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地域と市長の対話会

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第2回「地域と市長の対話会」での市長による説明全文(各地区共通)

市長による説明全文(各地区共通)

はじめに

改めまして、皆さん、こんばんは。本当にお忙しい時間帯にも関わりませず、このように対話会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。昨年の12月に第1回の対話会を開催させていただきました。
第1回の時には、着任して11ヶ月ぐらいだったんですけれども、その11ヶ月間は、どういうことを行ってきて、今後、どのような方針でやっていきたいんだというお話と、事前にいただいていたご意見、ご要望についてお話をさせていただいたというのが第1回でした。
そして、この第2回に関しましては、平成30年度になって、この1年間どのような取り組みをしていくのか、予算というものをどのような方針で組んだのかというお話と、前回12月の時に、本日、お配りしておりますけれども、たくさんご意見を地域の方々からいただいたなかで、それに対してどのように対応していこうと考えているのかということをお話しさせていただけたらと思っています。

前回の内容

それで、前回の12月の時にお話しさせていただいた内容を覚えてくださっているとは思うんですけれども、大体どんな話をさせていただいたかというと、四條畷市にお金がないという話は本当かというような話からさせていただいたかなと思っています。
そうしたなかで、今のところ貯金であったり、財政の指標というのは健全の値は示しているけれども、職員数であったり、お給料というものを削減していきながら、今後、来たる公共施設の再編であったり、出費がたくさん見込まれているなかで、メリハリを付けた予算編成をしていかなければならない、そして、この住みやすい四條畷市をつくり上げていくためには、市民の皆さんとの協働が欠かせないという思いで、このような対話会をさせていただいているというお話をさせていただきました。

平成30年度における2つの重点分野

そのなかで、この平成30年度、どのようなメリハリを付けた予算を編成させていただいたのかと言うと、これはズバリになってしまうんですけれども、子育て、教育の分野と商業活性化の部分、大きく分けるとこの2点に大きく力を入れさせていただいております。
どういうことかと言いますと、この四條畷市は本当にベッドタウンですので、このまちが持続的に続いていこうと思うと、やはり20代、30代、40代の方に住み続けてもらう、あるいは引っ越してきてもらわないと、まちが維持できていかなくなるというところがあります。
また、商業を営んでいる皆様方が、やはりしっかりと売り上げが上がって、それを税金という形で入れていただくことで、実際に市民の皆さんに提供できるサービスが増えていくということを考えたら、先ずは、本市が発展していくための部分に投資をさせていただきたいという意味で、平成30年度はその2つに投資をさせていただいているという状況になります。

子育て支援プロジェクトチームの成果

では実際、どんなことをやらせていただいたのかということなんですけれども、昨年度の話を覚えている方がいらっしゃるかもしれないですけれども、子育て支援に関するプロジェクトチームというのを子育て中の職員で組織しまして、いろんな会議であったり、あるいは先進市への視察などをさせていただいて、17施策の40ぐらいの事業というのをまとめて、報告という形で、プロジェクトチームが作ってくれました。
その中身というのは、こちらの中にも書いてあるんですけれども、簡単に説明すると、やはり子育てしやすいという意味で、待機児童をしっかりとゼロにしていこうとか、あるいは子育てをされている方で、ここのお店は、おむつが替えられるんだろうかとか、ベビーカーで入っていっていいんだろうか、分煙とか禁煙ということはしっかりできているんだろうかというのは、外観からでは分からないというところをしっかり分かることで、まち全体で子育てを応援していこうというような施策であったりとか、あるいは学びの部分ですね、保育というなかにも、ただそこで過ごすだけではなくて、子どもが主体的に学べるような環境を整えていこうだとか、そのような中身が入った事業、40事業を付けさせていただいているというような状況になります。
待機児童の解消
その中で一番、予算的にかかっているのが、四條畷市に待機児童がどれぐらいいるかご想像できますか。この平成30年4月1日時点で、いわゆる国の基準でいう待機児童は、7名ぐらいいらっしゃるんです。どう思われますか。
そして、入所保留児童という言葉があるんです。これは、行こうと思ったら通えるけれども、この園に入りたいからという理由で入所されていない、この方は24名いらっしゃいます。多いか、少ないかと考えると、確かに東京とかと比べたら少ないかもしれません。
しかしながら、子育てしているお父さん、お母さんにとっては、やはり入れないというところは大きい問題なので、本年度いわゆる小規模保育事業所という19名以下の施設で、3歳児までを預かるという事業所を1つ新たに設置の認可をしていこうと考えています。これを1つ設置することによって、いわゆる国基準の7名という待機児童は、しっかり緩和していけるんじゃないかなと考えています。先ずは、しっかりと待機児童ゼロをめざしていくという取り組みを着実に進めます。

子育て応援店舗

それに加えて、先程、まち全体の店舗であったりとか、事業所であったり、全体で子育てしやすいという空気を作っていきたいという意味で、そういう子育てしやすいまちであったりというのが分かるように、店舗掲示をしていきたいなと考えています。
これは意外と子育て世代の方の声で多かったのですけれども、店に入る前に、例えば、「この店ではベビーカー大丈夫です」というシールみたいなものや子育て応援店舗みたいなものが、まちにしっかりあると、「あっここになら気軽に入っていけるな」とか、そういうものを見ていけるというような事業もいま考えているところです。

保育士の働き方改革

それに加えて、いま話題の働き方改革という言葉をよくニュースなどで聞くと思うんですけれども、実は保育所で働いている保育士の皆さんは、結構大変なんですね。やはりアナログで作業をされていることも多いので、いわゆるシステムというのを導入して、親御さんとの連絡などをデジタル化することで、そういうところに時間をかけるんじゃなくて、保育にしっかり向き合う時間を作っていきましょうとか、そのような子育て環境という意味では、予算を付けさせていただいています。

ボール遊びができる公園

ただ、昨年度までと本年度までで、一番これが難しいと言いますか、大きく変わっていくというところは公園です。ボール遊びができる公園がないというところが、実際これを見ていただくと、本当にたくさんお声があって、ものすごい数だったんです。
例えば20ページ、21ページとか開いていただくと、もうこれだけの数が出てきてたんです。本当に地域分け隔てなく出てきたご意見になります。本年度からは、ここに着手していきたいと考えています。大きく分けて、方針としては3つあります。

地域と行政が一体となった公園管理

1つは、いわゆる今ある公園。これは基本的にボール遊びが禁止になっているのは皆さんご存知だと思うんですけれど、やはり投げたりして、ぶつかったりすると当然市に問い合わせがきまして、では使わないでというようになって禁止になっているものです。
しかしながら、市が管理しているので、市としては使わないでくださいねと言うしかないというのが現状なんですけれども、本年度、今後、詳細は検討してるんですけれども、どこか特定の地域の方にご協力いただいて、市だけで管理するのではなくて、地域の皆さんにもご協力していただいて、公園というものを見ていけば、例えば、何曜日のこの時間帯はボールを使えると言うところを一緒に管理というのを市だけがやるのではなくて、地域の人でも見てもらおうとやってみると、じゃあその時間は思い切り遊べるんじゃないかというような、地域と市で合わせて公園というものを見ていくという在り方を、本年度から、これまでは、ルール上もう止めてくださいと言っていたところを、地域、地域に応じて柔軟な制度を構築していく一歩にしていきます。

学校グラウンドの開放

2点めが、運動場の解放というのがあったんですけれども、これは過去やっていたんですね。これは、監視員さんみたいな人を立てて、チェックしていただいていたんですけれども、実はあまり使われなかったんですね。開放していても実際は、そんなにお子さんが来なかったというのがあるんです。ただ、すごくたくさん声をいただいているのも事実なので、過去に人が来なかったからもう今後、永遠にやらないというのは違うので、もう止めてから10年くらい経ってるんです。
なので、今一度、学校のグラウンドで思い切り遊べるよという制度を試してみて、そしてその時に、やはりたくさん来るねとなれば制度化していかなければならないし、やはり来なかったなとなると、それはやらなくていいということになると思うので、それを試していくというような1年にしたいと思っています。

公共施設再編に伴う公園の整備

もう1つ、3つめなんですけれども、西部地域側に広いグラウンドみたいな、広い公園みたいなものがありません。例えば、グラウンドゴルフができるようなところは、市民グラウンドまで上がらないといけませんので、これに関しては、今、各公共施設の再編というのを考えています。
どういう事かと言いますと、市内たくさん公共施設ある中で、学校を含めて、総合センターであったり、今は、それぞれの古さ、劣化具合というものの調査結果が、もうすぐ出ますので、それを含めて来年度末までに、例えば、どれとどれを集約していく、あまり利用率が高くないものを全て残しておくと、建物として、これは維持管理だけで、すごくお金がかかるので、あまり使われてないものと、よく使われるものを例えば一緒にするとか、そのような工夫をしていくなかで、集約すると何が起きるかというと、土地が生まれることになります。その土地というのを将来的に皆さんの意見をお伺いしながら、公園なのかグラウンドなのか、それはまた今後決めていくことですけれども、整備していくというような形、この3つの方針のなかで、子どもが思いっ切り遊べる公園、思いっ切り遊べる場所の確保ということに務めていくというのが、平成29年度までと、この平成30年度とでは、大きな変化になるかなと思います。
繰り返しになりますけれども、保育所であったり、子育てするお母さん、お父さんの環境を整えると同時に、子どもが思いっ切り遊べる場所を確保していくというのが、この子育て支援という部分では大きな変化になるかなと思います。

英検3級取得率の向上

そして勉強の部分にも、実は昨年、いわゆる英語検定というものがあるんですけれども、昨年、中学校3年生に受験を一回受けることを助成するというような制度を行ったんですけれども、結果、英検3級を取得している中学校3年生の割合が10パーセントも増えました。
やはり、受けようとする努力で勉強して、1回受けてもだめであったら、もう1回受けようというきっかけになることで、学ぶ意欲というのが生まれてきたというのもあるので、本市は、英語の取り組みというのは、たくさん他市に比べて先進的なことをしているので、そういう分野でも特色を出していこうというのが、子どもの子育て、教育の部分です。

商店街を含めたエリアの魅力向上

そして、もう1つの産業、商業の部分なんですけれども、実はですね、大阪府内でいろんな商店街があるんですけれども、この各商店街の中で空き店舗などを活用した、そのエリア一帯を魅力的にしていくという事業に大阪府が平成30年に1,400万円の予算をつけるというような話があって、各自治体が手を挙げているなかで、実は、吹田市と四條畷市の2市が選ばれまして、吹田と四條畷では、その恩恵を授かりながら駅の近くの商店街の活性化に今後取り組んでいくということになりました。
なので、今後は、その空き店舗を持っているオーナーさんであったり、商店街で活躍されている方、あるいは行政が同じテーブルについて、今後どうやってエリア一帯を魅力的にしていくのかという活動をしていくというのが、先ず1点あります。

事業者と市が一体となった取組み

それだけではなくてですね、やはり地域の事業者の方々が、これまでどちらかと言うと、例えば、言い方は良くないですが、こういう助成金を出すので、あとは工夫をして頑張ってくださいというような形が多かったんですけれども、これからもう少し一緒になってというか、どうすればエリア一帯で発展していけるか、それぞれの方が売り上げであったりを上げていけるかというのを考えていくという意味で、本年度は商業の活性化というふうに言わせていただいています。
あそこがやはり人で溢れていけば、売り上げも伸びて、それが市に帰ってきますので当然、そのような好循環を生んでいきたいなと思っています。
これが、子育て、教育と商業の部分なんですけれども、それは重点分野です。

公共交通の見直し

重点分野以外にも当然ありまして、一番本市で大きな変化でいくと、公共交通の見直しというのをやっています。これは、ぜひ知っておいていただけたらと思うんですけれども、実は四條畷市は、田原地域と西部地域というような地理的条件からですね、いわゆるコミュニティバスの運行に実は大きな費用、6,000万円ぐらいなんですけれども、割いているという状況になります。
これは、田原地域だけではなくて、当然、岡山東という上の方に、丘を登っていくような地域であったり、清滝という地域であったりとか、あるいは滝木間、畑中という地域は道が狭いので、バスが入っていけないとか、いろんな地域、地域で駅まで遠い地域というのは、公共交通であるコミュニティバスを活用しているんですけれども、なかなかすぐ近くにないとか、本数が少ないというので困っているというのがあるので、昨年度からこの公共交通の見直しということを進めているんです。
ここで、いつも協働と言わせていただいている部分で、一番大きな変化は、これまでは地域から要望をいただいたものに対して、市がルートを決めていたんですね。今、何をやっているかと言うと、地域公共交通会議と言われる会議体の中に、バスの事業者であったり、行政であったり、そこに各地域から市民の方に入ってもらっていて、この場で、どのようなルートにしていくかを決めようというような会議を作って話をしています。
この下半期から実証運行という形で、新しいコミュニティバスであったり、公共交通を試してみて、新しいものには、国土交通省の許可がいるので、来年に許可、そして再来年に向けて取り組みを進めているというようなことが、大きく全市域的には1つあります。

歩道の整備

そして全市域的に大きいことのもう1つが歩道なんです。今回いただいたものの中で、道路というのもとても多くて、この6ページや7ページになるんですけれども、大きい道路の前に、やはりそもそもの生活道路の部分、これをやはり安全に安心に快適にしていくというようことが、大きいご意見としてありました。
これをどうしていくかなんですけれども、これまでは、前回12月にもご説明させていただいたんですけれども、維持管理をしていく計画と通学路を整えていく計画はありましたけれども、道を拡げていくとか、歩道としてここを残すとかいう計画は、いま四條畷市に無かったんです。
それをやはり変えていかないといけないというのがありますので、通学路と維持管理だけではなくて、四條畷一帯で見た時に、いわゆるこの道は歩道だからこの歩道というところを積極的に綺麗にしていこうねと言いますか、何て言うのでしょう、全部の道を綺麗にするというのは、費用上不可能なので、本市として、どの道を歩道と見て綺麗にしていくかというものの検討を始めたと言うのが、大きい事業になります。

府道旧国道170号の拡幅

そして残りは、これ市としてやるわけではないんですけれども、府道旧170号線と言われる、いわゆる総合センター前の四条畷駅に向かっていく、あの道を旧国道170号と言うんですけれども、あそこが一番狭くて危険だと言われているところなんですけれども、今般、大阪府さんが、これまで一緒に勉強会をしてくださったなかで、本年度からは実際に測量をしてみようと、どれぐらいの幅で、どうのようにやっていったらどれぐらいかかるのかという測量を始めてくださって、測量を始めると大体どれぐらいのエリアまでと、こういうことが分かってきますので、今度は近隣住民の方とお話しをさせていただきながら道を拡げていくという、ようやく何て言うんでしょう1本目、これまではどうやったらできるか考えていきましょうだったのが、測りましょうというフェーズに入ったので、まだ来年、再来年という話ではないですけど、着実に1歩を進んでいったかなというようなのが、市の事業ではない、これは府の事業なんですけれども、市も協力させていただきながらやっていただいているというような状況になります。

最後に

これ1個、1個、語っていくと無限にいくらでも出てきますので、後は意見交換のなかでとは思っているんですけれども、大きくは、やはりこのまちが持続可能であるために子育て世代に留まってほしい、移り住んで来てほしいという意味での子育て、教育の分野での重点的投資と、しっかりとこのまちが活性化していくための商業への投資という軸を置きながら、交通であったり、道路であったり、全世代の方々にとって暮らしやすいまちを実現していく取り組みをやっています。
いま出てこなかった分野、当然、高齢者の方々であったり様々な施策をやってないわけではなくて、勿論やっています。やっている中でも特色があるというか、前年度から大きく変わった施策でいくと、今のような分野になりますというような説明になります。