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田原台三丁目地内の下水道本管破損に伴う市道辰巳谷線歩道の陥没事故について
田原台三丁目地内の下水道本管破損に伴う市道辰巳谷線歩道の陥没事故について
状況速報
住民説明会(令和3年8月1日実施)
日にち:令和3年8月1日
場所:戎公園えびすホール
事故に関する主なご質問への回答(一問一答形式)
Q.今回の事故はどのようなことが原因で起こったのですか?
A.事故箇所の歩道下には下水道管(汚水)が通っており、管の上部が腐食によって破損し、溢れた汚水が地中の土を下流へ引きづってしまったため、事故箇所の地下が空洞となり、陥没しました。
破損の主な原因は、管内に発生した硫化水素(腐食の原因物質)であり、事故箇所は上田原汚水中継ポンプ場からの汚水の通り道であるため量、勢いが大きく硫化水素の発生が強く促されたことによるものと考えています。
Q. 今回の事故に伴う工事はいつ完了しますか?
A.現時点では8月末に工事箇所の応急復旧工事は完了する予定になっています。また、今回のような事象を防ぐため、新たに道路上に下水道管を新設し、繋ぎかえる工事を今後実施する予定です。
Q.応急復旧工事によって、事故箇所はどうなるのですか?生活に支障は出ませんか?
A.今回の工事では、古くなった下水道管(コンクリート製)を腐食に強い新しい管(塩化ビニル管)に取り替えます。工事によって一度地中を掘り返しますが、再度、埋め戻し舗装しますので工事が完了すれば元通り通行していただけます。ただ、工事中は工事音や通行規制等で周辺住民のみなさまにはご迷惑をおかけすることになりますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いします。
Q. 破損の原因となった硫化水素は事故箇所で人体に影響を与える心配はないですか?
A.マンホール内に入り、濃度が一定以上を超える箇所では人体に影響を与える可能性が高いです。工事箇所では水位監視のためにマンホールを開けている箇所がありますが、この箇所において硫化水素を測定したところ、マンホール内の深い所では20ppm~30ppmと比較的低い濃度であり、マンホールのすぐ横の地表上で測定したところ濃度は0ppmでした。これは、硫化水素は空気よりも重く、マンホール内に留まる特性があるためです。
したがって、事故箇所周辺を通ることや生活することで人体に影響が出ることはありません。
※硫化水素は濃度20ppm~30ppmで鼻粘膜に乾燥感と痛みを感じ、咳など肺の刺激症状が現れるとされています。
Q. 汚水が道路や歩道上に溢れた際、清掃や消毒などは行っているのですか?
A.汚水が溢れた箇所については、高圧洗浄機等を使って水により洗浄し、その後、消毒液を散布しています。
Q. 台風、ゲリラ豪雨、長雨など大量の降雨があった場合、今回起きたような下水道管の破損に繫がることはないですか?
A.今回の下水道管の破損は、汚水管のみに発生する硫化水素によって管の腐食が進んだことによるものです。
田原台地区については、各ご家庭から排出される汚水と雨水とは別々の下水道管に流れており、汚水は下水処理場まで流下し処理されますが、雨水は最寄りの水路や河川に流れます。したがって、雨水管が同じ要因によって腐食し破損することはありません。
しかしながら、田原台地区の雨水管についても布設から30年余りが経過し、下水道管の標準耐用年数である50年に年々近づく現状であることから、巡視、点検、調査により、早い段階で不具合を発見し、下水道管の機能停止や老朽化に起因する道路陥没などが起こらないよう、今回の歩道陥没事故の事象を検証のうえ、今後の適切な対応に繋げていきます。