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健康な妊娠、出産のために 注意したい感染症

母子感染

何らかの微生物(細菌、ウイルスなど)がお母さんから赤ちゃんに感染することを「母子感染」と言います。妊娠前から元々その微生物を持っているお母さん(キャリアと言います)もいれば、妊娠中に感染するお母さんもいます。

母子感染には、赤ちゃんがお腹の中で感染する胎内感染、分娩が始まって産道を通る時に感染する産道感染、母乳によって感染する母乳感染の3つがあります。

妊婦健康診査で検査が行われるものもあります。赤ちゃんへの感染を防ぐとともにお母さん自身の健康管理のために、妊婦健康診査を受けましょう。

ヒトからヒトへうつる感染症と食品、ペットや家畜等の動物からうつる感染症があります

妊娠中に初めて感染するとおなかの赤ちゃんに悪い影響を与える感染症がありますので、感染症が疑われる人は妊婦にうつさないように配慮しましょう。

また、風しんや麻しんのようにヒトからヒトへうつる感染症だけではなく、食品や動物を介してうつる感染症もあります。

  妊娠中は感染予防のため、特に、以下のことに心がけましょう。

  ・日ごろから、うがい・手洗いをこまめに行いましょう。

  ・幼児の食べ残しを食べたり、スプーンやコップを共用することは避けましょう。

  ・生肉・生ハム・ナチュラルチーズなど加熱していない、あるいは加熱が不十分な食品は避けましょう。

 ・ペットなどの動物に口移しでえさを与えたり、キスをすることは避けましょう。

 ・ペットの糞尿の始末や小屋の掃除などは、できるだけ家族の他の人が行うか、マスクや手袋を着用しましょう。

注意したい感染症

風しん

風しん抗体価の低い妊娠初期の女性が風しんにかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。

予防接種で予防できる病気ですが、妊娠中は接種を受けることができません。抗体価の低い場合は、女性は妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。また、男性もご自身の病気の予防と周囲の妊婦への感染を防ぐため、抗体価の低い場合は、予防接種を受けましょう。

 

四條畷市では、風しん抗体価の低い人に対する予防接種費用の一部を助成しています。

詳細はこちらをご覧ください。

風しん抗体価の低い人に対する予防接種費用の一部を助成します

 

麻しん(はしか)

妊娠中に麻しんにかかると流産や早産を起こす可能性があります。妊娠している場合は、予防接種を受けることが出来ませんので、麻しん流行時には外出を避け、人込みに近づかないようにするなどの注意が必要です。また、麻しん流行時に、同居者に麻しんにかかる可能性の高い人がおられる場合は予防接種などの対応について、かかりつけ医にご相談ください。

水痘(みずぼうそう)

水痘や帯状疱疹の原因となるウイルスです。ほとんどの人が乳幼児期にかかり、免疫を持っているため、妊婦が発症することはまれです。しかし、妊婦が水痘を発症すると、水痘肺炎を起こす危険があります。また分娩前後に水痘を発症した場合は、新生児に感染する確率が高いと言われています。

HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス-1型)

赤ちゃんに感染しても多くは無症状です。一部の人がATL(白血病の一種で中高年以降に発症)や、HAM(神経疾患)を発症することがあります。主に母乳から赤ちゃんに感染します。授乳方法によってHTLV-1感染の可能性を低くすることがわかっています。

B型肝炎

赤ちゃんに感染しても多くは無症状ですが、まれに、乳児期に重い肝炎を起こすことがあります。将来、肝炎、肝硬変、肝がんになることがあります。妊婦がB型肝炎ウイルスを持っている場合、産まれてきた赤ちゃんにワクチンを接種することで感染を予防します。

C型肝炎

赤ちゃんに感染しても多くは無症状ですが、将来、肝炎、肝硬変、肝がんになることがあります。

梅毒

妊娠中に感染し、胎児に感染すると、流産や早産、死産の原因になることがあります。また、治療を受けていない場合などに、赤ちゃんの神経や骨などに異常をきたす先天梅毒を発症することがあります。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)

エイズの原因となるウイルスです。母親が感染している場合、胎盤や産道、母乳を介して赤ちゃんに感染する可能性があります。

性器クラミジア

性行為によって感染します。感染しても無症状の場合が多く、妊娠中の検査で気づくことが多いようです。妊娠中に感染し、胎児に感染すると、流産や早産の原因になることがあります。また、出産時に新生児に感染し、肺炎や結膜炎を起こすこともあります。

B群溶血性レンサ球菌

女性の膣内に常在することがある細菌です。出産時に産道感染すると、赤ちゃんに肺炎、髄膜炎、敗血症などの重症感染症を起こすことがあります。出産時にお母さんに抗生物質の点滴をすることで、赤ちゃんへの感染を防ぐことができます。

サイトメガロウイルス

子どもの唾液や尿に多く含まれています。成人の半数以上が既に感染し、免疫を持っていますが、妊婦が妊娠中に初めて感染すると、胎盤を通じて胎児にも感染することがあります。胎児が感染すると、流産・死産、生まれてから難聴や脳の障がいなどを発症することがあります。妊娠中、子どもの唾液や尿に触れたときは、よく手を洗いましょう。また、子供と食器や歯ブラシを共有したり、子供の食べ残しを食べたりすることは避けましょう。

トキソプラズマ

加熱が不十分な肉を食べたり、猫のフンやフンに汚染された土に触れた手を介して感染します。妊娠中に初めて感染した場合、胎児に感染すると、流産や死産の原因になったり、脳や目に障がいのある赤ちゃんが生まれることがあります。妊娠中は肉を十分加熱し、ユッケ、馬刺し、鶏刺し、生ハム、サラミ、生乳等の飲食を避けましょう。ガーデニングや畑仕事をするとき、猫のフンを扱うときには手袋をつけ、終わったら流水で十分に手洗いをしましょう。

伝染性紅斑(りんご病)

妊娠中に胎児に感染すると、胎児水腫、流産、死産の原因になることがあります。地域で伝染性紅斑(りんご病)の流行がみられた場合は、なるべく外出を控えるなど、感染しないように注意しましょう。

リステリア

妊娠中に感染し、胎児に感染すると、流産や早産、死産の原因になることがあります。リステリア菌は、食品を介して感染し、塩分にも強く、冷蔵庫でも繁殖しますが、加熱することで予防できます。加熱殺菌していないナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモン等は避けましょう。

ジカウイルス感染症

ジカウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することで感染します。基本的に、感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、稀なケースとして、輸血や性行為による感染が指摘されています。

また、妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性が指摘されており、平成28年3月8日に世界保健機構(WHO)は、妊婦はジカウイルスの流行地へ渡航すべきではないと勧告しています。

 ジカ熱について

オウム病

 インコやハトなど鳥類から排出されたオウム病クラミジアという特異な最近の一種を吸入することで発症します。1~2週間の潜伏期間を経て、発熱、咳、頭痛、全身倦怠感、関節痛などの症状が出現します。軽症から重症例まで症状の重さは様々ですが、妊娠中の女性が死亡した事例が国内外で報告されており、妊娠中は、感染源となる鳥類との接触を避けたほうがよいでしょう。

 オウム病について 厚生労働省ホームページ(外部リンク)

 

関連情報

(厚生労働省ホームページ)

 妊娠と感染症

 妊娠中と産後の食事について

国立感染症研究所ホームページ)

 母子感染 

 

お問い合わせ
健康福祉部 保健センター
〒575-0052
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ファックス:072-877-6963