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地域と市長の対話会

本文

東中野での意見交換全文(第1回地域と市長の対話会)

開催前にいただいた要望

  • 公園の砂場にへのイヌ、ネコ侵入防止対策
  • カラスによるゴミ荒らしへの対策
  • とんぼ池公園とちびっこ広場のこまめな清掃
  • 休日などの校庭開放等による遊び場の確保
  • ちびっこ広場の裏(JA)側の清掃
  • 忍ケ丘駅での若者による夜間の迷惑行為(たむろ、ごみの放置)への対策
  • 中野交番から西の河川上部の歩道の改修
  • 中村診療所前付近側溝の開口部の安全対策
  • 児童の遊び場の設置
  • 公園面積を広くしてほしい
  • 小さい子供の遊び場と高学年の子どもがボール遊びをする広場の分離と増設
  • 小学生でも遊べる公園の設置
  • ボール遊びができる広場の設置
  • バスルートの増設(寝屋川方面・緑の文化園)
  • 市民プールの設置
  • 駅付近でのスポーツジムの設置
  • 市民総合センターにおける映画の上映数の増
  • ルネスファイ四條畷前から田中たたみ屋前の道路に続く橋に柵を全面設置
  • 防犯カメラの増設
  • 学校の登下校の見守りシステムの導入
  • 図書館のリニューアル
  • 畷小通学路の交差点に交通専従員の配置をしてほしい(要望済み)
  • 子供が遊べるスペースの確保(ボール遊び)
  • 歴史民俗資料館でのイベントの増加と、子供の乗馬体験の実施
  • 四條畷小学校の存続
  • 小学校、中学校の統廃合の中止を早期決定してほしい
  • 今後の学校、地域編成などを、早期明確化すること
  • 学校統廃合については、誤解が生じないよう簡潔な広報を実施すること
  • 防災無線で流す市歌(いまここに)を、歌詞付きに変更
  • 中野交番前から踏切の間にかかる道路の利便性向上
  • 国道163号線への防音壁の設置(畷小学校前の南側の側道)
  • 「すえひろマンション」が非常に危険、早急な対応をしてほしい
  • 旧170号線の拡幅と側溝への蓋の設置
  • 東高野街道での暴走行為(自動二輪)に対するパトロールの強化
  • JA前の十字路への信号の設置
  • 東中野の交番から西、片町線方面に設置されている歩道の段差解消
  • 行政による地元企業等への就業の斡旋
  • 電車の増便
  • 飲食店の増加
  • 「すえひろマンション」の解体
  • 中野の踏切近くの段差のある歩道の改修(材質を鉄板から変更)
  • 支援学級に配置されている子どもを、通常クラスでもカウントして学級編成して欲しい

※太字は、意見交換で議題となったもの

開催前の要望以外で議題となったテーマ

  • 袋小路
  • 狭あい道路
  • 空き家

意見交換全文

道路拡幅

市民:
ルネスファイの前の道路。あれをいっぺんにやるのは予算的に難しいのは分かるんです。だから、次の交番前から踏切までの10メートルぐらいの間が、車がすれ違えないぐらい狭い。だから、そこだけでも拡げてくれたら変わってくるんですけどね。

市長:
この道路を拡げるというのが、お声の中で2番目に多かったということで、これまず、今日皆さんに知っておいていただきたいんですけれども、道路というのは、大きく分けると四種類あるんです。これを知っておいていただきたくて、まず、国道163号、これは国が整備しています。そして、大阪府の府道。例えば、旧170号。これはどんな道かというと、「さと」から四條畷駅に向かっていく道です。市のなかで1番、狭いところです。3番目に市道、市の持っている道。4番目に私道、個人が持っている道。
市が手出しできるのは、この3番目なんですけれども、仰っていただいた交番から市役所へ向かっていく道、これは市道なので、市として整備できます。ただ、知っておいていただきたいのが、道を拡げる時は、2つしかなくて、川がありますよね、あれを暗渠化って言うんですけど、道に変えてしまうか、家を開発する時に土地を下げてもらって拡げる。ここで下げてもらうのは、実際に市がやりたかったら用地を買収しなければいけないんですね。用地を買収しようと思うと、例えば、このふすまから、あの太鼓ぐらいまでの長さで、幅は畳2枚分ぐらいで、これを用地買収するだけで、1千万円ぐらいかかります。さらに、それだけでは終わらないです。設計して、道を拡げるということをやらなければいけないので、それにも1千万円、2千万円かかります。なので、市域全域の道を用地買収して拡げていこうと思ったら、それだけでお金を全部使わないといけないぐらいかかるというのは、大前提として覚えておいてください。
ただ、川の部分というのは、市の川であったら、そこは別に買わなくても市の持ち物なので、埋めれば道を拡げられるので、この用地買収分のお金がないので、川の部分を道に変える暗渠化をすることは、比較的やりやすいんですけれど、ここで問題になってくるのが、川にも一級河川と二級河川というのがあるんです。淀川とかは一級河川なんですけど、あの交番の前を流れている川、あれも一級河川なんですよ。それは、2市にまたがっている川は一級河川なんですけど、寝屋川まで辿り着くんです、あの川。寝屋川まで辿り着いてしまった時点で、一級河川になって管理が大阪府になってしまうので、大阪府のものなんですね。なので、市としては手出しできない状況なんですけど、何度地図見ても、清滝川は、最後ちょろちょろと雁屋の方に流れていくんです。なので、最後ちょろちょろと寝屋川にあるだけなんです。私は、本当にそれでも一級河川かと思うんです。これは建設課とずっと相談していたんですけど、これまで市としても、どうにかあれを二級に落としてほしいと、市のものにしたら、あれを拡げられるんですよ。その時点で着手可能になるんですよね。
やはり、あの道が広くなれば、これは絶対、利便性一気に高まります。なので、これを非常にやりたいと思っていて、何度も何度もお願いに行っているみたいなんですけど、なかなかうんと言わない。ただ、今回、多くの地域のなかでも暗渠化して道を拡げるという声が多いので、これはこの場で、すぐできる、できないというお約束はできないんですけども、これまで以上に、今まで建設課単位でやってきたんですけども、これまで以上に、しっかり市として、市から大阪府への要望として、実は、2市にまたがってても、二級河川になっている事例というのは、全国的には数例あるんです。なので、法律的にはOKなんです。要は、大阪府が、例外を認めてくれるかどうかなんですね。これに関しては、私は、これから本腰据えて、あれを拡げるためのお願いに行きたいと思っています。
そして、二級河川に落としたら順次拡げていく。用地買収がないので、そこまで費用はかからないです。そして、あれを拡げていけば、あれは、東中野の市民の皆さんだけではなくて、四條畷、特に西部地域に住んでいる皆さんにとって、かなり利便性が上がることは間違いないので、それに関しては取り組ませていただきたいと思っておりますけれど、現状としては、今は、そういう段階になります。市は市道なんですけど、川が大阪府と言うのがなかなか。市道で、家側を拡げたらいいのではというのは、なかなか財政的には、本当にそこにお金いっぱい使えますかという話になるので、現状としては、そういう理解でいていただけたらいいなと思いますので、私としては、これはもう頑張らせていただきたいと言うしかないというのが、道に関しては、そういう状況です。

袋小路

市民:
それから、踏切の所から南に入ったところですね、袋になってるんですね。自転車とかは抜けれるんですけど、車になると、完全に無理です。あれ、有事の際に袋になっていたら逃げ場がないので。

市長:
仰るとおりですね。この袋小路に関しては、こちらだけではなくて、特に多いのが、塚米とかになってくると、もう実は、そこら中袋小路なんです。もっと言うと、道も本当に狭いので、非常に困った状態になっていると、そして、もっと言うと、田原の方の緑風台という地域は出入り口が1か所しかない。大きく見た場合に袋小路になっているという状況です。
こういう話を本当にするのかという話になるんですけど、大前提として、だから良いと言っているわけではないんですけど、知っておいていただきたいのは、袋小路になっていること自体が、防災上絶対にだめだという規定があるわけではなくて、防災上良くないのは、水を撒くようなところに対して、アプローチできない。例えば、北出町は消防車全然入っていけないんですけど、そういうところはしっかり消火栓があって、水を撒ける。水を撒けるっていう範囲にない地域があると、これはダメです。ただ、袋小路になっていても消防活動ができない地域というのは、四條畷には今の所ないので、そういう意味では、良いとなってるんですけども。
では、袋小路を解消していこうとなったら、市域に非常にたくさんあります。この緑風台も含めて、これもう1個、入口作ろうと思えば、巨額のお金がかかるんですけども、1個直していくとなれば、市内全域のものをルール化して、1か所、袋小路直すんだったら当然全部直さなければいけないので、これは計画になってくると思うんですけど、先程の話で、ご理解いただけたと思うんですけど、これだけ道を拡げるのにそれだけのお金がかかるということは、全ての袋小路を解消しようと思えば、財政的には、かなり必要な額が必要かなと思います。
ここからは、実は、だからやらないんではなくて、これは我々四條畷市民の選択になって来るんです。結局、毎年使えるお金は、だいたい特別会計といわれる、後期高齢の保険のお金とか国民健康保険のお金とかを除いたら、大体200億円ぐらいあるんですね。この200億円で、四條畷市は、やり繰りしているんですけれども、この200億円のなかでやらなければいけないことは、当然、教育もあって、福祉もあって、今の道路、防災いっぱいあります。このいっぱいあるなかの比率をどうしていくのかという話なんですけど、この今の市の優先順位として、全ての袋小路を直していくというところに、着手するというところが、市民皆さんのなかで、一番、声が強くなっている状況であったら、市として、私は取り組むべきだと思っています。今の状態でも、防災上、活動上は一応OKで、一応は、消火活動もできるという状態ならば、今、もう少し、順次、可能な時に対応するとして、今は別の所にお金を使うほうが良いんじゃないかという声が多ければ、そっちに舵を切るべきだという、その感覚を市政に反映させていくというのが、今の私の仕事なんですね。
それで行くと、確かに、袋小路じゃなくなったほうが良いのは決まってるんですよね。それはそれで、絶対そうなんですけど、では、今、袋小路を解消していく全市域的な計画を立てて、そこに対応していくという選択は、今の四條畷だと、まだ難しいかなと。であるならば、しっかり消防団の方の装備とかは、しっかりしていただいて、消防行政とも連絡をとりながら、有事の際の避難訓練などを徹底するほうが、本市が歩む道としては良いのかなというのが、今の私の考えなんですけれども、でもそれも、いや、やっぱり解消すべきだというお声が強ければ、僕は、そこにお金を使うべきだという考え方にはなります。なので、できる、できないというお答えができないのは、非常に心苦しいんですけども私としては、今そう考えています。

狭あい道路

市民:
袋小路をまっすぐ南に行った163号のトンネルの手前、あそこ狭いんですよ。あそこ何とかできないですかね。

市長:

先程、何故、市道とかの話をさせていただいたかと言いますと、全てが全て、暗渠化というか、どこもかしこも水路があるわけではなくて、やっぱり水路がない道の方が多いです。そういう道を、拡げていくというのは、今、市としてどういうスタンスなのかということからお話しさせてください。
市の道路の計画は、今、大きく2つあります。1個が、道路の維持管理計画というのがあります。これは何かというと、名前のごとく、維持管理なので、拡げるとかではなくて、傷んだところを修復していくという考え方です。これは、交通量であったりだとかを、色々ポイント化して、市内のポイントが高いところから順番に綺麗にしていく。これが、道路の維持管理計画です。
もう1つは、交通安全プログラムというのがありまして、市の建設課の職員と、PTAの皆さんとが一緒になって、通学路を歩いて、ここは歩車分離にすべきだとか、ここの道は、もう少し整備しないといけないという、子どもの安心、安全ですよね。それに対する計画、この2つがあります。やはり、普通の維持管理よりは、まずは通学路の維持管理が先だろうというところで、どちらかというと、こちらのほうが上に当たる計画にはなっていますが、どっちも、道を拡げる計画ではないんです。歩車分離にしたり、綺麗にするという発想なんです。
すなわち、道を拡げるための計画というのは1個もないんです。拡幅しているのは、雁畑線と言いまして、あのサンディのところの四條畷高校の所を過ぎたら綺麗な道が出来ているんですけど、あれは都市計画道路と言いまして、雁屋畑線って畑は、畑中のことなので、もう少し伸びていく計画なんですね、旧170号ぐらいまでぶつかっていく。ただ、今、あれを伸ばせなくて、あそこで止まっているのは、その旧170号、あの駅に向かう、バスがすれ違う一番危険な道ですけど、あれが拡がらないままで、雁畑線伸ばすと、ここの交差する部分が、とんでもない渋滞になってしまうので、交通上それができないので、現在の位置で止めていて、市としてはこの旧170号の府道を拡げて、あれが拡がれば、こっちをまた伸ばしていくという計画、市がやろうとしているのは、これだけです。何個も同時にできないというのが事実なんですけど。
ただ、それですと、10年後も20年後も30年後も四條畷市内の道は、どれも細いままになってしまうんです。はたして僕は、それで本当にいいのかと思うんですね。確かに、道を拡げていくというのは、容易くなくて、3年、5年で変化が分かるものではないですけど、やはり開発ごとに、僕は、道というのは拡げていくべきだと思っています。それは、僕自身の考えというよりは、こういう形で色んな話し合いをさせていただくなかで、やはり四條畷は、道が弱点だよねという声が非常に多いからです。
なので、少なくとも、市としての方針は持っておくべきだと思うんですよ。今は、開発があるとしたらですね、市が行って、お願いしますと、市に土地を譲ってくださいという、これをやってるんです。これだけなんですね。けれど、普通、財産なんて渡さないですよね。なので、結局は、ぎりぎりまで家が建って、道は同じ幅。でも、もしかしたら、少しでも、全額とは言わなくても、市として、用地買収するための貯金とかを作っておいて、道を拡げるためのお金が、これぐらい出せるんですけど譲ってもらえませんかとやっていけば、1軒また1軒立て直す時に、少しずつ道は拡げていけるはずなんです。なので、そういうまず計画を作らないと、計画ないまま、ここ拡げよう、そこ拡げようとやっていると、いくらお金あっても足りないので、計画を作っていくべきだということで、市に都市計画課というのがあるんですけど、都市計画課が、全国の事例調査を始めていて、制度設計をしようというところで前に進めているところです。
ここで、ご相談があるのは、その制度を作った後、やはり市としては、地域の人に、地域の場所で、優先順位を決めてもらう必要があると思っていて、というのは、それは当然、全域で拡げられたらいいんですけど、いくらお金あっても足りませんので、区長が仰っていただいたように、もし、開発があった時に拡げる、あるいは、もう使っていない家だから、避けてもらうというのをする時に、地域では、ここを最優先に拡げていくべきだというような意見としてのまとまりが、市としてあれば、地域のなかで特に優先度が高いものに対しては、市が、例えば、新しい制度で貯めてたお金を使って拡げていくなどが出来るようになると思いますので、まず、本市としては、この5万6千人が住むまちの道を拡げていく為の計画を作り、地域の皆さんには、どこを拡げていくのかという優先順位を、また、これは私からお願いにあがろうと思っているんですけど、この優先順位をまとめていただいて、そこに関しては順次拡げていく。これはどうしても協働じゃないと、例えば、市が、ここが良いかなと思って拡げても、いや、拡げて欲しいのはそこではなかったとなれば、これは元も子もありませんので、そういうことを今後、今すぐというのではないんですけど、計画自体は、今、進めさせていただいているところです。

小中学校再編

市長:
まず、私が着任させていただいからこれまでの動きというのをお話しさせていただければと思うんですけど、先程から計画とか言わせていただいておりますけども、これ、行政にとって計画は非常に大事で、どういうことかと言いますと、計画がないまま実施したり、着手したりすると、例えば、市長変わったりした時に、無しに出来てしまうんです。これ、4年毎にやったりやらなかったりしたら、もう、まちとして成立しなくなる。なので、行政としては、しっかり計画を立てて、計画自体を前に進めていくというのが、継続的にまちづくりをしていく為の絶対に必要な条件なんです。
それでいくと、学校に関して、小中学校に関しては、教育環境整備計画というのが、私が着任させていただく前ですけれども策定されました。そして、今の時点で、この計画を白紙にするなんて言うことは、たとえ市長であっても出来ないです。それが出来てしまうんだったら、もう意味ないですから。なので、この計画自体は、実は昔から残ってはいるんですけれども、そして、加えて、教育行政、学校をどこに立てて、どこを潰すべきかとか、あるいは、クラスは、少人数学級を避けて、やはり複数クラスがいいとかいうことを決める権利は、これは市長には一切ないんです。教育委員会と市長というのは、完全に別の組織なんです。これは、なぜかというと、やはり戦前に教育と政治が密接にくっついて、良くない結果を生んだという反省から、戦後、教育行政と、それ以外の部署は、完全に分けて独立しようという体制が、今の教育委員会制度なので、僕は、そこに対しては口出しできないです。ただ、僕ができるのは、市長は、予算が1円でもかかることは、全てに対して意見する権利があるので、いくら教育的なことをやると言っても、予算に関わることであれば言えます。
なので、元々の教育環境整備計画は、皆さんにご案内の通り、四條畷南小学校と四條畷東小学校と四條畷小学校と四條畷南中学校、この4つを廃校にして、四條畷南中学校の跡地に新小学校を建てる、こういう計画だったと思うんですけども、私としては、まちづくりの観点も含めて、1月20日に着任させていただいて2か月足らずぐらいで、こういう形の意見交換を30回ぐらいさせてもらって、PTAの方とか、育成会の方とか、区長もそうですし、後は、校長先生とか、そのなかで辿り着いた結論としては、やはり、市の中心部に小学校は残っているべきだし、国道163号以南に、中学校が1つも残っていないという状態は、まちづくりとして、直ちにそういう決断はできないというのを教育委員会に伝えさせてもらって、今、教育委員会としては、それでとまっている状態なんです。
ただ、今、四條畷中学校と四條畷西中学校を綺麗にしてますけど、四條畷西中学校などは、本当に天井が一部落ちてきたりしてたので、あの改修工事は、10億円、20億円かかるんですね。学校を綺麗にするのは、やはり建物なので、実は、ものすごいお金がかかるんです。それで、四條畷南中学校を残すとなれば、当然、四條畷南中学校も同じように改修しなければならないんですけれども、あれは、四條畷南中学校を潰して小学校を建てるというのは、活断層を避けて建てる予定だったんですね。小学校の方が小さいですから。ただ、今の四條畷南中学校をそのまま残そうと思ったら、下に断層が走っているんです。これは、皆さんの税金を預かるものとして、お金と命とを預かる身として、この、いつ地震があった時に割れてしまうかもしれない地盤の上に立っているものに、10億円、20億円かけて、改修費をつぎ込むという決断は、僕は、市長としては、取るべきではないという判断だったんです。
それに加えて、当然そこに通っている生徒の皆さんの気持ちもあって、やはり、そこにいたいっていう気持ちもあるんですけど、特に中学校1年生と2年生の保護者の方、後、四條畷東小学校と四條畷南小学校の小学校6年生の保護者の皆様などと意見交換させていただいたり、実際の中学生とも意見交換させていただいたりしたんですけれども、確かにそのまま工事が出来るのではという意見もあれば、物理的には可能なんですけども、今は、端にあるかどうか分からない状態なんですね。でもこれは、工事をしたら確実に、ここと確定します。この状況で、中学生と意見交換している時に、もし、下にあるっていうのが分かった状態では、私は授業を続けられないというお子さんの声も私は聞きました。それだけではないです、生徒によっては、いや、そんなの平気、逃げたらいいだろうという子もいますし、いや、それは嫌だと。
ただ、小中学校の先生というのは、大阪府の職員なんです。市で雇っている人ではないです。ということは、先生の配置は、2学期から別の場所でみたいなことはできないんですね。市の職員として雇っておけば異動はできますけど、大阪府で、一括で雇っていますので。であるならば、年度毎でしか異動できないということを考えた時に、まず、この4月から1回休校にさせていただいて、活断層の位置をまず確かめる。
今、それと同時に市内全部、学校を含めて公共施設の劣化診断というものをやらせてもらっているんです。どういうことかと言いますと、これまで教育委員会の皆さんは、四條畷南小学校、四條畷東小学校は、学年が1クラスとかになってきているので、やはり一定、複数クラスにしたいという考えとか、建物の維持に使うお金をできるだけ少なくして、それを教育の投資に回したいとかいうような考えは、何ら否定されるべきではないと思うんですけれども、とはいえ、建物は、改修する方が安いものもあれば、リフォームする方が安いものもあれば、もはや潰して立て直した方が安いものがあったりするんですね。しかし、市としては、今、そのデータは無いんです。無かったんです。それが無かったら、この1回で10億円、20億円使うような事業を建て替え直すべきか、リフォームすべきかという情報がないまま、統廃合とかをしようとしていたんですね。僕はそうじゃないかなと思って。
どういうことかというと、やはり、全ての劣化具合を検査する。例えば、柱のコンクリートを安全な所を抜いて、その劣化具合を見たりとか、壁を叩いたり、目視しながら、今、老朽化具合を見ているんです。これをしっかりやって、この学校はやはり立て直した方がいいのかとか、色んな状況が分かったうえで、結論を出していくべきだということで、今、その調査をやっています。
その活断層の調査と、その劣化具合の診断、この結果が出るのが、平成30年の上半期なんです。全て出揃うのが。上半期になると、情報として、全てが分かります。その上で、これまで市としても、どちらかというと責任感が強いので、計画というのは練り上げたものじゃないといけないという思いがあって、1個の案をしっかり練り上げて、皆さんにご説明するというやり方で、行政としては進めてきたんですけれども、僕は、やはり、今回、着任させていただいたなかで思ったのは、やはり、そうではなくて、1個、1個段階を踏みながら、地域の皆さんと話し合いをしながら、僕は前に進んでいくべきだと思っているので、今度、公共施設、あるいは学校の再編という話、これは老朽化していますから当然出ます。この時は、市の案がこれと行くんではなくて、色んなパターン、このパターンだと、財政的には、これだけ少なくなるけどこういうデメリットがある、メリットはこれ、この場合は、これがメリットだけど、これがデメリット、複数パターンを用意して、また、このような形で地域の皆様とお話ししながら、どれがいいかなというのを、何回も何回もやるべきだと思っています。
これをやろうと思ったら、1か月、2か月では、絶対に出来ないので、やはり意見交換したら、それを踏まえて、計画をまた修正して、また、それについて一緒に話し合ってということをやらないと、私たちのまちのことなので、自分たちで考えていく。これをやろうと思うと、どうやってもこの意見交換というのは、1年ぐらいはかかります。それでも短いかもしれないですけど、少なく見積もって1年。なので、平成30年度前半に、いわゆる建物の劣化具合などのデータが全部出揃ったうえで、地域の皆さんと、どうすべきかという話し合いに1年かかるとしたら、どんなに最短でも、計画が出来上がるのが平成31年度になってしまうんですね。これはもう、いくら急いでもそれだけはかかってしまうのかなと。いや、やろうと思えば、今、行政としては、この案ですとやってしまうのも出来なくはないんですけれども、それだと意味がないと思うんですね。結局、同じことになると思いますので。そうではない形で、計画として成り立たすには、そのやり方をやっていくべきだということで、平成31年度末、平成31年度中に、学校であったり、公共施設の建物、これを潰すべきか、改修すべきかの個別計画というんですけど、これを全て作り上げるというのが、今、市としての計画です。その時点で、どの小学校がどうなっていくのか、どの中学校がどうなっていくのかっていうのが、確定します。やはり、地域によっては、四條畷南中学校の所に小中一貫校が良いんじゃないかとか、色んなお声がでていますので、この、教育の在り方というのは、私は口出しできないので、教育委員会に考えてもらいますけれども、地域の皆様の声というは、私を通して教育委員会に伝えていくというのをやっていきます。
今回も、通学路が変わったり、あと防犯カメラの話などをいただいているんですけれども、実は、今年度自体は、7つの小学校に対して、1校当たり7基ずつの防犯カメラを設置させていただいたのと同時に、四條畷南中学校が休校になって、四條畷西中学校と四條畷中学校に移るので、この通学路に対して、通っている保護者の皆様からのアンケートから、ここが危ない、ここはグリーンベルト引くべきだ、ここはもう防犯カメラではなくて人を張り付けるべきだとか、というようなお話があったら、それを全部まとめて、来年度は、もう15台増やさせていただくのと、しっかり歩車分離の色を塗らせてもらうところもあれば、シルバー人材センターにお願いして、歩きながら見守ってもらうというルートも付けさせていただいたりとか、やはり、通学路の安全というのには、かなり一定の力は入れさせていただいていると思います。それで、先程、言ったデータなどが出揃って、計画などを策定するのは、平成31年度末というのが、今の学校における現状と言いますか、こういう状況にあるというのが、私からの話になります。それ以外の部分で疑問点があれば聴かせていただければ。

校区変更

市民:

四條畷小学校の方で、校区再編に係る指定校についてという書類が配られ、中野本町にお住いの方なんですけれども、東中野の人たちもこの書類を見て、混乱してしまったんですね。やはり、四條畷小学校が無くなるんじゃないのという意見がすごく私にもきて、それはないですよということを言ったんですけれども、すごく誤解されている方が多くて、その要因は、この書類の基本的な考え方という書き方だったと思うんですけど、ここが非常に混乱を招いた文章なのかなと。プラス中野本町の人たちに対しても一方的に決めて配布されたような印象があるんですが、そこのところは。

市長:

これに関しては、縦割り行政じゃなくて、行政の独立性という観点なので、そこは誤解をいただかないで欲しいんですけど、校区変更っていうのは予算一円もかからないので、市長は校区の議論というのは全く言えたりしないんですね。やはり、教育委員会のなかで、教育的にどれがいいかというのを決める。
ここで先程、説明させていただいた意味が出てくるのが、難しい点は、教育委員会として、今、持っている計画は、四條畷小学校が無くなってしまう計画は、白紙にはなっていないんです。計画としては残ってしまっている。でも、現状、僕と教育委員会の話し合い、これは、総合教育会議というんですけれども、市長と教育委員会が意見交換する。この場では、はっきり四條畷小学校の廃校は行わないというのを念頭に入れていこうというのは、もう意思疎通できているので、教育委員会と市長のなかで、それは約束されているんですけど、計画上は残ってしまっているという。こういう、計画は白紙にできないけれども、現状、これを変えていこうとしてしまっている分、こういう状態です。
なので、平成31年度に計画ができれば、完全に前の計画は無くなり、新しい計画になるという、今まさに狭間なんですね。狭間なので、なかなか教育委員会としても難しいところがあったのかなと思うんですけれども、元々、ここは東中野ですけど、中野本町は、前の計画だと、みんな岡部小学校に行く予定だったんですよ。しかしながら、四條畷小学校が残るということになったので、四條畷小学校も選べるというような、なんと言うんでしょう、教育委員会としても、元の計画だと全部、岡部小学校だけど、それだとやはり、四條畷小学校が残ることと整合性がつかないから選べるようにというような形になってしまって、その基本的な考え方は、教育委員会のものは、僕が判子を押すものではないので、見させてもらってないですけども、そういう記述になってしまっているんだろうなとは思います。ただ、誤解がないように、明日の午前が中野本町で、僕は当然、その話にはなると思っているんですけど、現状としては、今、そういうような状況なんです。なるべく誤解がないようにと思って、学校からの配布物などで、そういうのは発信させていただいてるのかなとは思うんですけど、まだ、どうしても誤解があるようなので、私自身も、こうやって回らせていただきながら、現状をお伝えさせていただいているという状況になります。

市民:

私は、よく教育委員会を傍聴しています。総合教育会議の傍聴にも行っているので、市長と教育委員会の関係性というか、ちょっとモヤモヤとしている部分は理解できるんですね。でも、一般の方は、なかなか行けないですし、理解できないです。そこに、こういう書類を出されてしまうと頭がついていかないと思うんですよ。そういうモヤモヤした部分に。なぜなら市民からしたら教育委員会と市長は、同じ行政なんですよ。その部分を行政の方々が認識したうえで、やっていただかないと市民は絶対に理解できないです。

市長:

そのとおりですね。このご指摘をいただく前から僕も市長になって、市長への意見箱というのが市にあって、そこでも学校に関してのご意見とかをいただくんですね。いつも回答としては、今こうなってますって答えてたんですけど、それをもう今やめまして、今、仰っていただいたみたいに、まず、そもそも市長、市長部局と言うんですけど、それと教育委員会というのは独立していて、これは、皆さんが思っている以上に、本当に独立しているんです。多分、総合教育会議を見てくださっているので、そのモヤモヤというのは伝わると思うんですけど、本当に独立しているので、僕が言ったから教育委員会がやるというような関係には一切ないんですね。そうしたなかで、市長への意見箱に対しても、今のような独立性があって、そういうなかでも私としてはお答えさせていただきますという形で、なるべく今は、お答えさせていただくようにしていて、こういうような話し合いをしているなかでも、先程の独立性っていうお話もさせていただきつつ、市としての返答に際して、なるべく市の仕組みというのを分かっていただけるようには、少しずつしているつもりではいます。
ただ、一昔前は、総合教育会議すらなかったんですよ。もっと独立していて。実は、今、教育長という教育委員会のトップは、森田という四條畷中学校の元校長ですけれども、もう少し自由な決め方というか、教育委員会で決めてたんですけれども、記憶にある方いらっしゃるか分からないですけど、滋賀県大津市の越直美という市長が、いじめ事件の時に、色んな対応の不具合があって、やはり、もう少し選挙で選ばれた市長が、教育行政に責任を持つべきだという形で、今、教育長は市長が選びますし、総合教育会議っていう新しい会議ができて、少しはものを言えるようになってきた。まだ、制度自体が改革の狭間にあるという、そうのような状況です。

空き家

市長:

空き家のマンションの話が複数あったので、お話しさせていただければと思います。この空いているマンションや空き家を含めて、危険な所が一杯あるんです。木が生い茂っていたりとか、そういうところは、火災などにもつながったり、悪い人などが入れたりもしますので。今、それに対応しないといけないということで、今年から空き家に対する計画というのを策定し始めました。
これがなぜ必要かというと、どんな空き家であっても、個人の所有物なので、市の判断で潰したりしたら、市は、確実に裁判になって負けるんです。というか、やってはならないことなんですね。やはり、個人の所有物を市の判断で撤去できる、これが許されたら、それは、もうどこかの国と一緒です。それはできないです。しかし、だからと言って危ないものを、市として放置しておくのも無責任です。
なので、今、空き家の計画を作っていて、それぞれの空き家に対し、チェック項目を作って、例えば、ぼうぼうに草が生えてるとか、明らかに人が住んでいないとか、色んなリストを作って、そのリストにあてはまれば、所有者に改善の指示を出して、それでもだめな場合は、どんどんもっと強い要求をしていって、それも無視された場合には、行政代執行っていうんですけれども、もう行政の名のもとに撤去することができるんです、これは法律上。それをするには、ルールがいるんです。ルールなく行政代執行するというのは、個人の所有物を破壊していくことはできないので、その行政代執行に至るまでのルール策定というのをやっています。これはもうすぐできます。
これができたら、そういう空き家や空きマンションなどの通報があれば、市は、空き家、空きマンションとして認識して、このルールに乗せていきます。そして、どんどん所有者に言っていき、それも全部無視されていけば、代執行っていう形で市が撤去していきます。理想は、そうならない間に、所有者が適正な管理をする。これをめざしているんですけど。ただ、どうしてもという時は、市がやるというのが、今、まさにルール作り、今年から始めたんですけど、やはり空き家の問題になってきている。間もなく出来るので、出来れば広報などでご報告させていただければと思います。これが、空きマンションに対する対応で、すぐどうかというのは難しいです。

終わりの挨拶

市長:

本日は、ご参加いただきまして、本当にありがとうございました。また、今後も定期的にやらせていただきたいと思いますので、ぜひともご参加いただければと思います。

本当に忙しいなか、ご参加いただきまして、ありがとうございました。