような説明の仕方で、恐縮ですが、そのような状況です。

 

市民:

そのやり方が是か非かということになります。それを調べるには、今のところ、実力テスト若しくは全国統一テストならば、学校別の成績が判明しますので、その結果に基づいた措置であれば、父兄も納得すると思います。成績が悪かったら、子どもにどのようなことをするのかという問題になるので、一番責任の重い話だと思います。多分、今ここにいる人の中で、誰も中間テストや期末テストがない生活をした人はいないでしょうから、西中だけが本当に単元別テストを実施しているのか疑問に思ったのです。高校へ進学したら、中間テストや期末テストがあるので、西中の卒業生は戸惑うのではないかと思いますが、試験には慣れも必要ですので、現在の西中の方針には、マイナスイメージがあります。現在のやり方で実力テストを実施し、四條畷市内で最上位の成績であれば説得能力がありますが、四條畷市内で西中が最下位だということであれば、何のために実施しているのか疑問も出てくるので、親としては、一番気になる点だと思います。

 

市長:

そのとおりだと思います。この取組みを始めて3年目と聞いていますが、今日のご意見に限らず、同様のご意見をお聞きしています。様々な市へのご質問に関して、公共施設で用紙に記入しての提出やメールでの提出が可能な市長への意見箱というシステムがあり、西中学校で定期テストが実施されていないというご意見も寄せられていました。教育委員会が決めることなので、私から申し上げづらいところもありますが、私も定期テストをなくすという取組を聞いた時、会長と同様に疑問を感じ、理由を聞かせていただきました。その結果、冒頭の説明で申し上げたとおり、今の西中学校の生徒にとっては、多くの単元を一気にたくさん勉強するよりも、単元別でテストを実施する方が効果的とのことでした。

ただ、会長がおっしゃるとおり、教育のことなので、1年で直ちに何かしらの結果が出るということではありません。複数年かけて実施した結果、成績の上昇に良し悪しが表れ、とりわけ3年間という単位になれば、学年が一周する年度です。市長への意見箱や対話会で、このようなご意見をいただいておりますが、今年度途中で方針を変えるというのは難しいと思いますので、3年度間実施した結果を踏まえ上、私からも教育委員会から直に実施結果を聞かせていただきたいと思います。おっしゃっている意味は私もよく分かります。ありがとうございます。

旧170号線の整備

市民: 

市長からお話があった道路の件についてです。四條畷市の道路は、非常に狭くて交通の便が悪く、よくバスが交通できるなと感心しています。そのことについては、以前にも計画のお話をこの場で聞かせていただきましたが、その後の進捗状況をお聞きしたいです。

 

市長:

ありがとうございます。旧170号線のお話かと思いますので、そのことについてご説明します。バスが通行する道路については、蔀屋地区から少し距離あるかもしれませんが、市民総合センター東側道路を南進すると163号が東西に走っており、交差点付近にガソリンスタンドがあります。

この道が、大型バスがすれ違ったりして、駅の方まで通行する道で、旧170号線という大阪府管理の道です。この道の拡幅については、大阪府主体ではあるものの、市も積極的に関与し、こちら側に歩道を設置できるぐらいまで、拡幅をさせていただくという計画を進めており、既に測量設計が終わっている状況です。ただ、今まさに生活されている方々のたくさんの家屋があるので、その用地買収に関するお話を住民の皆様とさせていただくフェーズで、このフェーズに何年かかるのか判明しないと完了までの歳月も分かりません。もし、スムーズに進捗した場合は、設計等ができておりますので、数年間の内に拡幅に着手できると思います。拡幅できる範囲について、具体名称を挙げるのは恐縮ですが、田中医院さんまでが歩道のある道とする上、南中学校方面に入った地域も整備していくような構想で進めております。この廃校になった南中学校についても、今、議会でも活用方法ついて議論をしていただいていますので、このあたりの活用方法が決まれば、狭い南中学校周辺の道も拡幅していくことができます。今、市の中で道の拡幅が決定されている道は以上になります。

孤立化対策

市民:

四條畷市だけではありませんが、非常に高齢化が進んでおります。この蔀屋から他の地域へ出て行き、生活をされている若い方が非常に増え、独り暮らしで困っている人も増えています。 包括センター、保健所や病院も対応をしてくださっていますが、独りで誰とも話をされない方がどこにでもいらっしゃると思いますので、そのようなお宅に民生委員さんによる訪問がなされているようです。先日、私宅の近くで、自転車に乗られていた方が転倒され、通りがかりの方によって、救急車を呼ばれるということがありました。しっかりとした救護がなされ、転倒された方は、自転車に乗るのを止め、電動のものを借りて生活をされていますが、独居なので、やはり確認は必要です。

このような方が非常に増えていますので、私は、いつも思うことがあります。昔は、多くの方が農業をしていましたので、お隣同士の付き合いがありましたが、今は、それが段々と無くなっており、お隣の名前も知らないという家がどんどん増えてきています。こういった独居の方が、いつの間にか亡くなられる可能性は高くなり、1ヶ月間も発見されなかったということが隣町でありましたのではなくて、四條畷市全体だと思います。現在、正職の社会福祉関係の方たちは、精いっぱい頑張っておられますけれども、人数が少なく、市の方で、そういった方のサポート要員や職員を増やしていただきたいと思っております。

 

市長: 

ありがとうございます。おっしゃるとおり、四條畷市の高齢化率は、27.8%であり、全国平均の30%と同じくらいです。今のご意見は、孤立化の話だと思います。実際、ご高齢でお独り住まいとかという方も増えてきていますが、子育て世代の方におかれても、その問題は該当します。昔は、周りほとんどの人と近所付き合いがなされていたり、近くに親戚やご自身の親御さんもいるという環境も多かったと思います。今は、初めての地域で、周りに知り合いなどのすぐに助けてもらえる方もいないという環境の方も多いと思われ、高齢者の方に限らず、地域との関係性が薄れてきているという事実はあります。

市としては、課題だと考えており、その業務にあたる職員の数を増やしていきたいと思っていますが、市の予算の中で一番大きな割合を占めている人件費をいたずらに増やすと、早晩、財政の悪化が避けられません。人件費が固定費になるためです。

現在は、やはり業務のデジタル化の時代です。もちろん使われない方用に、今までどおりのやり方も残しはしますが、いかに市役所内の業務の無駄を省き、合理化していくかが大切です。

最近、市で実施した取組を紹介します。保育所は、たくさん保護者の方から、第1希望や第2希望の応募がなされます。昔は、大きな部屋で、紙ベースの資料を見て、様々な条件の下、共働きやご兄弟等の事項に点数づけをし、優先順位をつけ、入る保育所を決めていました。最近は、その作業にAIを導入し、一気に所用時間が何百時間も短縮できました。確かに導入予算はかかりますが、数百時間という時間の短縮につながったのです。学校の先生にあっても、手作業でしていた通知表の作成作業を電子化した場合、子どもたちと関わる時間を増やせます。いわゆる作業の時間を減らしていくということに対し、四條畷市は、他市よりも積極的に取組み、先んじて進めております。効率化して時間を浮かせ、その浮いた予算を高齢者の方や孤立化している親御さんのための人員配置の予算にしていきたいと考えています。これが、今の基本的なスタンスであり、そのような考えで、市政運営をさせていただいております。

転入者増加施策(1)

市民:

話がちょっと違う方向性なるかもしれませんし、市の広報誌に掲載されているかもしれませんが、教えていただきたいです。日本全体の人口が減っていますが、市の人口は、何十年も5万人台で、あまり変化はないと記憶しています。市政が施行された時は3万人くらいで、それから程度増加し、今、5万人台で停滞しているという状況です。市として、転入者を増やすのが、一番の活性化に繋がり、財政的にも良いと思います。転入者は、転入に際して何を望むのかを考えた場合、近い寝屋川市と四條畷市を比較した場合のメリットに関する話をよく聞きますので、転入後のメリットだと思います。最近、住む人にとって、どの市もある程度便利なので、大差ないと思いますが、 転入者から、四條畷市を選びたいと思われるような施策を実施していますか。

 

市長:

ありがとうございます。人口に関しては、3万人以上の町が市になれるため、3万人台の1970年に市制が施行されました。それから田原台というエリア開発の時期に人口が大幅に増え、一番多い時には5万7,000人くらいまで増加し、現在、緩やかに減少傾向です。人口ついては、亡くなられる方と生まれてくる方の数に倍くらいの差があり、いわゆる団塊の世代以降の方々が、平均寿命と同じくらいの年代であるため、人口の絶対数を増やしていくのは難しい状況です。

子育て世代の方々の減少は、人口全体の減少よりも、人口ピラミッドのバランスへの悪影響が大きく、ご意見のとおり、未来の支え手たる世代に四條畷市へ定着してほしいという思いで実施しています。施策としては、転入転出の際のアンケートに、四條畷市を選んだ理由や転出の理由があり、一番多いのは仕事の関係であり、最寄りのJR駅の近くでなくなったというような理由の方が多いです。転入される方は、JR沿線で通勤に便利であることや豊かな自然を理由に選ばれる方が多いですが、地の利だけに頼っていてはいけないので、いわゆる子育て世代の方々にとって、魅力的だと思われるような政策を実施しております。

ご意見をいただいたので、子育て支援の考えについても説明させていただきます。妊産婦さんへの助成等の出産に対する支援については、どこの自治体もお金を出して実施していますが、 本市は、その関連の支援について、4、5年前に大阪府内で最高水準の額まで引き上げ、その後、いわゆる子育て世代前半期の対策を実施しました。一番難しい問題が、よく話題になる待機児童の問題です。四條畷市では、保育士確保策に力を入れており、専門学校へ行かれる保育士さんの奨学金の支援や宿舎借り上げなどの施策を積極的に実施した結果、応募者数が増加しています。

そして、市が一番関与できる時期は、やはり小中学校生のころですので、行政としてできることの中に、小中学校をより良い状態に整備するということがあります。例えばトイレの洋式化率については、6、7年前までは低く2、30%くらいしかありませんでしたが、今は、7、80%くらいまで上昇しています。逆に100%にした場合、和式の方が良いというお子さんもおられるので、全て洋式にする訳ではありません。

次にクーラーです。自治体によっては、未設置や壊れたまま修繕されていない自治体もあるようですが、四條畷市の場合は、普通教室や特別教室を含めて、全て新しく設置しているので、どんなに暑い日でも、しっかり稼働すると思っています。他に、四條畷市では、体育館にも全てエアコンが設置されており、このことは、大阪府内でもかなり珍しいことで、熱中症等が増加している中、子どもたちに対し、健康的に体育の授業を受けてほしいので、相当な予算をつぎ込みました。

次に子ども医療費無償化についてです。子ども医療費無償化は、現在、15歳までですが、来年4月から、18歳までに延長するという施策を実施予定です。 

他には、子どもの給食費の無償化です。今年度の3学期から、2人目以降のお子さんの給食費を無償化するという全国的にも珍しい施策です。この施策については、全児童生徒に対象を拡大できないのかという議論もありましたが、全児童生徒に拡大した場合、年間2億円以上の予算になるので、まずは、2人目以降の児童生徒を対象に、今年度の3学期から実施予定です。

全国では、明石市さんなどがよく取り上げられたりしていますが、四條畷市が、他市と比較して、見劣りするようなことはありません。四條畷市も積極的に様々な施策を実施しておりますが、広報力に改善の余地があるため、今後もしっかりと伝えていきたいと思います。もちろん改善の余地やできることはあるので、これからも行財政改革に努め、色々な世代に投資をしていきたいと考えております。

他市への避難

市民: 

1点意見があります。蔀屋の西地区の避難所は、くすのき小学校と西中になっていますが、この自治会館より、西側にお住まいの方にとっては非常に遠く、寝屋川市立堀溝小学校の方が近くにあります。以前、そこへ避難しても良いか聞いところ、多分、断られることはないと思うとのことでした。ただ、市として、堀溝小学校へ避難した場合、寝屋川市と協議することがあるのか教えてほしいです。

 

市長: 

まず、避難所の考え方についてご説明します。避難所に来られる方は、基本的には四條畷市民の方だと考えられ、過去の大雨や台風の時、300人以上避難されたこともありますが、避難されてきた方は、等しく有事の避難者であり、四條畷市民なのか、市外の方なのか、峻別をしていません。以前には、電車が止められてしまった時、市外の方が、四條畷市に避難されていたということもあります。同じく寝屋川市内へ避難しても、四條畷市民かどうか確認されることはなく、避難されてきた人として扱われます。災害時のことなので、基本的には同じ対応をしており、特段の取決めはありません。四條畷市に寝屋川市の方が来られた場合でも、逆場合でも同じ対応をさせていただくことになると思います。それ以外の部分では、防災協定という協定を近隣市と結んでおります。例えば、大災害時のごみ処理、緊急出動や緊急物資等のことについて、近隣で相互に助け合うという協定を結んでおります。

転入者増加施策(2)

市民: 

長期的な課題です。今おっしゃったように、ある世代の人がたくさん住みたいという場合、やっぱり市のイメージは大切だと思います。大阪府では北摂の方が人気で、少々高くても住みたいという方も多いようです。四條畷市は市制が施行された50年くらい前は、緑も豊かで、凄く良い市だったと思いますが、いつの間にか、あまり魅力的でない市になってしまったと思います。このようなことは、5年、10年、あるいは20年単位で計画すべき話で、誰かが青図を書いて、一つ一つの施策を進めていかなければ、何もならないと思います。先程、市長は財政力指数が少ないお話をされ、そのような課題もあることは分かりましたが、転入者を増加させることも大切です。何かしらの取組みをされているのかお聞きしたいです。

 

市長: 

ありがとうございます。一つ一つの施策というより、大きな未来図というイメージも含めた部分だと思っています。今、歴史民俗資料館で実施している特別展も行かれた方もおられるかもしれませんが、市の文化財担当の職員が、様々な資料を発掘している中で見つけたパンフレットに、昭和初期の四條畷は、関西の軽井沢と呼ばれていたと標記されています。春は景色がよく、秋は涼しく過ごしやすい軽井沢の様な位置づけで、当時、5,000人くらいだった村に、年間、30万人の方が訪れていたそうです。そういう意味では、元来、人々が過ごしやすい場所であるというのは間違いないと思います。守口市さんや門真市さんから聞いたところ、子どもたち用のキャンプ場については、校庭にテントを敷いて、キャンプをしたことがあるということを言われていましたが、四條畷市には野外活動センターがあるように、自然環境での強みがあると思っています。今後、まちづくりをしていく上で子どもの政策はともても大切であり、相当に力を入れていますが、他市も力を入れているので差はつきづらいですけれども、頑張って実施しております。 

それと、今、公共施設再編の事業を推進中であり、これから2,30年間で、四條畷市にとっての一番大きな課題です。昭和時代に建てた公共施設が、4,50年目を迎え、建て替えの時代になっています。四條畷市域全体の緑は山がありますのでとても多いですが、西側のエリアでは、人口に対する公園の面積は北河内で一番少ないです。要は、緑はあるけれども、お散歩や子どもたちが伸び伸び遊べるような公園というのは少なく、それが四條畷市のイメージとしてマイナスになり、深北緑地や寝屋川公園へ行ってしまう原因になっているようで、そこを改善していくのが、今の市の計画です。南中学校の跡地や北出小学校だった市民活動センターなどの施設については、利用率の少ない施設の機能を集約し、その結果、空いた土地を含め、お年寄りの方から小さい子どもまで、伸び伸び遊んでいける拠点となるような公園を学校校区ごとも整備していくことで、多世代の方が集えるようなまちづくりをめざしています。これは、四條畷市の特徴になっていく部分であり、ハード面として、今、進めさせていただこうと思っています。

ソフト面については、先程、少し申し述べましたけれども、四條畷市が、小規模自治体であるからこそ、デジタル化等を進めやすい。デジタル化で浮いたお金や時間を一人一人のきめ細かなケアに費やすなど、一人一人に寄り添った支援に力を入れていく方針です。この2つが、今、大きく四條畷市の方向性として掲げている大きな方向性です。

転入者の居住地確保

市民

今、素晴らしいことをたくさん説明していただきました。建物に関しては、良いものを建ててくれたらそれで良いですが、住むとなったらまた話は別です。他市では、空いているところがたくさんあるので、住むところを選べるかもしれませんが、四條畷市では、転入者の住む場所が問題になってきます。良い施設等もありますが、住む場所は限られてきます。例えば、この蔀屋に住もうとする人がどれだけいますか。砂や蔀屋でも、空いた場所があれば、転入者に住んでもらえますが、空いた場所は少ないので、建て替えなどをスムーズにできるようにすることが大切です。 そのようにしなければ、転入者は来ないと思います。四條畷市は良いところだけれど、住む場所がないので、転入者は他市に居住することになるため、施策を考えてもらいたいです。

 

市長

ありがとうございます。おっしゃっていただいたことは非常に重要なポイントで、薄々感じられておられる方もいるかもしれませんが、四條畷市は空き家率や空室率が、大阪府内で非常に高いまちの一つです。歴史のあるお家が長く残っているけれども、家主は住んでおらず、家だけ残っている場合も多く、これまでは、他市のように建て替えに対するサポートができてきていなかったのも事実です。今、おっしゃっていただいたように、家がなければ、どんな魅力的なまちでも、移り住むことができません。そこに住んでいらっしゃる方々の生活も含めて、より住みやすいまちづくりというのを考えた時、空き家や空室率という問題を解決していくのも非常に重要なことです。

四條畷市では、3世代近居の率の高さが特徴の一つで、例えば親御さんが住んでいて、ご自身も家を買われる時、それに対して助成をするとか、あるいは建て替えるというところに対して何か支援をするとか、こういうことをやっておられる自治体もあります。せっかく財政健全化している時、今、おっしゃっていただいたようなことを市の制度として、来年度以降、考えていきたいなと思っています。

民生委員の増員

市民:

民生委員さんの業務が非常に多く、今、蔀屋の民生委員さんが非常に苦慮しています。民生委員さんを補助する方を何人か雇って、協力して業務を実施できる制度を考えてほしいです。 蔀屋も若い人を探したいと思っていますが、60歳代の方は、現役で働いている方が多い上、民生委員の定年は75歳と書いています。その中で民生委員さんを探すのは非常に難しいので、制度のことを考えていただきたいです。

 

市長: 

ありがとうございます。皆様ご存じのとおり、民生委員児童委員制度は100年以上継続する大阪の発祥の制度で、地域の事情に深く根差し、人格、識見ともに優れた方が委嘱され、国家公務員として勤務をしていただいています。今、会長のご意見にあったように、非常に奉仕の精神に頼っている部分が多く、制度をこのまま維持継続していくことが非常に困難であることから、様々な処遇の改善も含め、常々、意見を市長会や国にしているところです。現行法上、報酬等が支払われる形態になっておらず、10年、20年続けられるかというと、限界があると思いますので、早晩、法改正が必要になってくると思っています。同様のご意見は、蔀屋地区以外からも、ご意見いただいておりますので、今後も粘り強く、国に働きかけをしていきたいと考えています。先程、●●さんからもご意見をいただきましたが、それ以外に市として実施できる人員配置等について、社会福祉協議会さんとの連携し、しっかり頑張っていきたいと思います。ただ、地域の自治会長の皆様に推薦のお願いをさせていただいているものですから、このご負担は大きいと思っています。市職員が、地域の皆様の詳細について、全てを把握できていない部分もあることから、ご負担をおかけしているのは十分理解していますが、しばらくの間、引き続きご理解とご協力いただければと思います。 

最後に

ありがとうございます。その他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。後ろの方々とかも、ご意見はありませんか。カメラで撮影されている前で聞きづらかったら、後で聞いていただけいても構いません。最後に、お配りさせていただいている資料の中に、白と緑でなわて健康相談24と書いている資料があります。これは9月ぐらいから実施させていただいており、働かれているため、市役所の開いている時間に相談しに来づらい世代の方、健康や子育等で悩まれている方に対して、365日24時間、専門職の方や看護師さんなどを配置し、健康相談を受け付けていますので、是非、ご活用していただけたらと思いますし、ご近所の方等にもご案内をしていただきたいと思っております。是非、今後も、対話会はこの形はぜひ続けさせていただきたいと思っております。多くの市民の皆様からお声をいただき、まだまだ至らない点、改善すべき点について、しっかりと進めてまいりたいと思いますので、 引き続きよろしくお願い申し上げます。本日については、終わらせていただきたいと思います。ご参加いただきましてありがとうございました。