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受付日:平成31年4月1日
四條畷市長 東 修平様
日頃より、四條畷市のために活動していただいておりますことに感謝申し上げます。
私は四條畷市に在住する中学生です。
今年の春から高校生として地元である四條畷で生活することになります。
先日の3月26日に実施された田原小学校での公共施設再編に関する市長との意見交換会に参加させていただきました。
これまで県外の中学校で寮生活をしていたため、予定があわず、初の参加でしたが、非常にわかりやすい説明をしていただき、公共施設再編計画の内容がよく理解できました。
私自身、県外の中学校で寮生活をしていたため、地元である四條畷に戻る機会が少なかったものの、いま改めて四條畷は魅力あふれる自然豊かで住みやすい街であることを実感しております。
この街をより魅力的にするために考えた「提案書」を提出させていただきます。
ぜひ今後の市政の参考にしていただけますと幸いです。
最後になりましたが、お身体に気を付けて、これからも頑張られてください。
【四條畷まちづくり提案書】
1、高齢者が集える機会づくり
A.目的
高齢者が外に出る機会が増え、他の高齢者とのコミュニケーションをはかることによって、認知症の
予防につながり、体を動かすことによって健康な身体づくりができ、増加が見込まれる高齢者の健康
対策の一環とするため。
B.内容
高齢者の方が定期的に集まるような場所を設け、バスを運行させる。運営は民間に委託し、市は運営
を補助する役割を担う。集まった場所では、身体を動かしたり、ものづくりや料理をしたり、カフェ
などをできるようにする。
C.集える機会づくりの具体的なビジョン
<一例> 高齢者の方が集まる日時・場所を決め、その場所へバスを運行させ、一つの場所に集まる。
<行うことの一例> 体操、喫茶、ものづくり教室、料理教室、ウォーキングなど
D.運行するバスの具体的なビジョン
西部地域・東部地域を民間委託の1台のバスで運行する。バス停を高齢者の体力にあわせ、狭い間隔で
設置することにより、多くの高齢者の方が「手軽に」参加できるようにする。
E.具体的な事例
埼玉県和光市で同様の事例がある。介護を必要とする状態の人がどれくらいいるかを示す「要介護」認
定率は、和光市の場合は10.2%と、全国平均の17.4%を大きく下回る。これは和光市で行われている
同様の事例の効果の表れである。高齢者にはなるべく家から外出してもらうため、小規模な施設をたく
さん作っている。高齢者はそうした施設で、ボールを使ったトレーニングをしたり、体操をしたり、小
物を作ったり、地元の野菜を使った料理教室を楽しんだりと、いろいろと身体を動かし、介護状態にな
ることを防いでいる。
2.学校跡地を利用した複合型施設の設置
A.目的
子どもが楽しみながらスポーツなどを行い、知識・技術を身につけ学習・参加・体験ができるようにし
子育て世代のかた同士のコミュニケーションがはかれるとともに地域でのつながりが増え、よい人間関
係が築けるようにするため。
B.内容
遊び、習い事、子育て相談、カフェ、参加型イベントなどができる複合施設を学校跡地に設置し、運営
を民間に委託する。複合型施設では子どもが意欲的に学習・参加・体験ができるようにする。また子育
て世代の方々が、子育て相談を受けたり、カフェスペースなどでカフェをしながら、コミュニケーショ
ンをはかれるようにする。
C.事例
事例として東大阪市にある「ドリーム21」があげられる。「ドリーム21」では文化芸術の振興をはか
るための催し物、講座および展示等の実施に関すること、科学、文化教室、演劇、演奏会、及びスポ
ーツ活動などを通じて、児童文化の育成を図る事業が行われている。
(1)プラネタリウム・・・季節ごとにテーマを変え実施されている。
(2)科学展示室・・・・・宇宙を人間をテーマとし、宇宙・科学・人間・地球のふしぎについて展
示物を通して子どもが楽しみながら学習できるようになっている。
(3)スポーツホール・・・床にはソフトマットを敷き、大型遊具や一輪車などで遊べるようになっ
ている。
(4)多目的文化ホール・・児童演劇や音楽・映画の鑑賞、活動成果の発表などができるようになっ
ている。
この度は、公共施設再編に関する市長との意見交換会へのご参加、また、これを受けての本市まちづくりへのご提案を賜り、ありがとうございます。
いただきましたご提案につきまして、以下のとおり回答いたします。
●高齢者が集える機会づくり
ご提案の目的に掲げられています高齢者が外に出て、他の方々とのコミュニケーションにより認知症を
予防することや、体を動かすことによって健康寿命の延伸につながることは、本市の高齢福祉、介護保
険施策におきましても重要と認識しております。
現在本市では、高齢者の生活支援、介護予防に係る体制の整備を促進するため、生活支援サービスコー
ディネーターが、高齢者の居場所づくりの確保のため資源の発掘を行い地域の方々とつなぐなど、ニー
ズとサービスのマッチング等を行なっているところです。
今回具体事例としてお示しいただきました埼玉県和光市は、全国でも早期から自立支援型地域ケア会議
を開催するなど自立支援・重度化防止に向けた取り組みを行っておられ、本市においても平成30年度
から自立支援型地域ケア会議をモデル的に実施するなど高齢者の自立した暮らしを支える仕組みづくり
に取り組んでいるところです。
ご提案いただきました内容は、本市がめざす効果的な介護予防や自立支援につながる地域包括ケアシス
テムの進化・推進に向けた考え方と通ずるものであり、今後とも多用な方策について検討を重ねてまい
りますので、ご協力をお願い申し上げます。
また、ご提案いただきましたバスの運行について、本市では高齢社会に伴う移動ニーズの多様化や既存
バス路線に対する利便性の向上等のご要望がある中、公共交通の更なる充実に向けて、平成29年度よ
り「地域公共交通会議」を立ち上げました。地域公共交通会議では、公共交通の問題・課題解決に向け、
今後の四條畷市の地域公共交通に関する方向性を示すものとして、「四條畷市地域公共交通計画(素案)」
を策定しました。これを踏まえ、平成16年度より本市が運営しているコミュニティバス東西線および
西部線について見直しを行い、実証運行を実施する予定です。
コミュニティバスの見直しにあたっては、利用者や地域の皆さまのご意見を参考に、より地域のニーズ
にあったものとしていく必要があると考え、平成31年度にワークショップを開催いたしますので、ぜ
ひ参加していただければと思います。
●学校跡地を利用した複合型施設の設置について
本市が進める公共施設の再編では、子どもからお年寄りの方まで、多世代の方が交流し互いに支え合え
る、コミュニティが繋がる魅力あるまちづくりを基本方針の一つに掲げています。そのため、いただい
た提案の趣旨と本市が考える公共施設の再編とは、めざすべきまちづくりの方向性は同じものとの認識
です。
1例ではありますが、現在作成の公共施設再編素案(第3案)では、旧南中学校跡地には市民総合セン
ター等の機能を含めた複合施設、災害の避難所機能も有した体育館、子ども達が安心して遊べる広々と
した公園を整備する内容としています。
今後は、平成31年3月26日から4月14日にかけて開催した公共施設再編に関する市長との意見交
換会での内容とこれまでの検討過程を踏まえ、平成31年8月頃に公共施設再編に関する計画を策定す
る予定です。
いただいた子育て世代が利用できる施設とするご提案につきましては、本市がめざす「住みたい、住み
続けたいまちづくり」の実現に大きく寄与する観点ととらえ、計画策定において、参考とさせていただ
きます。
今後とも、市政へのご理解、ご協力をお願いいたします。